文献詳細
文献概要
増刊号特集 最近のトピックス2024 Clinical Dermatology 2024 3.新しい検査法と診断法
蕁麻疹の新しい評価方法 : UCT7
著者: 福永淳1
所属機関: 1大阪医科薬科大学医学部感覚器機能形態医学講座皮膚科学
ページ範囲:P.71 - P.75
文献購入ページに移動summary
蕁麻疹の疾患管理において,patient-reported outcome measures(PROMs)を用いた疾患管理が推奨されている.なかでも蕁麻疹・血管性浮腫の状態を包括的かつ後方視的に評価するための手段として蕁麻疹コントロールテスト(UCT)は国際的に認められた評価方法であるが,4週間の想起でありリコールバイアスが生じることや疾病管理における急速な変化を評価することが難しいことが難点であった.UCT7は7日間の想起として開発され妥当性の検証が行われたため,臨床研究や実臨床における慢性蕁麻疹患者の短期間の評価や疾患コントロールの評価において理想的なツールになりうる可能性がある.
蕁麻疹の疾患管理において,patient-reported outcome measures(PROMs)を用いた疾患管理が推奨されている.なかでも蕁麻疹・血管性浮腫の状態を包括的かつ後方視的に評価するための手段として蕁麻疹コントロールテスト(UCT)は国際的に認められた評価方法であるが,4週間の想起でありリコールバイアスが生じることや疾病管理における急速な変化を評価することが難しいことが難点であった.UCT7は7日間の想起として開発され妥当性の検証が行われたため,臨床研究や実臨床における慢性蕁麻疹患者の短期間の評価や疾患コントロールの評価において理想的なツールになりうる可能性がある.
参考文献
1)秀 道広,他:蕁麻疹診療ガイドライン2018,日皮会誌 128 : 2503, 2018
2)Zuberbier T, et al : Allergy 77 : 734, 2022
3)福永 淳:J Visual Dermatol 20 : 558, 2021
4)Weller K, et al : J Allergy Clin Immunol 133 : 1365, 1372. e1, 2014
5)Nakatani S, et al : Allergol Int 68 : 279, 2019
6)Buttgereit T, et al : J Allergy Clin Immunol 152 : 1210, 2023
掲載誌情報