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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻3号

1964年06月発行

他科との話合い 血尿について

内科 泌尿器科

内科医の立場から見た血尿/泌尿器科の立場から見た血尿

著者: 森健吉1 川井博2

所属機関: 1杏雲堂病院内科 2日医大・泌尿器科

ページ範囲:P.440 - P.443

文献概要

<病的とみなす場合>
 血尿はその程度により,肉眼的血尿から顕微鏡的血尿まであり,またその中間の遠心沈殿した沈渣が肉眼的に血性であるものもある。その他色調も種々で鮮紅色で純血性のもの(尿路出血によるもの)や,肉汁様に変色しているもの(腎炎に多く,糸球体から出た血液が尿細管下部で強酸性の尿により影響を受けるため),また腎結核などに見られる膿尿に血液を混じたもの,牛乳様に混濁した中に血液を混じた乳歴血尿(フィラリア症)などがある。
 健康人の尿にも少数の赤血球一1枚のプレパラートを探して数個の赤血球を認める程度一が見られることもあるが,毎視野2〜3個以上あれば病的とみなしてよい。くわしくはAddisの計算法がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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