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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻4号

1964年07月発行

文献概要

症例 誤診されやすいレントゲン写真

早期胃がんと良性びらんの鑑別

著者: 白壁彦夫1

所属機関: 1千葉大内科

ページ範囲:P.564 - P.567

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症例 1.粘膜内がん(IIc,表面陥凹型)
 IIc(表面陥凹型)の早期がんも良性びらん(村上分類UI-1)も,肉眼的には,ごく浅い陥凹であつて,両者の鑑別診断はむづかしい。小さな粘膜がんも適確に診断しようとすると,いつもなやまされる。そこで,両者の代表的症例を1例ずつ取上げてみた。
 IIcも,びらんも,X線的には「淡い陰影斑の中の顆粒状陰影」として現われる。これが原則であるが,ときに頼粒状陰影だけのこともある。粘膜ひだは,通常,陥凹部の辺縁で消失する。なお,胃の変形や粘膜集中が著明なときには,瘢痕または潰瘍の合併を考えてもよさそうである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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