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アウトサイダーの窓
医療の盲点
著者: 小林文男1
所属機関: 1朝日新聞調査研究室
ページ範囲:P.620 - P.621
文献購入ページに移動◆現状は治療一辺倒
私たちが,いつも健康でありたい,という願いは,医学の目標とも一致するはずである。したがつて医学の目標と,私たちの願いが,完全に統合した形におかれている医療制度こそ,医療の理想といえるわけである。
ところがこうした立場から検討すると,日本の現状は,その理想とははるかにかけ離れているようだ。 みんなが健康で楽しくあるためには,みんなが病気にかからないことである。そしてそのためには,まず,みんなが病気にかからないための施策,つまり予防医学の徹底が必要といわねばなるまい。そこで,こうした立場からみると,いまの医療制度も,また現代医学も,ともに完全とはいえないようである。
私たちが,いつも健康でありたい,という願いは,医学の目標とも一致するはずである。したがつて医学の目標と,私たちの願いが,完全に統合した形におかれている医療制度こそ,医療の理想といえるわけである。
ところがこうした立場から検討すると,日本の現状は,その理想とははるかにかけ離れているようだ。 みんなが健康で楽しくあるためには,みんなが病気にかからないことである。そしてそのためには,まず,みんなが病気にかからないための施策,つまり予防医学の徹底が必要といわねばなるまい。そこで,こうした立場からみると,いまの医療制度も,また現代医学も,ともに完全とはいえないようである。
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