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雑誌目次

雑誌文献

medicina1巻3号

1964年06月発行

雑誌目次

今月の主題

糖尿病,その新しい考え方

著者: 山口与市

ページ範囲:P.348 - P.353

Prediabetesの言葉が使われるようになつてきたが,これは潜在性糖尿病,糖尿病疑,軽症糖尿病と同意語のものではない。そしてこのような言葉が生まれ,使われるようになつたことは,それなりの新しい糖尿病研究の段階にはいつたことにほかならない。そして研究の進歩とともに,変わつてきた糖尿病の新しい概念について,本稿ではprediabetes,Triopathie,インスリン拮抗物の3点から述べ,漸次展開されつつある糖尿病の新しい病因論についての紹介をしてみた。

<話合い>糖尿病をめぐって

著者: 山口与市 ,   阿和正和 ,   溝部昉

ページ範囲:P.354 - P.360

糖尿病は増えている
 司会(阿部) 理論的な問題はなるべく避けて,臨床の実際に関係あるようなお話をお聞きしたいと思います。
 最近の報告によりますと40歳以上の方では糖尿病が7%の割で見つかるということですが,開業していらつしやる先生に伺うと,あまりみつからないといわれますね。

慢性腎炎の反省

著者: 浅野誠一

ページ範囲:P.361 - P.364

 慢性化した腎炎は難治疾患の一つである。しかし種々の症状所見を呈するために,鑑別は決して容易ではない。この鑑別が案外ゆるがせになつていて,安直に慢性腎炎という診断を下して来たのではないだろうか。ここに慢性腎炎の診断・治療・進行過程についての要点を述べ,反省を加えてみたい。

骨髄腫

著者: 日野志郎

ページ範囲:P.365 - P.368

 骨髄腫というと外科的病気のような印象を与えるが,むしろ内科的な病気になつてきた。40才以上の人に多くみられ,腰痛・蛋白尿・血沈の著明な促進・貧血などが本症を疑う有力な手がかりになる。診断の確定には,骨髄穿刺による形質細胞系の病的細胞・血清や尿の異常蛋白・骨のX線検査などが役に立つ。そう少ない病気とはいえない。

えでぃとりある

糖尿病,新しい病因論

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.345 - P.347

インスリンの欠乏から逆調節性糖尿病の概念が生まれるまで
 糖尿病の病理発生についての考えかたを歴史的に見てみるとなかなか興味ある問題がある。1921年,BantingとBestによつてインスリンが発見され,糖尿病患者のインスリン療法が開始されると,その症状が驚異的に改善されるという事実から,糖尿病はインスリンの一次的欠乏によつて招来される疾病である,と考えられるにいたつた。インスリンの発見は,1889年von MeringとMinkowskiがイヌの膵臓を剔出して糖尿病を発症せしめて以来の偉大な業績としてノーベル医学生理学賞が授与されたことも当然のことであろう。ともかく,インスリンの発見によつて,糖尿病の治療はもちろんのこと,その病理発生も一応は解決をみたと思われたのも,無理からぬことである。
 ところが,その後糖尿病に対するインスリン治療の経験がかさねられると,インスリンのみによつて思うようにコントロールのできない糖尿病のあることもわかつてきた。膵臓を剔出した患者が,1日わずか30単位前後のインスリン投与で,糖尿病状態がよくコントロールされるのに,ある種の糖尿病患者では,この何倍かのインスリンを投与しても,コントロールできないものがあることがわかつてきたのである。ちようどそのころ,アルゼンチンの生理学者Houssayがおもしろい業績を発表した。

診断のポイント

甲状腺腫

著者: 徳山一郎

ページ範囲:P.369 - P.372

はじめに
 甲状腺は正常ではほとんど触知し得ないか,触れ得てもきわめてわずかにすぎない。また視診についてもほぼ同様なことがいえる。
 甲状腺が正常より大きく腫大したものを,甲状腺腫(struma,goiter)と呼ぶことは周知の通りである。これには一部分が結節状の腫瘤を形成する結節性甲状腺腫と,全般的に一様に,または左右いずれかの葉,あるいは左右不対称に腫大するびまん性の型の二つに大別できる。またときに,びまん性の型のもので一部に結節を形成する混合型の場合もある。

血清トランスアミナーゼ

著者: 上野幸久

ページ範囲:P.373 - P.375

はじめに
 血清のトランスアミナーゼ(以下TAと略す)のうちグルタミン酸焦性ブドウ酸トランスアミナーゼ(以下GP-Tと略す)は肝疾患において特異的に上昇し,グルタミン酸オキザロ酷酸トランスアミナーゼ(以下GO-Tと略す)は心疾患および肝疾患においていちじるしく上昇する。これらの酵素活性の増加は肝細胞または心筋の傷害を直接あらわしており,きわめて鋭敏であり,肝および心疾患の診断にはなくてはならない検査法の一つである。その活性は通常Karmen単位であらわされるが,正常値はGPT,GOTとも40単位以下である。

イレウス

著者: 長洲光太郎

ページ範囲:P.376 - P.378

 イレウスという診断,あるいはその疑いがあれば,もはや手術の絶対適応となるので,かりに多少の補助的治療法や診断確定のための検査があるにしても,内科の手をはなれ,外科医の手許に患者をおくべきである。しかしイレウスという診断は,その症候論をはぶいては存立しえないわけであるから,次にいくつかの項目をあげて診断のポイントを述べようと思う。

治療のポイント

蛋白同化ステロイド

著者: 熊谷朗

ページ範囲:P.381 - P.383

蛋白同化ステロイド剤の適応はいかなる場合であるか
 急性肺炎やがんの手術後,一応治療の所期の目的が達せられ経過が良好であるにもかかわらず食慾が出ず,回復が思わしくない。どうしても栄養を輸液にたよらねばならず,じり貧でこまる場合がある。また慢性関節リウマチ患者でステロイド療法は具合よくコントロールされており,一見太つて元気そうにみえているが,くわしくみるとこれは異常脂肪沈着であり,手足の筋肉は細く,X線像で,骨のosteoporosisが認められる場合がある。こんな場合も蛋白同化ステロイドの適応症と考える。

高コレステロール血症の食餌指導

著者: 松木駿

ページ範囲:P.383 - P.385

診断的考察
 臨床的に高コレステロール血がみられる場合は,まずネフローゼ,糖尿病,甲状腺機能低下,閉塞Z黄疸などの存在を考慮すべきである。それらの場合は原疾患の治療が直ちに高コレステロール血の治療になるからである。ネフローゼでは血清蛋白濃度の低いほどコレステロール値が高い。糖尿病のコントロールが悪ければコレステロール値は高くなり得るわけであるが,もう一つ患者の栄養状態にも関係するから注意を要する。肥満症,糖尿病は軽症でもコレステロール値が高いことがあり,やせ型糖尿病は昏睡でもコレステロール値がそれほど高くないことがあり得る。原発性粘液水腫では甲状腺剤投与によつて高コレステロール血が著しく改善されることが逆に診断根拠となるとされている。下垂体性粘液水腫ではコレステロール値が高くないことの方が多い。閉塞性黄疸は初期にはコレステロール値が高いが,やがて合成障害によつて低くなるから,コレステロール値が高くなくても閉塞性黄疸を否定することはできない。
 以上の疾患が除外されてコレステロール値が高い場合は,肥満か動物性脂肪摂取の多いことが問題となる。高コレステロール血症はその状態を持続することが望ましくないから,食餌指導によつて改善できればその意義は大きい。

利尿剤の現状と使い分け

著者: 井村棲梧

ページ範囲:P.385 - P.387

 水や電解質の代謝異常が起つて,組織間液が異常に増加しているような際に,その主役を演じている水分NaClの尿中排泄を増加させるのが利尿剤である。

耐性菌赤痢

ページ範囲:P.387 - P.389

偏頭痛

著者: 斎藤佳雄

ページ範囲:P.390 - P.392

まず頭痛の鑑別を
 神経系の患者を取扱つていると,いわゆる頭痛を訴える者はかなり多い。頭痛を来たす基礎疾患には数多くの原因があり,その痛みの種類も種々あるが,頭蓋内器質的疾患の直接原因による頭痛はその頻度からいつて多いものではない。すなわち脳実質以外に原因のあるものおよび機能的あるいは,精神的原因と思われるものがむしろ多いと考えてよい。しかし一方頻度は少ないとはいえ,器質的疾患を見逃がし,緊急に脳外科的処置をすべきものを放置することは医師の責任である。すなわち頭痛の患者を見た場合には,この患者は外来で治療し得るものか,入院して精査し外科的治療を必要とすべきかを決定することが何よりも大切である。それにはあらゆる頭痛の患者に完全な神経学的検査を施行し,それらを鑑別することが最も大切である。頭痛一般については紙面の都合もあり詳述することはできないが,偏頭痛というものの一般頭痛における意義ということは知つておくべきである。何故ならば偏頭痛のような症状を呈するものの中には,前述の如き脳の器質的疾患と鑑別すべきものが少なくないからである。偏頭痛をmigraineという意味に限定する時は,非常に限られた疾患単位をなしてくるのであつて,いわゆる一側にのみ起こる頭の痛みという意味とは違つてくるわけである。

症例 骨のレントゲン写真からわかるもの

大動脈縮窄症—Coarctation of Aorta

著者: 野辺地篤郎 ,   日野原重明

ページ範囲:P.402 - P.404

症例の説明
 29歳の男子 小学生のころから,走ると動悸を訴えたという。15歳のときに発熱し,上腹部から背部にわたり帯状にしめつけるような激しい痛みの発作がつづいたことがある。その後,胸部から腹部の皮下に血管の蛇行,拡張を認めるようになり,血圧の上昇,心肥大を認めるようになつた。
 23歳のとき,収縮期血圧は200mmHgを超え,下肢の冷感を訴え,25歳ごろからは歩行時の下肢の倦怠感が強くなり,乗りものでないと外出困難となり,またわずかの体動により心悸亢進を訴え,性欲も減退するようになり入院した。

異常心電図(3)

調律異常の症例

著者: 長尾透 ,   梅村喜夫

ページ範囲:P.405 - P.408

症例 K. K. 60歳 女 教師

グラフ

LE細胞試験

著者: 日野志郎

ページ範囲:P.334 - P.335

 Hargravesら(1948)は全身性紅斑性狼瘡(SLE)患者の骨髄穿刺液にLE現象の起こるのを認め,診断的価値があるとしたが,現在ではそのうちのLE細胞を証明することが有意義だとしている。近ごろラテックス結合反応によるLE試験というのができ,名称上まぎらわしいので,本来の検査はLE細胞試験と呼ばれるようになった。この細胞は主として生体外でできるものであるから,これを作るのにいろいろな方法が考案された。一般には、末梢血を使う凝血法が用いられている。
 LE細胞が多数証明されれば,SLEと診断してまずまちがいないが,リウマチ様関節炎・肝疾患(肝炎・肝硬変症など)・血栓性血小板減少性紫斑病・ヒドララジン長期投与例などにも少数みられることがある。

ベーダーL・テスト

著者: 富田仁

ページ範囲:P.337 - P.340

 血清脂質はその大部分が蛋白と結合して,lipoproteinの型で存在している。動脈硬化症を始め脂質代謝障害を来す疾患には,low density lipoprotein Sf0〜400(超遠心法),β-lipoprotein(濾紙電気泳動法)が相関する。これを日常の臨床検査として簡易定量できるようなキットとして市販*されているのがβ-L Testである。Β-L Testは超遠心法によりヒトのプールした血清からlow density lipoproteinを分離し,それを抗原として動物を免疫して抗血清を作り,それを用いて被検者血清中のβ-lipoproteinを定量(毛細管中の抗原抗体反応沈降物の高さでよむ)するものである。

尿沈渣の結晶

著者: 林康之

ページ範囲:P.341 - P.342

 尿沈渣にみられる結晶が直接臨床診断に役立つことは少なく,参考所見程度に止まることが多い。またこれらの結晶は同一物質であっても,その場合の条件によって形態が幾通りにもなり,決して一様ではない。しかも,結晶の形態から当該物質を同定することは必ずしも簡単に出来るとは限らない。それ故,臨床的な研究の対象としては病態生理,生化学の面から未だとり残された部分であると言えよう。現在参考所見として診断学教科書に記されているのは,肝障害時のロイシン,チロジン,チスチン尿症あるいは小児重症消化不良症にみられるチスチン,また先天性疾患であるoxalosisにみられるシュウ酸石灰結晶などで,実際に観察される数多くの結晶が問題になることは比較的まれである。
 以下稀れではないが比較的頻度の低い結晶を示す。

ファースト・エイド

眠剤中毒

著者: 高橋銑蔵

ページ範囲:P.396 - P.397

増加する眠剤中毒
 薬物による中毒,ことに各種眠剤による中毒患者は昔も今もいぜんとして減少の傾向を見せず,むしろ増加を示していることは万人の認めるところである。そして,その大部分が自殺を目的としていることは誠に寒心にたえない。その結果,われわれ医家の治療の対照となることは言をまたない。したがつて,ここに眠剤中毒患者を対照として,その治療について述べ,さらに予後と鑑別診断について一言する。

発作性頻搏症

著者: 高安正夫

ページ範囲:P.398 - P.399

 突然頻脈を起こした場合すべてが発作性頻搏症とはかぎらない。その状態を確実に把握していろいろな場合をはつきり鑑別することは適確な治療をするうえにぜひとも必要である。しかし詳細には心電図などを参考にしてもなかなか簡単に区別できないような学問的興味に属する1),2)ようなものもある。ここにはそれはさておき日常臨床にただちにとらねばならぬ処置に対して必要な知識に重点をおいて述べる。

薬物ショック

著者: 杉田和春

ページ範囲:P.400 - P.401

 ショックは急速な心送血量の減少にもかかわらず,循環系その他の代償作用が十分に行なわれないために起こり,
 1)体液を急激に大量喪失して静脈還流が減少した場合。

基礎医学

プラスミン

著者: 岡本彰祐

ページ範囲:P.444 - P.447

 いつたん凝固した血液はふたたび溶ける。これが線維素溶解現象であり,プラスミンのなすしわざである。

器械の使い方

検眼鏡

著者: 百瀬博文

ページ範囲:P.452 - P.453

 眼底を見るのは大へん面倒のように考えている方が多いようであるが,決してむずかしいことではない。少なくとも眼底をながめることは容易なことであつて,むずかしいのは見えるもの(眼底の所見)の整理と意味づけということになろう。したがつて,内科の方が眼底を見ることを憶劫がらずに,検眼鏡にお馴れになるようにとおすすめしたい。ここでは,まず素人(?)が眼底を見る際の手引きともいうべきことについてのべ,ついで内科に関係深い1〜2の眼底異常について説明する。

他科との話合い 血尿について 内科 泌尿器科

内科医の立場から見た血尿/泌尿器科の立場から見た血尿

著者: 森健吉 ,   川井博

ページ範囲:P.440 - P.443

<病的とみなす場合>
 血尿はその程度により,肉眼的血尿から顕微鏡的血尿まであり,またその中間の遠心沈殿した沈渣が肉眼的に血性であるものもある。その他色調も種々で鮮紅色で純血性のもの(尿路出血によるもの)や,肉汁様に変色しているもの(腎炎に多く,糸球体から出た血液が尿細管下部で強酸性の尿により影響を受けるため),また腎結核などに見られる膿尿に血液を混じたもの,牛乳様に混濁した中に血液を混じた乳歴血尿(フィラリア症)などがある。
 健康人の尿にも少数の赤血球一1枚のプレパラートを探して数個の赤血球を認める程度一が見られることもあるが,毎視野2〜3個以上あれば病的とみなしてよい。くわしくはAddisの計算法がある。

話題

日本神経学会総会から

著者: 田崎義昭

ページ範囲:P.352 - P.353

 第5回日本神経学会総会は慶大相沢豊三教授会長のもとに,3月22日より24日まで,東京日本都市センターで盛大に開催されました。この学会は読者にあまり親しみがないものと思われますので,簡単に紹介しておきましよう。日本の神経学は,伝統ある日本精神神経学会により,精神,神経科,内科が主体となつて発展を続けてきました。しかし学門の進歩とともに,脳神経系の臨床医学は,精神医学,神経学,脳神経外科学に分離する傾向にあります。そこで1960年臨床神経学を主眼として,日本臨床神経学会が発足し,さらに昨年日本神経学会と名称を変更しました。
 したがつて第5回総会ではありますが,日本神経学会総会として開かれたのは,今回が初めてであります。一般演題は脳血管障害,脳循環,中毒,代謝異常,内分泌障害時の神経障害,てんかん,自律神経,ノイロパチー,ミオパチー,脊髄疾患,中枢神経腫瘍,膠原病の神経症状,神経疾患の疫学的研究,中枢神経系の炎症性疾患など190に及びました。昭和38年11月三井三池炭坑に集団発生した一酸化炭素中毒については6報告が行なわれ,何れも意識障害,失外套症候群,健忘症候群,失行,失認などを指摘しておりました。

軽症糖尿病のシンポジウム—第7回日本糖尿病学会総会から

著者: 種瀬富男

ページ範囲:P.380 - P.380

 第7回日本糖尿病学会は,九大勝木司馬之助教授を会長として,4月10,11日の2日間,福岡明治生命ホールで開催された。シンポジウムのテーマは,会員のアンケートからとりあげられたもので,それだけに糖尿病研究者にとつては,大きな興味と期待がもたれたわけである。ここでは,その一つである軽症糖尿病のシンポジウムの大略を紹介しておく。
 後藤(東北大)は,東北学派の糖尿病診断基準を用いて糖尿病,正常,腎性糖尿,境界例に分類し,followupしてゆくと,境界例からは将来糖尿病に進展する可能性のあるものが多いが,腎性糖尿とかoxyhyperglycemia(食後の血糖値のみが異常に高いもの)の例にはその傾向が少ないことを報告した。和田(阪大)は,本邦の糖尿病患者には血糖値,尿糖などから見て軽症のものが多いこと,しかし合併症の率は決して少なくないことに注目し,血糖値,尿糖の変化は軽度でも,それら以外にかなりの代謝異常が見られることを指摘し,治療にはこのような面を配慮することが大切であると述べた。葛谷(京府大)は,軽症糖尿病の経年的観察を行なつて糖尿病判定の良否を検討した。

If…

加藤義夫氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.416 - P.417

● 主治医の顔をつぶさないように
 長谷川 矍鑠として衆議院医務室に,戸板女子短大に,慈恵医大におでかけですが,慈恵医大ではクリニックはおやりですか。
 加藤 いや,毎日行きますが研究だけです。

正常値

尿の細胞成分の正常値

著者: 林康之

ページ範囲:P.394 - P.395

 尿沈渣の細胞成分の診断的意義は,クリアランステストあるいはPSP試験など腎機能検査とは別個なものがあり,腎疾患の診断,治療上重要なもので,検査頻度も高い。この尿沈渣の検査で,成績の読み方として正常異常の判定や,疾患の経過の観察上なるべく数量的に正確な解釈が必要なことはいうまでもない。
 ところが従来その規準となるべき各細胞成分の正常値が,夜間12時間尿で,しかも食事上の規制も加えて測定された数値として表わされており1),臨床的評価の上で多少曖昧であつた点は否定できない。また蓄尿後細胞数を算定する場合は別として,外来患者で昼間1回尿の検査で得られた結果をどのような規準で判定すべきかということも必要である。これらの数量的な解釈のしかたについて,技術的な問題も含めて以下に述べる。

統計

心電図集団検査における年齢・血圧と心電図異常発現

著者: 滝川勝人

ページ範囲:P.393 - P.393

 厚生省が,昭和37年10月〜11月に,40歳以上の全国民を対象として行ないました成人病基礎調査において,心電図検査の結果,受診者総数5803人のうち正常群と判定された者2684人(46.3%),異常を疑われる群と判定された者2587人(44.6%),異常群と判定された者493人(8.5%),判定不能39人(0.6%)でした。判定区分は下記の通りです。

ノモグラム

赤血球平均恒数計算図表

著者: 斎藤正行

ページ範囲:P.329 - P.329

 平均赤血球容積(M. C. V)を求めるには赤血球数(a)およびヘマトクリット値(c)をそれぞれの軸に入れこの両点を結びM. C. V.軸(b)との交点を読めばよい。
 平均赤血球血色素量(M. C. H.)を求めるには赤血球数をRbc軸上に,血色素量をf軸にとり両点を結びM. C. H.軸(d)との交点を読む。

簡易臨床検査のやり方と評価

簡単な糖尿病の検査のやり方と結果の読み方

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.332 - P.332

 糖尿病の診断は尿糖の検査からはじまる。ことに日本の糖尿病は軽症で無自覚のものが多いから,尿糖の検査は積極的に行なわないと糖尿病を見のがしてしまうことが多くなる。
 最近の報告によれば,40歳以上で糖尿病と診断される割合は7%というから,かなり高率に存在するはずであるのに,日常の診療であまり診断されていないのは,積極的に尿糖を検査しないからではなかろうか。

閲覧室

脳神経疾患に関する書物/臨床ベクトル心電図学

著者: 相沢豊三

ページ範囲:P.454 - P.455

 現在,脳神経疾患に関する書物には教科書から専門書までの種々なものがあるが,ここでは,これから神経学を始めようとする人びとの指標ともなる入門書を中心として,その特長を解説する。
 現代内科学大系神経疾患1〜VI巻(中山書店,1961)

海外だより

ウィスコンシン大学留学記—附属病院と各科診療体系紹介

著者: 本田利男

ページ範囲:P.418 - P.419

 昨年10月・胃カメラの技術指導のためアメリカ・ウィスコンシン大学病院より招聘され,約1力年の予定で消化機病の研究と,胃カメラの指導に従事している。病院では内科(主任,O, Meyer教授),外科(主任,C. Hicky教授),や放射線科(主任,H. Juhl教授)など多くのdoctorは胃カメラの臨床に興味をもち,ことに消化機科主任のF. Morrissey助教授およびDr. G. Pernaが熱心で,胃カメラの診断的価値を認めて積極的に応援してくれる。以下,当大学病院に勤務して見聞した事項を紹介し,ご参考に供する次第です。

ルポ

難治疼痛の治療にとりくんで—東大病院Pain Clinicを訪ねて

ページ範囲:P.458 - P.460

〈Pain Clinicの患者たち〉
 激しい痛みとの長い間のたたかいに疲れ,やつれたいくつかの顔がこの小さな待合室に,ひつそりと治療の順番を待つている。ここは,東大病院7階建別館の1階にあるPain Clinic,看板は「麻酔科外来」と表示されている。
 「この痛みが少しでも減つてくれれば……」その患者たちは全身で訴えているようだつた。若杉文吉氏が新患の問診を行なつていた。

メディチーナジャーナル 消化器

胃腸膵のトピックス—Fiberscopeについて

著者: 松尾裕

ページ範囲:P.461 - P.461

 こんにち,胃疾患とくに胃がんを目標においた診断にあたつては,レ線検査と内視鏡検査と細胞診の三つの診断法は胃腸病を専門とする臨床医にとつて"三種の神器"ともいうべき重要なものである。このように胃内視鏡診断がわが国において,広く普及したのは,いつに胃カメラのめざましい発展によるものであり,その使用のやさしさ,患者に与える苦痛の少ないこと,かつ記録性にはすぐれたものがある。しかしながら,なにぶんにも盲目的撮影であるから,時に病巣を確実にとらえられない欠点があり,かつその読影にあたつて診断のむずかしい場合がある。直接目で見る従来の胃鏡はこの点病巣とともに胃の蠕動運動の柔軟性や粘膜色調の微妙な変化をとらえてすぐれていたのである。もちろん胃鏡のほうは患者に与える苦痛がより強く,また盲点も多く,ある程度の熟練を要するものだから,なかなか普及しがたかつたのであろう。したがつて胃カメラのような柔軟屈曲性と記録性があり,しかも目で見ながら自由に病巣をとらえられる直視鏡が理想的なものである。Fiberscopeは今後の若干の改良によりこれらの諸点をほとんど満足するものであり,今後世界中に広く普及し,胃疾患の診断および経過観察に不可欠のものとなるであろう。
 最近のアメリカにおけるこの方面の論文を二つ紹介する。

血液

進行性筋ジストロフィー症の異常ミオグロビン

著者: 安部英

ページ範囲:P.462 - P.462

 進行性筋ジストロフィー症(progressive muscular dystrophy)といえば,特有なふくらはぎの仮性肥大と大腿の萎縮,腰のまわりの痩削とよたよた歩き,そげた肩,ことにとび出した肩胛骨と上肢の運動障害,躯幹をよじ登るような起立動作などと,その臨床症状はまことに印象的である。生後数カ月で早くも発病するものから,不惑40歳におよんで初めて徴候の現われるものなど,その発病は各様で,病勢の経過も,また侵襲される筋肉の範囲も症例によりまちまちで,これらの状況からそれぞれの病型が分けられるが,近年本症の罹患がちようど血友病や色盲と同様,劣性伴性遺伝に従う可能性が明らかになつて,急に遺伝学的検討の興味を集めるようになつた。
 本症の症状発現の機序については,昔から筋線維自体の新陳代謝に異常が起こるためと考えられたが,わが国では有名な呉学派の業績により,自律神経,ことに交感神経の障害によることが提唱され,認められてきた。もとよりこのさいにおける侵襲筋肉やこれにつながる神経線維の組織学的検索はつぎつぎと行なわれ,なかでも筋肉組織の虚血と脱線維,および筋線維の類脂体沈着,グリコーゲン,ミトコンドリアの減少,萎縮,さらには結合織との置換が特長である。

境界領域

眼と全身症状

著者: 加藤格

ページ範囲:P.463 - P.464

はじめに
 近代の眼科学では,全身諸器官と関連して眼の機能,病変を観察することが重要視されている。学会の報告にも雑誌の論文にもこの傾向は強く反映している。ためしに"眼科臨床医報"の総索引"眼と他病,全身状態"の項目に集録された綜説原著,抄録を集計してみると昨年度は実に400篇を超えている。こうした広汎な業績をわずかな紙数に要約することはとても不可能なので,そのうちの二三を紹介して一年間展望の責をはたしたい。多分に主観的な選択であるがこの点はご寛容をいただきたい。

座談会

ネパールの医療事情を聞く—無医地区に医療サービスを

著者: 岩村昇 ,   日野原重明 ,   小酒井望

ページ範囲:P.409 - P.415

 日野原 日本キリスト教外国医療協会は,1961年以来,東南アジア諸国に医師や看護婦を送り,医療援助を行なつているが,鳥取大学医学部衛生学教室の岩村昇助教授は,2年間教室を離れて,医療協力会から夫人とともにネパールに派遣されました。ネパールの首都力トマンズから3日間徒歩で達するタンセンのUnited Mission Hospitalを根拠地として,岩村博士はさらに山深い部落にまで足をのばし,公衆衛生活動を2年間つづけられました。今回一時帰国されましたが,近くまた,ネパールに赴き今後の生涯を彼の地ですごされる決意をされています。
 きようは,岩村先生にネパールでのお話をいろいろ伺いたいと思いまして,ご出席をお願い致しました。それから,きようはとくに細菌学的な豊かな話題がありますので,専門家の小酒井先生にもご出席願いました。単にネパールで見られる病気とか,岩村先生の感想だけでなく,やはり細菌学をやられる方々が,こういうところに,このような仕事が待つている一ということを知つていただきたいと思います。

臨床家として一言

著者: 森輝明 ,   宇佐美正暢 ,   岡本暢夫 ,   久野昭太郎

ページ範囲:P.456 - P.457

■1時間30人を診る保険医のノルマ
 ○勤務医のための雑誌がぜひほしいと思つていたので,medicinaの創刊は大いに歓迎しますね。従来の医学雑誌は大学教授の教室の研究の発表誌の色彩が強かつたですから。読者のニードにこたえる雑誌として成長していつていただきたいと思います。
 ○書くための雑誌を読まされるのはごめんですね。書くための雑誌ではなく,読むための雑誌という観点で編集されるのはよいですね。臨床家は忙しいですからね。

保険問答

副腎皮質ホルモン・同刺激ホルモン

著者: 古平義郎

ページ範囲:P.465 - P.467

内科,小児科領域における適応症
 1) 副腎皮質機能不全症(アジソン病)
 両側副腎摘出後と下垂体機能低下症に分けられる。

私の意見

医師の新しい社会的地位

著者: 帯刀弘之

ページ範囲:P.420 - P.421

医師の主体性論の背景には
 最近京都市で国保の家族給付率の引下げが行なわれようとしている矢先,一部の医療機関の請求ミスをあたかも大きな不正請求のように報道された事件があつた。医療についていろいろの問題が社会面に報道されることはこんにち珍しいことではない。かつての病院争議や保険医総辞退に端を発して,医療が大きな社会問題となり医療制度のありかたについて医師会,学術会議第7部会などで論議され,38年には医療制度全般についての改善の基本方策に関する答申が出されたことは周知のことである。答申では医師の主体性や医の倫理が説かれており,医療の本質は医師と患者との人間関係の場での医師の主体性にあるとされている。複雑な現代社会のメカニズムのなかで人間疎外が文学や社会科学で論じられ,疎外感を意識するしないにかかわらず現代人のゆきかたは多様であり,行動の変化もめまぐるしい。現在の日本の医療のメカニズムのなかで診療に従事している医師もその例外ではない。
 一般的に主体性論の出てくる背景には,主体性を脅かすなんらかの原因があるのがつねである。

現代病院における医療の動向と勤務医の倫理性に関連して

著者: 加藤新

ページ範囲:P.421 - P.422

 現代の比較的大きな病院では,最近ますます分業化が進んできた。医師や看護婦のほかに数多く医療従事者があり,全体が一つの組織体となつて診療という業務がうち出されている。この場合,医師をのぞいた他の医療従事者たちは8時間勤務制をとつている。したがつて日々の業務には一定のスケジュールがたてられ,医師の回診時間なども,この「わく」のなかに組み込まれてくる。とにかく経営の,いわゆる近代化がおし進められてきた結果は,どうしても上に述べたようなぐあいになるのが必然の勢いなのであろう。また事実,現にそうなつてきていると見ねばなるまい。まことに規格化,合理化体制こそは,現代文明の進みつつある方向で,これにたち遅れることはとりもなおさず進歩に逆行することであるかに見える。
 ところで,この文明の傾向にとつて,およそ取り扱いにくいのが臨床的医療業務のはずである。人はいつ急におもい病気になるかわからないから診療時間にスケジュールの「わく」がはめられていても,それはたえず乱される。そして,このような不時の業務にさいして診療の主体となる医師と,それ以外の8時間制をもつて業務をわりきつている,医師以外の,他の医療従事者との問には摩擦が起こりがちである。

日本の医師に望むこと—看護婦の立場から

著者: 川島みどり

ページ範囲:P.422 - P.422

 看護婦の立場から医師の問題について考えるとき,私は数多くの医師のなかでとくにR先生のことが頭にうかんできた。わが子の主治医としていろいろお世話になつている。先生は非常に学究的であると同時に,そのことをちつとも表面に出さず豊かな臨床経験をもとにユニークな診療活動をつづけておられる。病児をもつ母親のいらいらも,たかぶつた神経も先生の前では静かにときほぐされてしまう名医でもある。私たちの周囲を見まわすとタイプこそ違つても,それぞれ本当に立派な医師が多いのは心強いかぎりである。

アウトサイダーの窓(3)

無給医局員

著者: 小林文男

ページ範囲:P.423 - P.424

◆残された前近代性
 ここでは無報酬で,医療の仕事についているインターンや医局員の問題を,総体的に検討してみることにする。
 思えば,その人がその日その日の仕事を,「与えられた天職」と信じ,真剣に働き続けているのに,何の報酬もないということは,世にも不思議なことである。

ニュース 厚生省記者席より

泥にまみれた医の倫理

著者:

ページ範囲:P.449 - P.449

 数年前から,日本医師会は医の倫理の高揚ということを,しきりに強調している。医が算術であるようなお医者さんは,患者にとつてたいへん迷惑であるばかりでなく,まかりまちがえば命とりになるおそれさえある。だから医師会が医倫理を口にすることは,それ自体あまりにも当然のことだし,お医者さんも大いに考えてほしい点だ。一患者として私どもも,首をかしげるようなお医者さんに時としてぶつかることがあるのだから―。請求書づくりに忙殺されるという,いまの保険制度にのみ責任を押しつけるような弁明は,診察をうける側の,つまり自分の健康を医師に託した患者にとつては,まつたく説得力がない。
 ところで4月1日に行なわれた日本医師会の会長選挙は,そういう医の倫理をどこかに置き忘れてきたのではないか,と疑いを抱かせるような有様だつた。これがトップ・クラスのお医者さんらの集まりなのか,つき合い,つかみ合い,ののしり,総会荒しのゴロツキみたいな言動があつた。信頼も品位もあつたものではない。良識ある紳士と自負する医師会の選挙がこんな泥試合であつてよいものだろうか。紳士ぶつた顔と,闘争をむき出しにした顔と,医師とは2つの顔をもつた人種なのだろうか。少なくとも会長選挙に集まつた人たちはそうだつたと思う。

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Insulin Rapitard

著者: 永野允

ページ範囲:P.357 - P.357

 新しいデポインスリンとしてNOVO社からRapitard-Insulin(lnsulin Rapid+Retard)が出された。このインスリンの特徴はレギュラーインスリンとデポインスリンを混合させてあるという点である。デポインスリンは牛の膵臓よりえたインスリン結晶をpH 7.0のアセテート緩衝液に浮遊させてあり,レギュラーインスリンは豚の膵臓より抽出したものを使用している。溶液中には遊離のZnイオンはなく,レギュラーインスリンはその速効性を十分発揮しうる状態になつている。
 レギュラーインスリンとデポインスリンとの比率は1:3で,この両者の組合せによつて速効性と持続性とがえられるわけである。

糖尿病研究班の診断基準

著者: 石渡和男

ページ範囲:P.359 - P.359

 糖尿病の診断法には各種のものがあるが,故勝沼精蔵先生を班長とする糖尿病研究班の定めた飽食試験とその判定法は,研究班によつて全国各地で行なわれた糖尿病集団検診に用いられた方法であつて,今後も標準法として使われていくものと思われる。

医学英語論文の書き方(3)

著者: 紺野邦夫

ページ範囲:P.379 - P.379

● 全体として頭でつかちの文をバランスのとれた文になおしている。最初のEffect of……was studied in 44 casesもFortyfour patients wlth exudative pleurisy were……ともつてきている。Effectをはぶいているのは表題にあるので抄録文のため重複を避けたものと思われる。(ここには表題が掲載されてない)抄録の場合は論文題目は通常抄録の一部として読まれるから,文章中に表題をくりかえす必要はない。
● つぎのsharp pyretolysis……の文も主語,述語のバランスをとり簡明に結果を述べている。Effectについて述べているのであるからas its remarkable effectなどは取つてしまう。

鴎外の年齢詐称と暴露

著者:

ページ範囲:P.457 - P.457

 偉大な医人の生誕百年の催しがこのところしきりである。本年は三浦謹之助,入沢達吉両氏の生誕百年の催しがあった。医人にして文人であつた森鴎外生誕百年は2年前の昭和37年であった。
 ただし,鴎外の生誕百年は実生年文久2年生まれを基準としてであって,公称の万延元年生まれをもつてすれば2年のずれが生ずる。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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