文献詳細
連載 Clinical Exercise・195
文献概要
■症 例■
患 者:70歳,女性
主 訴:右大腿の褐色結節
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:5年ほど前より,右大腿に自覚症状を伴わない褐色結節が生じ,徐々に増大したため当科を受診した.
現 症:右大腿内側に,18×12 mm大のドーム状に隆起する弾性硬の褐色結節を認め,その周囲28×20 mm大の範囲の皮下に腫瘤を触知した.圧痛はなく,下床との可動性は良好であった(図1).
ダーモスコピー所見:Central white patchないしはnetworkと,腫瘍辺縁にdelicate pigment networkを認めた.それに加え,中央部には白もやがかった赤〜青紫色の無構造領域がみられた(図2).
超音波所見:境界明瞭な囊腫様構造を認めた.内部は比較的均一な低エコー領域であり,後方エコーは増強していた.カラードプラ法で,内部に明らかな血流は認めなかった(図3).
患 者:70歳,女性
主 訴:右大腿の褐色結節
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:5年ほど前より,右大腿に自覚症状を伴わない褐色結節が生じ,徐々に増大したため当科を受診した.
現 症:右大腿内側に,18×12 mm大のドーム状に隆起する弾性硬の褐色結節を認め,その周囲28×20 mm大の範囲の皮下に腫瘤を触知した.圧痛はなく,下床との可動性は良好であった(図1).
ダーモスコピー所見:Central white patchないしはnetworkと,腫瘍辺縁にdelicate pigment networkを認めた.それに加え,中央部には白もやがかった赤〜青紫色の無構造領域がみられた(図2).
超音波所見:境界明瞭な囊腫様構造を認めた.内部は比較的均一な低エコー領域であり,後方エコーは増強していた.カラードプラ法で,内部に明らかな血流は認めなかった(図3).
参考文献
佐藤麻有子,他:臨皮 68(6):429-432,2014
掲載誌情報