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治療のポイント
抗腫瘍剤
著者: 佐藤八郎1
所属機関: 1鹿児島大内科
ページ範囲:P.537 - P.539
文献購入ページに移動現代の医学における正しいがんの治療法とは,あくまでも早期に正しく診断し,治療することである。すなわち,外科手術によつて病巣ならびにリンパ腺の廓清を行なつて根治させるか,症例によつては放射線療法によつて根治させるか,あるいはこの両者を併用することががん治療の根本になつている。このように現段階では,制がん剤による治療は第3の治療法としてしか期待されず,あくまでも外科手術,放射線療法につぐ補助的な治療法である。したがつて根治療法の可能な症例に,いたずらに化学療法のみを行なうことは避けるべきである。
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