文献詳細
文献概要
連載 Clinical Exercise・206
Q考えられる疾患は何か?
著者: 石河晃1
所属機関: 1東邦大学医学部皮膚科学講座(大森)
ページ範囲:P.803 - P.804
文献購入ページに移動■症 例■
患 者:68歳,女性
主 訴:両下肢の瘙痒を伴う環状紅斑
既往歴:1年前から気管支喘息でステロイド吸入加療中,子宮筋腫,慢性硬膜下血腫
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:1〜2週前から両下肢に環状紅斑や馬蹄状の紅斑,紫斑や大水疱が出現し,他院で抗菌薬内服,ステロイド外用治療に反応せず,当科を紹介され受診した.
初診時現症:両下肢に辺縁が堤防状に隆起し中央に消退傾向のある環状または馬蹄状の暗赤色斑が多発し,大腿には色素沈着がみられた(図1a).左下腿では暗赤色局面上に紫斑や大水疱も混在していた(図1b).
臨床検査所見:〈気管支喘息にて受診時〉WBC 12,300/μl(基準値:4,000〜9,000)(Neu 58.4%,Lym 16.4%,Mon 5.4%,Eos19.3%,Bas 0.5%).
患 者:68歳,女性
主 訴:両下肢の瘙痒を伴う環状紅斑
既往歴:1年前から気管支喘息でステロイド吸入加療中,子宮筋腫,慢性硬膜下血腫
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:1〜2週前から両下肢に環状紅斑や馬蹄状の紅斑,紫斑や大水疱が出現し,他院で抗菌薬内服,ステロイド外用治療に反応せず,当科を紹介され受診した.
初診時現症:両下肢に辺縁が堤防状に隆起し中央に消退傾向のある環状または馬蹄状の暗赤色斑が多発し,大腿には色素沈着がみられた(図1a).左下腿では暗赤色局面上に紫斑や大水疱も混在していた(図1b).
臨床検査所見:〈気管支喘息にて受診時〉WBC 12,300/μl(基準値:4,000〜9,000)(Neu 58.4%,Lym 16.4%,Mon 5.4%,Eos19.3%,Bas 0.5%).
参考文献
高田 裕子,他:臨皮 70(12):943-948,2016
掲載誌情報