文献詳細
文献概要
増刊号特集 最近のトピックス2022 Clinical Dermatology 2022 5.皮膚科医のための臨床トピックス
ウッド灯を用いた白斑病変の観察および分類の試み
著者: 黒崎友木穂1 種村篤1
所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科内科系臨床医学専攻情報統合医学講座皮膚科学教室
ページ範囲:P.181 - P.184
文献購入ページに移動尋常性白斑は後天性の色素脱失を生じる疾患であり,メラノサイトに対する自己免疫応答などが原因で脱色素斑を生じるとされる.白斑病変ではメラニンが減少しているため,紫外光下で青白色の蛍光を発し,正常皮膚部では蛍光を呈さないという特徴から,白斑病変の把握にはUVA光を用いたウッド灯が有用とされる.白斑においては辺縁が紙吹雪,三色調を呈する病変では活動性が高いことを示唆する報告があるなど,病変の形態を知ることで治療経過を予想できる可能性があり,現在当科で行っているウッド灯を用いた白斑病変の観察および分類の試みを紹介する.
参考文献
掲載誌情報