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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科75巻5号

2021年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021 3.新しい検査法と診断法

皮膚科領域におけるエラストグラフィの応用

著者: 田中隆光1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.79 - P.85

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超音波検査は,非侵襲的で,簡便,ほかの画像検査に比べて安価であり,皮膚科領域でもその重要性が認識されてきている.さらに,超音波を用いて組織の弾性(硬さ)を非侵襲的・客観的に評価するための新しい画像診断の手法として発展してきたエラストグラフィの報告も皮膚科領域で散見される.本稿では,エラストグラフィの原理や種類について説明し,strain imagingとshear wave imagingの違いについて解説する.また,皮膚科領域において悪性腫瘍の厚さやシルエット,リンパ節の評価,さらに良性腫瘍での質的診断などエラストグラフィの応用について供覧する.表在領域でのエラストグラフィの改良は必要であるが,精度の向上とともにセンチネルリンパ節生検などの侵襲的な検査の回避や炎症疾患への応用に貢献していくことを期待したい.

参考文献

1) Ueno E, et al:Abstracts of RSNA 2007:LL-BR2123-H04, 2007
2) Itoh A, et al:Radiology 239:341, 2006
3) Sagir A, et al:Hepatology 47:592, 2008
4) Tanaka T, et al:J Dermatol 44:438, 2017
5) 生野由起,他:臨皮 71:54, 2017
6) 白川崇子:臨床画像 30:235, 2014
7) Tanaka T, et al:J Eur Acad Dermatol Venereol 34:754, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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