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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻3号

1964年06月発行

グラフ

LE細胞試験

著者: 日野志郎1

所属機関: 1東京医歯大内科

ページ範囲:P.334 - P.335

文献概要

 Hargravesら(1948)は全身性紅斑性狼瘡(SLE)患者の骨髄穿刺液にLE現象の起こるのを認め,診断的価値があるとしたが,現在ではそのうちのLE細胞を証明することが有意義だとしている。近ごろラテックス結合反応によるLE試験というのができ,名称上まぎらわしいので,本来の検査はLE細胞試験と呼ばれるようになった。この細胞は主として生体外でできるものであるから,これを作るのにいろいろな方法が考案された。一般には、末梢血を使う凝血法が用いられている。
 LE細胞が多数証明されれば,SLEと診断してまずまちがいないが,リウマチ様関節炎・肝疾患(肝炎・肝硬変症など)・血栓性血小板減少性紫斑病・ヒドララジン長期投与例などにも少数みられることがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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