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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻3号

1964年06月発行

文献概要

正常値

尿の細胞成分の正常値

著者: 林康之1

所属機関: 1順大臨床病理教室

ページ範囲:P.394 - P.395

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 尿沈渣の細胞成分の診断的意義は,クリアランステストあるいはPSP試験など腎機能検査とは別個なものがあり,腎疾患の診断,治療上重要なもので,検査頻度も高い。この尿沈渣の検査で,成績の読み方として正常異常の判定や,疾患の経過の観察上なるべく数量的に正確な解釈が必要なことはいうまでもない。
 ところが従来その規準となるべき各細胞成分の正常値が,夜間12時間尿で,しかも食事上の規制も加えて測定された数値として表わされており1),臨床的評価の上で多少曖昧であつた点は否定できない。また蓄尿後細胞数を算定する場合は別として,外来患者で昼間1回尿の検査で得られた結果をどのような規準で判定すべきかということも必要である。これらの数量的な解釈のしかたについて,技術的な問題も含めて以下に述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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