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マイオピニオン
専門医制度を振り返って
著者: 佐山浩二1
所属機関: 1河原医療大学校
ページ範囲:P.1046 - P.1047
文献購入ページに移動 専門医制度に関わるようになってから10年以上になりますが,やっと2022年6月に専門医資格認定委員会の委員長を福岡大学の今福信一教授に交代していただきました.肩の荷を下させていただきホッとしているところですが,問題点も積み残したままとなり,少し後ろめたい気持ちもあります.最初は西部支部推薦の担当委員として委員会に出席していましたが,そのうちに専門医機構が基本領域で専門医制度を統一するという流れになり,東邦大学の石河晃教授と新専門医制度の設計を一から担当することになりました.委員会のもともとの業務である施設,専攻医の審査に加えて制度設計という仕事も加わったわけです.
日本専門医機構の前身としては,1981年に設立された学会認定制協議会が最初の組織のようで,その後名称や設立母体を何度も変えながら現在の姿になりました.その間,紆余曲折があったわけですが2017年に現在の枠組みに落ち着き,新専門医制度が2018年4月に始まりました.前身の組織では「プロフェッショナルオートノミー」を理念に掲げて,専門医を中立的な機関で認定しようと試みましたが,各専門医領域との調整がうまくいかず,頓挫しました.その間に医師法が改正され,専門医機構や各専門医領域は厚生労働省(以下,厚労省)の監督下に置かれることとなり,現在に至っています.
日本専門医機構の前身としては,1981年に設立された学会認定制協議会が最初の組織のようで,その後名称や設立母体を何度も変えながら現在の姿になりました.その間,紆余曲折があったわけですが2017年に現在の枠組みに落ち着き,新専門医制度が2018年4月に始まりました.前身の組織では「プロフェッショナルオートノミー」を理念に掲げて,専門医を中立的な機関で認定しようと試みましたが,各専門医領域との調整がうまくいかず,頓挫しました.その間に医師法が改正され,専門医機構や各専門医領域は厚生労働省(以下,厚労省)の監督下に置かれることとなり,現在に至っています.
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