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看護婦の立場から医師の問題について考えるとき,私は数多くの医師のなかでとくにR先生のことが頭にうかんできた。わが子の主治医としていろいろお世話になつている。先生は非常に学究的であると同時に,そのことをちつとも表面に出さず豊かな臨床経験をもとにユニークな診療活動をつづけておられる。病児をもつ母親のいらいらも,たかぶつた神経も先生の前では静かにときほぐされてしまう名医でもある。私たちの周囲を見まわすとタイプこそ違つても,それぞれ本当に立派な医師が多いのは心強いかぎりである。
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