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ベーダーL・テスト
著者: 富田仁1
所属機関: 1京大中央検査室
ページ範囲:P.337 - P.340
文献購入ページに移動 血清脂質はその大部分が蛋白と結合して,lipoproteinの型で存在している。動脈硬化症を始め脂質代謝障害を来す疾患には,low density lipoprotein Sf0〜400(超遠心法),β-lipoprotein(濾紙電気泳動法)が相関する。これを日常の臨床検査として簡易定量できるようなキットとして市販*されているのがβ-L Testである。Β-L Testは超遠心法によりヒトのプールした血清からlow density lipoproteinを分離し,それを抗原として動物を免疫して抗血清を作り,それを用いて被検者血清中のβ-lipoproteinを定量(毛細管中の抗原抗体反応沈降物の高さでよむ)するものである。
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