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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科76巻3号

2022年03月発行

文献概要

連載 Clinical Exercise・175

Q考えられる疾患は何か?

著者: 田中隆光1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.195 - P.196

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症例
患 者:45歳,女性
主 訴:発熱,体幹四肢の皮疹
既往歴:子宮筋腫,2か月前から外耳炎と感音性難聴.
現病歴:初診の6日前から40℃台の発熱があり,2日後,体幹・四肢に自覚症状のない紅色丘疹が散発した.同時に両大腿内側に圧痛のある爪甲大の紅斑が数個出現した.数日後,紅色丘疹は一部水疱化した.
現 症:体幹四肢に小豆大までの紅色丘疹と膿疱が混在し,一部痂皮が付着していた(図1a).また,体幹四肢に米粒大の表面が白色で中央が萎縮した丘疹(図1b)も数個認め,さらに両大腿に爪甲大,表面淡紅色の境界不明瞭な皮下硬結(図1c)が4〜5個あり,下床との可動性は良好であった.頸部リンパ節腫脹と項部硬直を伴っていた,40℃台の高熱も続き,頭痛,嘔気,全身の筋肉痛が出現した.

参考文献

田中 隆光,他:臨皮 64(11):822-826,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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