印象記
第121回日本皮膚科学会総会印象記
著者:
吉崎歩12
山下尚志12
佐藤伸一2
所属機関:
1第122回日本皮膚科学会総会事務局
2東京大学大学院医学系研究科・医学部皮膚科
ページ範囲:P.840 - P.843
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第121回日本皮膚科学会総会が愛媛大学大学院医学系研究科 佐山浩二教授(現・河原医療大学校学校長)を会頭に,2022年6月2日(木)から5日(日)の4日間にわたり,国立京都国際会館にて開催された(図1).日本皮膚科学会総会が京都で行われるのは第115回以来,実に6年ぶりのことである.前回に続き,今回もハイブリッド形式で開催され,総参加者数は7,457名,うち現地参加者は3,265名となり,感染対策に気を配りつつ現地でも大変盛況に執り行われた会となった.2020年頃からオンラインやハイブリッド形式での学会を経験するようになったが,当初,ぎこちなく運用されていた新しい開催形式は,今では当たり前のものとして捉えられている.今回のハイブリッド形式も,現地とオンラインでの連携がスムーズに行われており,現地での対面による交流はもちろんのこと,現地へ赴けない方へも学会参加の機会を提供するという,大いに参加者フレンドリーな会であったと感じている.数々の興味深い講演や,シンポジウムが設けられていたが,その一部を以下にご紹介したい.