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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科75巻5号

2021年04月発行

文献概要

増刊号特集 最近のトピックス2021 Clinical Dermatology 2021 5.皮膚科医のための臨床トピックス

Chronic pruritus of unknown origin(CPUO)

著者: 石氏陽三1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座

ページ範囲:P.145 - P.147

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Chronic pruritus of unknown origin(CPUO)とは,慢性的な瘙痒の原因となる皮膚病や内臓疾患などの病変がないにもかかわらずに,瘙痒を生じる疾患である.従来から本邦では慢性的なかゆみが生じ,その原因となる皮膚疾患が存在しないものは皮膚瘙痒症と定義されている.これには原因が特定できない特発性,加齢に伴うもの,全身性疾患に伴う症候性,妊娠性,薬剤性,心因性によるものなど多くの原因が含まれた包括的な疾患概念である.そのため,厳密にはCPUOと皮膚瘙痒症は同義ではない.CPUOの診断には,かゆみの原因となる皮膚疾患やその他の基礎疾患の除外が必要である.病因は不明であるが,皮膚では軽度の炎症(2型免疫偏移)が生じていると考えられている.治療は,抗ヒスタミン薬の効果は乏しく,JAK阻害剤が有効であることが報告されている.本稿では,CPUOの特徴について概説する.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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