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甲状腺腫
著者: 徳山一郎1
所属機関: 1九大内科
ページ範囲:P.369 - P.372
文献購入ページに移動甲状腺は正常ではほとんど触知し得ないか,触れ得てもきわめてわずかにすぎない。また視診についてもほぼ同様なことがいえる。
甲状腺が正常より大きく腫大したものを,甲状腺腫(struma,goiter)と呼ぶことは周知の通りである。これには一部分が結節状の腫瘤を形成する結節性甲状腺腫と,全般的に一様に,または左右いずれかの葉,あるいは左右不対称に腫大するびまん性の型の二つに大別できる。またときに,びまん性の型のもので一部に結節を形成する混合型の場合もある。
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