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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻2号

1964年05月発行

文献概要

簡易臨床検査のやり方と評価

腎クリアランス—とくに糸球体濾過量について

著者: 加藤暎一1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.172 - P.172

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 腎は体液Homeostasis維持のために,諸種の物質を排泄あるいは保蓄する。ゆえに腎機能障害のとき,血中に停滞する物質と,体内に欠乏する物質とがある。従来は尿または血中の諸物質を別個に測定したが,単独に考察するより,同時に両者の濃度を比較対照する方が,より正確に腎機能を示すことは当然である。
 今,P=ある物質の血漿(または血清)中濃度/cc
 U=その物質の尿中濃度/cc
 V=1分間の尿量(cc)とすれば,
 UV/Pは1分間に尿中に排泄されたある物質が血漿何cc中に含まれていたか,(血漿何ccがその物質に関しclearにされたか)を示すので,腎クリアランス(clearance)と呼ぶ。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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