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血清トランスアミナーゼ
著者: 上野幸久12
所属機関: 1自衛隊中央病院内科 2東大
ページ範囲:P.373 - P.375
文献購入ページに移動血清のトランスアミナーゼ(以下TAと略す)のうちグルタミン酸焦性ブドウ酸トランスアミナーゼ(以下GP-Tと略す)は肝疾患において特異的に上昇し,グルタミン酸オキザロ酷酸トランスアミナーゼ(以下GO-Tと略す)は心疾患および肝疾患においていちじるしく上昇する。これらの酵素活性の増加は肝細胞または心筋の傷害を直接あらわしており,きわめて鋭敏であり,肝および心疾患の診断にはなくてはならない検査法の一つである。その活性は通常Karmen単位であらわされるが,正常値はGPT,GOTとも40単位以下である。
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