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雑誌目次

雑誌文献

medicina1巻4号

1964年07月発行

雑誌目次

今月の主題

亜急性および慢性甲状腺炎

著者: 鎮目和夫

ページ範囲:P.508 - P.512

 わが国では従来,亜急性甲状腺炎は感冒とか咽頭炎として片ずけられ,また慢性甲状腺炎の大部分を占める橋本病は,単純性甲状腺炎として片ずけられていたようである。
 医療の科学的実施,患者の予後の適切な指導,また不必要な治療を避けるにはこの疾患の本態を正確に診断する必要がある。
 甲状腺炎の正しい診断と治療のために新しい疾患の概念を整理してみた.

<話合い>甲状腺疾患の現状と診療の問題

著者: 鎮目和夫 ,   日野原重明 ,   伊藤国彦

ページ範囲:P.513 - P.520

 日野原(司会) きようは甲状腺のことを専門にやつておられる鎮目先生,それから実際に甲状腺の専門病院をもち,経験のゆたかな伊藤先生に,甲状腺の病気のなかでもとくに最近問題になつている亜急性甲状腺炎ならびに慢性甲状腺炎,ことに橋本病をとりあげてお話をしていただきたいと思いますが,初めに伊藤先生に,先生の病院で各種の甲状腺疾患がどの程度経験されているかという大まかなことからお話を伺いたいと思います。

下痢症—その反省

著者: 横田万之助

ページ範囲:P.521 - P.524

 われわれの菌検索の結果によると,外来での下痢患者のうち,6人に1人は赤痢患者であつた。われわれはあまりに安易に"下痢症""腸炎"という症状的病名によりかかりすぎて,病因究明という大切なものを見おとしてはいないだろうか。
 多岐にわたる下痢の原因のなかから,つねにマークすべきものを述べ,下痢の治療の前にするべき二つの事柄を本稿において述べた。

急性脳炎

著者: 石井慶蔵

ページ範囲:P.525 - P.528

 脳炎の意味するものは,それを見る立場によつてかなりの違いがある。病理学的には,慢性,亜急性のものが興味をもたれているが,日常多く接するものは急性脳炎である。
 本論では,臨床の立場からそれをとりあげ,もつとも困難である鑑別診断に重点をおき,合併疾患を明らかにしたい。

えでぃとりある

臨床検査の中央化

著者: 小酒井望

ページ範囲:P.505 - P.507

 病院ではどこでも臨床検査室が拡充整備されつつある。血沈や尿の定性検査から,血液の各種生化学的定量検査まで,ほとんどすべての臨床検査は検査室で行なわれるようになつた。かつては医師が自分で行なつた臨床検査が,こんにちでは検査室で専門の技術員によつて行なわれるにいたつたのである。たしかに臨床検査の種類もいちじるしく増え,熟練を要する検査も多くなつたので,医師は臨床検査を技術員にゆだねざるをえなくなつた。この結果病院には臨床検査を専門に行なう技術員という新しい職種が生まれ,臨床検査室という臨床各科に対するサービス部門が誕生したわけである。
 また最近は地区医師会ごとに臨床検査センターが建設されつつある。これらのセンターは集配員をおき,傘下の診療所から検体を集めている。したがつて整備された臨床検査センターを利用できる診療所の医師は,大きな病院に勤務する医師と同程度に,臨床検査を診療に利用できることになる。

診断のポイント

失語症

著者: 五島雄一郎

ページ範囲:P.529 - P.531

 失語aphasiaとは言語象徴verbal symbolsの表出と了解の障害である。
 大脳に言語に関する中枢があることが考えられたのは決して新しいことではないが,局在に関しては議論のあるところである。たとえば,右きき患者では左大脳半球が言語に関して優位であることは周知の事実であるが,左きき患者に関しては決して右側優位とはいえない。

高カルシウム血症

著者: 折茂肇

ページ範囲:P.531 - P.534

 一般に高Ca血症が長期間存在するさいには腎障害,腎結石,軟部組織の石灰沈着などを起こし,生命に危険をおよぼすことが知られている。したがつて,ある患者について高Ca血症を見出した場合には速やかに正確なる診断をくだし,適切な処置をくだすことがきわめて大切である。まず最初に血清Caに関して一般的事項を簡単に述べ,ついで高Ca血症を見出した場合,鑑別すべき疾患について要点のみ述べる。

肺高血圧症

著者: 友松達弥

ページ範囲:P.534 - P.536

明らかな原因
 肺高血圧症はそれ自体特異の症状が乏しい。あたかも高血圧症が多くは無自覚に経過して,たまたま血圧の測定によつて発見されるように,とくに軽症ないし中等症の肺高血圧においてそうである。高血圧症においては頭痛を初めとする神経性,心因性の諸症状がしばしば見られるが,血圧の測定が診断を決定する。さらに高血圧をきたす原因疾患のあるときはそのための異常所見が,また高血圧が持続しかつ高度であるときはそれに伴う所見の発現によつて血圧の測定をまたず,高血圧の存在がわかることもある。肺高血圧症においても事情はきわめて類似している。肺高血圧症においては本態性高血圧のごとき原因不明の原発性肺高血圧症の頻度はきわめて低く,したがつて原因の明らかなものが多いのである。肺高血圧が高度になると運動時のsyncope,あるいは狭心様症状が一つの特異な症状ではあるが,それよりもしばしば原因疾患による症状が前景となつていて,これによつて肺高血圧症の存在が推知できる。ただし正確には心臓カテーテル法によつて肺動脈圧を測定すべきである。しかし本法の適用もおのずと制約がある以上,前記のごとく原因疾患の確定がより大切なapproachである。
 肺動脈圧亢進は主としてつぎの三つの条件下に起こる。

治療のポイント

抗腫瘍剤

著者: 佐藤八郎

ページ範囲:P.537 - P.539

 医学の進展に伴い,悪性腫瘍の化学療法は従来に比し格段の進歩をとげてはきたものの,こんにちなお,悪性腫瘍を化学療法のみをもつて根治させることは不可能なことである。そこで,現在の医学の段階で,正しいがんの治療というものがどうあるべきか,そして化学療法剤はそれらのなかでどのような位置を占めているのかといつたことをふりかえりながら,抗腫瘍剤の選びかた,あるいは使いかたといつた問題にふれてみたい。
 現代の医学における正しいがんの治療法とは,あくまでも早期に正しく診断し,治療することである。すなわち,外科手術によつて病巣ならびにリンパ腺の廓清を行なつて根治させるか,症例によつては放射線療法によつて根治させるか,あるいはこの両者を併用することががん治療の根本になつている。このように現段階では,制がん剤による治療は第3の治療法としてしか期待されず,あくまでも外科手術,放射線療法につぐ補助的な治療法である。したがつて根治療法の可能な症例に,いたずらに化学療法のみを行なうことは避けるべきである。

消化性潰瘍患者の生活指導

著者: 松永藤雄

ページ範囲:P.540 - P.542

潰瘍の成因頻度に地方差があるか
 多くの農村をかかえている地方都市弘前で,消化性潰瘍患者の精神身体医学的調査を行なつた。もちろん私の教室の患者であるから,この患者たちに,「大学病院に来院した患者である」という程度の患者選択が行なわれていることはやむをえない。ことに私の周囲の公立病院に,教室出身者が多数配置されてきた昨今では,その地区の患者の大半はその地区病院で大学病院なみの診療を受けている。ここで私が患者選択の問題にこだわるのは,大都市と地方との患者の潰瘍成因やその頻度に,なにがしかの相違がありはしないかと考えられるからである。

ビタミンB1の現状と使いわけ

著者: 奥田邦雄

ページ範囲:P.542 - P.544

脚気特効薬ビタミンB1
 ビタミンB1は元来抗神経炎ビタミンとして分離せられたものであるが,本邦では白米病すなわち脚気の特効薬として知られていた。いわゆる脚気が純粋なB1欠乏だけに起因するかどうかは明らかでなく,当時の国民の蛋白摂取不足などがその臨床症状に寄与していた可能性が強い。戦後食糧事情の改善とともに動物性食品の摂取が多くなり,主食としての白米の地位は変わらないのに脚気患者が減少し,最近ではきわめて異常な食生活環境下にある者をのぞいて,定型的な脚気症状を見ることはなくなつた。肉類を含む副食を十分に食べていれば,B1は耐熱性であり,白米を食べていてもB1不足を起こすことはない。
 約20年前までは,下肢の倦怠感,腱反射の減弱,拡張期圧の下降,心濁音界の右方拡大,四肢末端の知覚鈍麻などのうち一,二の所見を認めれば臨床的に脚気ないし,B1欠乏症と診断し,B1を1ないしせいぜい10mgぐらいまでを投与したものであつた。また就寝後腓腸筋のけいれんを起こすことがあるとそれをB1欠乏症の初徴であると考える人もいk。最近外来患者の血液B1量を測定してみると,はっきりしたB1欠乏患者はまず見つからない。しばしばB1誘導体を内服していて異常に高い値を示す患者がある。

狭心症

ページ範囲:P.545 - P.547

前立腺肥大症の治療

著者: 志田圭三

ページ範囲:P.547 - P.549

治療方式の選定
 前立腺肥大症の治療としては,根治的療法として①被膜下前立腺剔除術,②経尿道的前立腺切除術(T. U. R)があり,対症療法としては,③膀胱瘻設置術などがある。T. U. Rは切開手術でないため,一見侵襲が少ないように思えるが,実際的には,出血も少なくなく,かつ内視鏡操作時の灌流液による溶血現象も見られる。また,十分に切除を行なわぬと数年後に再発の可能性もあるので,当教室では,特殊の症例以外は行なつていない。大部分は,被膜下前立腺剔除術を行なつている。術式の詳細については後述するが,ともかく本症は良性のものであり,腺腫を完全に剔除するときには再現はなく,しかも出血量,その他手術的侵襲も以前に考えられていたほど大きなものでないので,もつぱら手術的に行なうことにしている。高度の心不全,コントロール不可能な糖尿病などのように,重篤なる合併症のある場合にかぎり,膀胱瘻設置を施行している.

症例 この心電図をどう読むか

心電図CPC

著者: 和田敬

ページ範囲:P.556 - P.559

心電図から何を知ろうとしているのか
 心電図の読み方は人によつてかなりの相違があるし,また同じ人が,同じ心電図を違つた場所や違つたときに読むならば,以前のものと異なつた解釈をする場合も少なくない。
 ということは心電図の読み方が完全なものでないことを意味する。たしかに,心電図のみで正しい診断が,すべての場合につくとは思えないし,病歴・臨床所見あるいは他の科学検査が必要になるのは当然のことである。

—低蛋白血症をともなつた—Giant Hypertrophic Gastritis

著者: 村上義次

ページ範囲:P.560 - P.563

症例
 菊〇三〇子 27歳,女,未婚
 既往歴;17歳のとき貧血にて某大学病院に入院して輸血をうけたことがある。

誤診されやすいレントゲン写真

早期胃がんと良性びらんの鑑別

著者: 白壁彦夫

ページ範囲:P.564 - P.567

症例 1.粘膜内がん(IIc,表面陥凹型)
 IIc(表面陥凹型)の早期がんも良性びらん(村上分類UI-1)も,肉眼的には,ごく浅い陥凹であつて,両者の鑑別診断はむづかしい。小さな粘膜がんも適確に診断しようとすると,いつもなやまされる。そこで,両者の代表的症例を1例ずつ取上げてみた。
 IIcも,びらんも,X線的には「淡い陰影斑の中の顆粒状陰影」として現われる。これが原則であるが,ときに頼粒状陰影だけのこともある。粘膜ひだは,通常,陥凹部の辺縁で消失する。なお,胃の変形や粘膜集中が著明なときには,瘢痕または潰瘍の合併を考えてもよさそうである。

グラフ

甲状腺疾患の臨床

著者: 伊藤国彦 ,   西川義彦

ページ範囲:P.497 - P.499

 甲状腺疾患は臨床所見を中心に診断を下すべきである。そのためにはまず甲状腺腫が肥大であるか(びまん性),腫瘍であるか(結節性)を触診により鑑別し,ついで機能異常が全身的に現われているか否かを検討しなければならない。機能検査はその裏づけとして意義がある。最近抗甲状腺剤の濫用される傾向があることは注意を要する、以下甲状腺疾患のなかでも,日常しばしば遭遇するものについて概略を述べる。

セルローズアセテート膜による血清蛋白の電気泳動法

著者: 阿部正和 ,   溝部碩子

ページ範囲:P.500 - P.502

 セルローズアセテート膜による電気泳動といっても,原理は濾紙電気泳動法とまつたく同じである。ただ,支持体が濾紙からセルローズアセテート膜に変わったというだけである。ところが,このセルローズアセテート膜を支持体として使うと,濾紙の場合に見られない,いくつかの長所が経験されるのである。いま,その特異的な長所をあげてみよう。
 1)吸着がきわめて少ない。したがつて濾紙の場合のように各分面が尾をひく現象(tailing)が見られない。

内科医のための眼底所見

著者: 戸塚清 ,   大場広

ページ範囲:P.494 - P.495

 眼底検査の場合は、まず倒像検査を行ない,眼底の全貌を把握してから,今度は直像検査を行ない.局処ごとに精査する.顕徴鏡で標本を見る場合にたとえれば、倒像検査は弱拡大、直像検査は強拡大の場合に当ると思う。眼底のカラー写真は近年いろいろ優れた器械が出来てなかなかよい写真が撮れるようになったが,しかし眼底所見というものは眼底所見の機微をつくして示しているわけではない。やはり実際に検者がその眼でうかがい得たところが一番確かである。眼底写真は胸部撮影の境地まではまだ到達していないと思われる.

ファースト・エイド

尿閉の救急処置

著者: 大越正秋

ページ範囲:P.550 - P.552

尿閉か無尿かの鑑別
 患者が尿が出ないといつてとびこんできた際,膀胱部が腫れて患者が苦しがつているようなときは尿閉と考えて問題はないが,患者にそういう苦痛が見られない場合は,一応それが尿閉か無尿かを鑑別する必要がある。それには病歴をよく聞くこと,下腹部の打診,全身状態の観察などが役にたつ。
 尿閉と決まれば,膀胱から尿を外に導いてやりさえすれば,患者はただちに楽になり急場をしのぐことができるから無尿より始末がよい。

人口呼吸—呼気を使う救急人工呼吸法

著者: 山本道雄

ページ範囲:P.552 - P.554

口うつし人工呼吸法
 口うつし人工呼吸法(Mouth to mouth method)を日本に紹介し,医師や一般社会人に教育しはじめてから5,6年になる。その間,この人工呼吸法は多くの人命救助に役だち,すぐれた方法であることを立証してきた。
 以前は人工呼吸法といえばHolger Nielsen法やSchaferらの用手的方法が救急人工呼吸法として普及しており,また長期にわたる人工呼吸には鉄の肺が利用されていた。これらの方法は胸廓に陽陰圧を加えて換気を行なう方法である。

基礎医学

耐性菌のできかた

著者: 渡辺力

ページ範囲:P.606 - P.609

 化学療法と耐性菌の出現。これは現代の宿命である。一つの化学療法剤が世に出ると,やがては耐性菌が増えてくる。一つの薬剤に耐性であるばかりでなく,二剤,三剤,時に数剤に耐性の菌も少なくない。ブドウ球菌,赤痢菌,結核菌はいわば耐性菌の三横綱ともいえよう。このような耐性菌がどのようにして出現するか。本文は耐性出現機構のこんにちの学説の紹介である。

器械の使い方

聴診器の選び方と使い方

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.614 - P.615

新しい医学の時代に古い聴診器
 フランスのLaennecが聴診器をはじめて考案したのは1816年である。彼は肥つた妙齢の婦人の心音を,それまでの医者が皆そうしたように,患者の胸に自分の耳を直接あてて聴こうとしたが,うまく行かないので,戸外で電柱遊びをしている子供のしぐさにヒントを得て,カルテを丸めて筒をつくり,婦人の胸におしあてて聴診したのが,聴診器のはじまりと伝えられている。
 それから150年近く経つた今日,聴診器はどれ程進歩したであろうか。臨床医にとつて,特に内科医や小児科医にとつては,聴診器は欠くことのできない大切な道具である。ところが日本の医師は,診断法や検査法の改良をとり入れたり,新案を使うことに遅れをとらないように努力しながらも聴診器だけは,依然古典的なものを使つて満足している現状である。

他科との話合い

内科医のための眼底所見

著者: 戸塚清 ,   菅邦夫

ページ範囲:P.601 - P.605

高血圧症の眼底所見
 菅 内科の領域で,眼底所見が非常に重要な項目になるのは,なんといつても,高血圧症ですね,ところで,高血圧症の眼底所見には,Keith-Wagenerの分類があり,最近はScheieの分類がだんだん普及しておりますが,この両者は,どういう特徴をもつているのでしようか。また,それぞれの得失といつたところを…
 戸塚 初めに電気洗濯機が出現して,これは便利だというので,それにしぼり機とか,乾燥機とか初めの目的を助成する付属装置のついたものができてきた現象と似ていると思うのです。1920年代にKeith-Wagenerの分類が出て,これが大変便利なものですから,後にさらにこれを背景にしていろいろの付随的な考えを加味して現在のような状態になつていると思うのです。

話題

第6回日本消化機学会に出席して

著者: 松尾裕

ページ範囲:P.516 - P.517

 本年の日本消化機病学会は5月1日より3日間東北大学山形教授の会長のもとに仙台で開催された。この学会に相前後して,胃集団検診学会,内視鏡学会および病理学会総会において"胃癌の発生"に関する東大太田教授の宿題報告がなされていた。これら学会に出席した全体の印象は,内容がきわめて実地臨床に直結したものが多く,重要な消化器疾患に関するその方面のエキスパートの現在の段階における知識が豊富に網羅されていることであつた。

第61回内科学会の印象

著者: 土屋雅春

ページ範囲:P.622 - P.622

 会頭前川教授の「内科学原論の必要性」および冲中教授の「内科診療上の反省」なる講演は,還歴を迎えた学会にふさわしい格調高いものであつた。
 前川教授は疾病像の理解に厳しい態度を,冲中教授は診療に対する医師の峻厳な使命を教えた。しかし著者は内分泌,代謝関係の担当であるため,ここでは他の問題にふれていく。

If…

福島寛四氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.576 - P.577

予診に頼りすぎる誤り
 長谷川 医療に誤診ということはついてまわるし,それだけに大家には大家なりの心がまえというものがあると思いますが,誤診ということをめぐつて印象に残つているようなことをお話し願えませんか。
 福島 いぜん稲田竜吉先生が,自分で診療された患者について,誤診の起こつた原因を印象記ふうに述べていたことがありますが,それは予診のとりかたに誤りがあつたのです。予診は助手がとるのだが,その助手がまちがつておつて,それをそれなりに受けとつたから誤診をしたので,これでは同犯者だというわけです。稲田先生でも,そういう体験があつたのです。先入観にこだわらずに,自分の主体性において確かめてゆくことが必要なことを教えています。

正常値

血清蛋白濃度

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.616 - P.617

正常値を決定することの難かしさ
 血液中の化学成分の正常値を設定しておくことは,きわめて重要なことでありながら,従来とかく等閑視されている傾向があつた。それにしても血液の生化学的検査成績は,個人個人の生活条件,その他の因子によつて大きな影響をうけることは当然であるから,各年齢別,あるいは性別による正常範囲の限界は明確にしておくことが絶対必要なことである。
 ただ,正常値を設定することには技術的に大きな問題があるから,そう簡単な仕事ではない。大学の学生や看護学院の学生を対象に正常値を決定することが許されれば,これはそんなに困難なことではないが,一定の階層に限局されてしまうという欠点がでてきてしまう。したがつて,まず正常人とは如何なる人たちをいうか,こういつた問題が正常値をめぐる第一の問題であろう。

統計

年齢階級別最大血圧値の年間変動と死亡率

著者: 滝川勝人

ページ範囲:P.555 - P.555

 昭和36年と37年に,厚生省が行なつた成人病基礎調査において,両年とも観察し得た地区内の40歳以上の受検者4,331人について,この1年間における最大血圧値の変動を示したのが表1である。すなわち最大血圧値を149以下,150〜179,180以上の3区分とした場合,両年とも149以下であつたものは総数の52.6%,150〜179のものが11.5%,180以上のものが7.3%で,両年とも同じ区分内で不変であつたものが総数の71.4%となっている。これに反し近い区分から高い区分へと上昇したものが16.5%,逆に高い区分から低い区分へと下降したものが12.1%となつている。
 また,これを年齢階級別に不変群,上昇群,下降群とみたのが図1である。これでみると年齢階級の上昇とともに不変群が減,上昇群,下降群など変動をともなう群の割合が増加している。

簡易臨床検査のやり方と評価

簡易型スパイロVitalorについて

著者: 梅田博道

ページ範囲:P.492 - P.492

 Vitalorはゴム製のふいごで呼気量を測定し,ふいごのふくらみに連動して一定の速度で記録ペンが動いて呼気量の時間的推移がわかる簡単な装置である。
 肺活量など呼気ガスを測定する場合,温度,気圧によりBTPS(body temperature and ambient pressure saturated with water vapor)に換算して示す約束になつているが,この装置では無理に換算する必要はない。換算値との差は約3Lit. について最大200mlぐらいで,この装置はあくまでscreeningとして使うものであるからである。Vitalorで測定できる換気機能とその定義はつぎのごとくである。

ノモグラム

赤沈値の貧血補正ノモグラム(Wintrobe法)

著者: 斎藤正行

ページ範囲:P.489 - P.489

使い方 実測値をb軸にヘマトクリット値をa軸にとり,この2点を結ぶ直線がc軸と交る点が貧血補正赤沈値である。(但し,男子Ht値47%女子Ht値42%を基準とする)

閲覧室

内科診断学の書物について

著者: 山川邦夫

ページ範囲:P.618 - P.619

 私どもの学生時代にはKlempererの診断学が必ずといつてよいほどに使われたものである。
 実際のことを申すと,診断学の実習などはやりかたによつてはまことに楽しくやれるかもしれないのだが,当時の私どものグルッペは大して楽しいものではなかつたように思う。

海外だより

ウイスコンシン大学病院留学記(2)—各科診療状況

著者: 本田利男

ページ範囲:P.578 - P.580

 ウ大学病院は1919年の創立でMedical Scienceとして成長し,現在では社会医療・健康管理など19の特別医療サービスの仕事も行ない,同時にChildren Hospital,Bradley Memorial Hospital,Cancer Research Divisionを附属として管理するいわゆるウイスコンシン州のMedical Centerでもある。

アウトサイダーの窓

医療の盲点

著者: 小林文男

ページ範囲:P.620 - P.621

◆現状は治療一辺倒
 私たちが,いつも健康でありたい,という願いは,医学の目標とも一致するはずである。したがつて医学の目標と,私たちの願いが,完全に統合した形におかれている医療制度こそ,医療の理想といえるわけである。
 ところがこうした立場から検討すると,日本の現状は,その理想とははるかにかけ離れているようだ。 みんなが健康で楽しくあるためには,みんなが病気にかからないことである。そしてそのためには,まず,みんなが病気にかからないための施策,つまり予防医学の徹底が必要といわねばなるまい。そこで,こうした立場からみると,いまの医療制度も,また現代医学も,ともに完全とはいえないようである。

メディチーナジャーナル 消化器

門脈圧について

著者: 井上十四郎

ページ範囲:P.623 - P.623

 門脈は胃・腸管・脾臓などから血液を受けいれ,肝臓の血流量の大半65〜80%を供給し,その機能(代謝,解毒,排泄その他)をいとなむうえに大きな役割を演じている。したがつて肝疾患の場合肝門脈循環の状態を知ることは臨床上重要なことである。最近,肝循環の研究が急速に発展し,肝血流量,短絡血流量,門脈圧,門脈循環時間などの測定が行なわれているが,そのうち門脈圧をとりあげ,簡単にその概略を述べることにする。
 従来,人の門脈圧は手術時,直接測定する以外には知る方法がなく,多くは外科医により開腹時に直接門脈圧を測定して肝硬変症や門脈閉塞症でその上昇が観察されている。正常値は60〜200mmH20で,200mmH20以上の圧を示すときは門脈高血圧の診断をつけてさしつかえないといわれる。近年,肝静脈カテーテルを肝静脈に閉塞させて測る閉塞肝静脈圧は,一部の門脈閉塞症をのぞき門脈圧に近似することから臨床的に広く応用されている。また1956年Demlingらは直腸上部の粘膜を圧迫虚血することによつて直腸毛細管圧を測定しているが,教室でもその装置を改良し,正常人95〜130mmH20,肝硬変症140〜340mmH2Oの値を得,臨床的に門脈圧を推測しうる方法として報告してきた。このほか,脾穿刺による脾内圧の測定,食道静脈瘤内圧の測定などが行なわれている。

アレルギー

光線過敏性薬剤アレルギー

著者: 荒木英斉

ページ範囲:P.624 - P.624

 薬剤アレルギーは,ショック,皮膚症状,発熱など多彩な症状を呈するが,このうち皮膚症状の頻度がもつとも高い。いうまでもなく薬剤アレルギーは,薬剤の投与により惹起されるのであるから,たとえ皮膚症状がおもな場合についても,皮膚科医のみでなく,臨床にたずさわるすべての医師に,十分な知識と理解が望まれる。
 現今,多数の新しい薬剤が,つぎつぎに市販,使用されているが,これに伴い薬剤アレルギーに関しても,種々の問題が提起されている。

公衆衛生

食習慣,栄養,健康

著者: 鈴木継美

ページ範囲:P.625 - P.625

 いささか三題話めいたテーマで恐縮であるが,栄養が健康の増進,疾病の予防,治療において重要な役割を演ずるものであることは誰しも認めるところである。しかし,人は栄養学的にみて合理的な食事をとるとはかぎらない。現実の場において,人は栄養素を摂取することに専心するのではなく,食事をとることになんらかの楽しみを求めているといつたほうがよい。この前の大戦のナチス・ドイツの強制収容所において,もつとも残酷な刑罰の一つとして,1回分の食物を全部一まとめにしてすりつぶしてだんごとして与えるという方法がとられたこともそれを裏書きしている。
 慢性病患者の療養指導をやつた人なら誰でも気づくことだが,塩分を減らした食事,動物性脂肪を減らした食事をとりなさいといつても,病状がかるく自覚的に大したことがない場合には,なかなか実行されない。その逆に長年にわたる糖尿病者で糖分を制限された食事になれた人ならば何の苦痛もなくそれを楽しむことができる。

境界領域

Bowen病と内臓悪性腫瘍と砒素と

著者: 西山茂夫

ページ範囲:P.626 - P.626

 いままでの皮膚科教科書では,Bowen病は皮膚におけるいわゆる前がん状態または表皮内がんとして扱われ,したがつてその治療方針は,皮膚の病巣を切除するか,または放射線で破壊する方向に向けられていた。
 しかしながら最近では注意深い臨床観察にもとづいてBowen病と内臓悪性腫瘍の合併が非常に多いことが,まずGrahamおよびHelwigにより注目され,皮膚科領域では皮膚病変治療と同時に内臓の精査が一般常識となつている。

座談会

診療報酬明細書から見た診療の実態

著者: 五島雄一郎 ,   名尾良憲 ,   高田功 ,   松井文英 ,   輿石義晴

ページ範囲:P.569 - P.575

 司会(五島) お忙しいところをお集まりいただきましてありがとうございます。
 本日は,実際に診療報酬明細書をご覧になつて,審査していらつしやる先生方にお集まりいただいて,一般の先生方の診療の内容とか,方法などについて,明細書を通して見た実体というものについて,お話を願いたいと思います。また先生方のご経験から,保険の診療に関して,いろいろとアドバイスしていただこうというふうにも考えてるわけです。

保険問答

副腎皮質ホルモン・同刺激ホルモンの使用基準

著者: 古平義郎

ページ範囲:P.627 - P.629

質問
 前回の内科における適応症のうち,重症急性肝炎の重症とはいかなる範囲か。

私の意見

これからの開業医—特に若い医師の立場から

著者: 寺師博

ページ範囲:P.581 - P.582

 開業医としてこれからいかにあゆむべきかを思うとき,私の脳裏にまずうかぶのは十余年前,「諸君はいままでの教育課程において"地図の読みかた"を学んだにすぎない,今後これによつてあゆむ道は多々あろうが,それぞれの分野に有意義な足跡を残しうるよう,(自からの手で新しい道をきりひらいてほしい)との恩師の訣別の辞である。

アメリカのレジデント生活のなかから

著者: 谷川久一

ページ範囲:P.582 - P.583

 私は日本で医学部を卒業してすぐアメリカの大学病院でpostgraduateの臨床教育(インターン,レジデント)を受けたわけでありますから,その後帰国して日本の医局に戻つて,種々のとまどいや矛盾に悩んだのは当然のことであります。しかしさらに年月のたつた現在,日米両国の医学教育を比較してみますと,帰国当時に比べて日本には日本の特殊事情のあることに気づいたわけであります。それはちようどインターン制度がアメリカではなくてはならない一過程でありますが,日本では廃止運動がその成果をおさめつつあるようで数年前私の父などがその運動を始めたおり,私に意見を求めたさいにも,あえて父に反対しなかつたわけであります。しかしながら日本のpostgraduateの教育には大きな疑問があります。その源は学位制度にあるようです。ほとんどすべての人が学位をうるため卒業後相当長い期間研究に従事する習慣があることであります。そのことが日本の医療におよぼす影響はきわめて大であります。すなわち卒業後論文を作るために相当アカデミックな勉強をしなくてはならないからであります。アカデミックな勉強そのものは決して悪いわけではありませんが,医師の90%以上が第一線に出る臨床医であるということで,卒業後6〜7年を論文を作る努力のために臨床の勉強を割愛しなければならないという事実であります。

日本の看護婦にのぞむこと—医師の立場から

著者: 浅利譲

ページ範囲:P.584 - P.584

 最近,新しい教育を身につけた看護婦は,よく医師と看護婦とは対等だという。6月号所載の川島さんのご意見もそのようである。しかし医師にいわせると,おそらくだれ一人としてまつたく対等だ,とはいわないであろう。看護婦の側が勝手にそう思つているから物事が混乱するのである。看護協会のお歴々が近来大いに力こぶをいれていることの一つに,看護婦の地位向上というテーマがある。これは非常にけつこうなことである。なんといつても看護婦は技術者であり,技術革新時代のこんにち,その地位が高められ,待遇も向上することは,はなはだ望ましいことと思う。しかしながらそれが,医師と看護婦とが対等だという方向に話をもつていかれたのでは,医師のみならず患者も迷惑するであろう。当の看護婦だとてこの「対等概念」を実践されたら窮することが多々あると思う。たとえば明日某患者の胃切除術をやりたいと,主治医が考え,病棟婦長の意見を求めたとする。このさい,看護婦と医師とがまつたく対等なものならば,婦長は部下看護婦の意見を綜合し,手術をするかどうかきめることになる。さいわい「手術OKです」ということになればいいが,たまたまその日は看護婦のほうにつごうの悪い人が多いといつたとき,おそらく手術は延期するように求められるであろう。

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医学英語論文の書き方(4)

著者: 紺野邦夫

ページ範囲:P.568 - P.568

§単語
hysterie→hysteria
 ドイツ語との違い。語尾の違いは語源となっているラテン語,ギリシャ語を一方はドイツ語式に,他方は英語式に変えているにすぎない。

人肉を食うの説

著者:

ページ範囲:P.629 - P.629

 文学作品として,人肉を食う異常なテーマを設定して注目されたものに野上弥生子の「海神丸」があつた。漂流船上,人肉を食うことの思いにかられた殺人事件が扱われているが,結局人肉は食われなかつた。しかし,設定された異常なテーマの迫力と,ひたおしのリアリズムはこの作品が発表された当時多くの注目を集めたものであつた。
 その後,大岡昇平の「野火」が出た。戦争文学として出されたこの作品は,戦場の異常な限界条件のなかにおかれた敗残兵の実際の人肉食いを描いたものである。この作品は多くの外国語にも翻訳されて世界的な評価を受けた。そのほか武田泰淳の「光りごけ」もある。「光りごけ」になると人肉食いが,もつと哲学的,宗教的な高次元な問題と結びついての問題提起になつている。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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