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メディチーナジャーナル 血液
進行性筋ジストロフィー症の異常ミオグロビン
著者: 安部英1
所属機関: 1東大内科
ページ範囲:P.462 - P.462
文献購入ページに移動本症の症状発現の機序については,昔から筋線維自体の新陳代謝に異常が起こるためと考えられたが,わが国では有名な呉学派の業績により,自律神経,ことに交感神経の障害によることが提唱され,認められてきた。もとよりこのさいにおける侵襲筋肉やこれにつながる神経線維の組織学的検索はつぎつぎと行なわれ,なかでも筋肉組織の虚血と脱線維,および筋線維の類脂体沈着,グリコーゲン,ミトコンドリアの減少,萎縮,さらには結合織との置換が特長である。
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