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文献概要
眼底検査の場合は、まず倒像検査を行ない,眼底の全貌を把握してから,今度は直像検査を行ない.局処ごとに精査する.顕徴鏡で標本を見る場合にたとえれば、倒像検査は弱拡大、直像検査は強拡大の場合に当ると思う。眼底のカラー写真は近年いろいろ優れた器械が出来てなかなかよい写真が撮れるようになったが,しかし眼底所見というものは眼底所見の機微をつくして示しているわけではない。やはり実際に検者がその眼でうかがい得たところが一番確かである。眼底写真は胸部撮影の境地まではまだ到達していないと思われる.
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