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雑誌目次

雑誌文献

medicina1巻5号

1964年08月発行

雑誌目次

今月の主題

肝内性胆汁うつ滞について

著者: 谷川久一

ページ範囲:P.668 - P.672

 肝内性胆汁うつ滞(症) Intrahepatic cholestasisとは,通常用いられている細胆管炎性肝炎に代わる言葉である。これを定義すれば,肝外胆路系に閉塞機転や病変がないにもかかわらず,肝臓内に胆汁がうつ滞し,黄疸を生じさせる病態をいう。クロールプロマジンその他新薬による黄疸,ウイルス肝炎などもこの病態を示すものが多くあり,また肝外閉塞性黄疸とまぎらわしく誤診されやすいなど,最近注目されている。ここにその原因,臨床像,診断,治療について私どもの経験をもとにして述べた。

<話合い>遷延性黄疸—Intrahepatic cholestasisを中心として

著者: 谷川久一 ,   倉光一郎 ,   上野幸久

ページ範囲:P.674 - P.679

"遷延"の意味
 司会(倉光)ご注文が遷延性黄疸ということですから,遷延する黄疸ということから話を進めさせていただきます。
 遷延するというのは,どのように考えたらよいのか,まず上野先生にお話いただきたいと思います。

喘息

著者: 川上保雄

ページ範囲:P.680 - P.684

 喘息の症状ははなはだ特徴的で,診断ではさほど困難を感ずることはないが,治療のほうはなかなかむずかしく容易に根治できない。原因上の幾多の問題をさぐり治療上の諸問題を整理してみた。

脱水症の新らしい理解とその処置

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.685 - P.688

 水欠乏性脱水症とNa欠乏性脱水症とは,ともに"脱水症"というあいまいな表現で呼ばれ,そのために実際上の誤解をひき起こしてはいないだろうか。
 本稿ではこの二者をはつきり区別し,それぞれの水分欠乏の成り立ちを明らかにし,その治療の実際を解説した。

えでぃとりある

リウマチ性疾患分類の混乱

著者: 佐々木智也

ページ範囲:P.665 - P.667

命名,分類の混乱
 rheumatismはギリシャ語に由来するまことに古い言葉で,人間とリウマチとの結びつきも長い歴史をもつている。外国の例はともかくとして,日本国内で発掘された最古の人骨の一つと推定されている平坂人の左第1中足骨々頭には明らかな骨縁堤の形成がある。日本人に見出された最古の病気はリウマチ性疾患である。現代の日本人について住民調査を行なつてみると,報告者によつて多少の差はあるが,ほぼ5〜10%の住民になんらかのリウマチ性疾患があり,この数字は西欧諸国・米国の調査結果とだいたい等しいものである。
 かくのごとくまことに古く,かつ普遍的な病気であるリウマチ性疾患は,実地医家にとつてもおなじみの病気であるはずであるが,これほどに同一患者に医師により異なつた病名が与えられるものも少ないのではないかと思う。この原因の一つは,病因の明らかでない多くの疾患を含むリウマチおよびその近似疾患を理解することの困難さのゆえに漠然とした知識のうえで診断をくだす点にもあるが,いわゆるrheumatismの診療を専門とする者にとつて見逃がすことのできないのはその命名,分類の混乱である。現在までに発表された命名法,分類法を熟知した専門家の問においてすら,同一患者にまったくニュアンスの異なつた病名が与えられる可能性がある。

診断のポイント

尿路結石

著者: 高橋博元

ページ範囲:P.689 - P.691

はじめに
 尿路結石はその存在する場所により腎結石,尿管結石,膀胱結石,尿道結石などと呼称せられるが,一方腎結石と尿管結石とを併せて上部尿路結石,膀胱結石と尿道結石とを併せて下部尿路結石ともいう。
 腎結石は腎石灰沈着症のような腎実質内に存在する特殊の場合を除き,腎杯または腎盂内に存在する腎杯結石,腎盂結石で小さなものから腎盂の形におおむね一致する鋳型結石のような大きなものまであり,1コのことも多発することもあり,多くは一側性であるが両側性の場合もある。尿管結石はこれら腎結石が尿管に落下介在したもので比較的小さいものが多いのに反し症状は激しいことが多く,臨床上いわゆる腎結石といわれるもので精査すると尿管結石であることの判明する場合が少なくない。膀胱結石は上部尿路結石が膀胱内に落下し排尿障害などのため膀胱内で残存増大した場合の他,膀胱内異物を核とするもの,膀胱憩室内に発生するものなど膀胱内で原発する場合もある。尿道結石も上部尿路結石が膀胱に落下後排尿時尿道に押出され篏頓した場合の他,尿道狭窄や尿道憩室のため尿道内で発生する場合もある。
 希に前立腺結石が後部尿道内に排出されたもの,また高度の包茎の存在時,包皮内結石の形成を見る場合もある。

徒手筋力テスト

著者: 服部一郎

ページ範囲:P.691 - P.693

目的
 この徒手筋力テストには二つの目的がある。一つは外傷その他の場合,どの神経が,どの筋がやられているか正確に知る診断テクニックとして,またdystrophia musculorum progressiva,Landry麻痺など下位ニューロン障害の時,神経学的所見の一つとして麻痺筋の分布,程度,時間的経過(つまり悪化や回復)を正確に観察記録するためである。もう一つは本来の目的であるmedical rehabilitationにおける障害の評価evaluation,再評価re-evaluationの一方法としてである。

低蛋白血症

著者: 板原克哉

ページ範囲:P.694 - P.696

はじめに
 浮腫のある患者あるいは急激な体重減少を訴える患者をみた場合に,尿の検査と同時に血沈とか血清蛋白とか,さらにその蛋白分画を検討することは,蛋白に関する新しい臨床検査法の普及した今日では医家の常識とみなしてよかろう。そしてもし低蛋白血が発見されたなら(6g/dl以下),これが水血症によるみかけの上での低蛋白血であるかどうか,血色素およびヘマトクリット値を参考として鑑別できるはずである。

治療のポイント

胃潰瘍の薬物療法

著者: 和田武雄

ページ範囲:P.697 - P.699

成因による治療の考え方
 胃潰瘍は十二指腸潰瘍とともにいわゆる消化性潰瘍として同じ範疇に入れられている。しかし成因からみると多くの共通面はあるが,また幾多の相違点もある。胃潰瘍の好発年齢は十二指腸潰瘍のそれよりもやや高年にみられるし,逆に老年者の胃潰瘍は少なくないが,十二指腸潰瘍はむしろ稀である。胃潰瘍そのものについてもそうした成因に関連する諸因子の考察をしていくと,十二指腸潰瘍に似た性格を示す胃潰瘍と似ない胃潰瘍を区分できる。老年性潰瘍や慢性胃潰瘍の多くは後者に属する。つまり以下に述べる成因にも関係することであるが,少なくともその潰瘍症が年齢的に若い層にみられがちな自家消化能亢進性の,いわば十二指腸潰瘍であるか,壮年以後あるいは下垂体質をもった婦人などにみられる胃粘膜抵抗減弱型であるか,などによって多少治療方法を変えることを考えている。前者については心因性の要因を重視して安定剤・鎮静剤・節遮断剤を伍用し,とくに胃液消化度の亢進状態を調整する。後者については主として粘膜庇護剤を与え,腸溶性消化酵素剤,膵酵素あるいは利胆剤などを伍用して,肝膵機能障害時に潰瘍の発生しやすい要因を除くことを考える。

術後肺結核患者の生活指導

著者: 植村敏彦

ページ範囲:P.699 - P.701

はじめに
 肺結核の外科的治療を受けた者に残された問題には,次のようなものがある。
 1.結核そのものの予後

甲状腺機能亢進症の治療

著者: 田中茂

ページ範囲:P.701 - P.703

甲状腺機能亢進症の三つの治療法
 甲状腺機能亢進症に対して現在広く行なわれている治療法を大別すると,抗甲状腺剤,放射性ヨードによる治療および外科的療法の3者をあげることができる。これらのうちから機能亢進症の軽重,患者の年齢,性,合併症の有無,社会的経済的条件を考慮して,最善の手段を選ばねばならないわけである。しかし治療法によっては開発されてからの時日が浅く,最終的な結論に到達していないものもあるので,現在の段階で著者が最良と考える方法を述べてみたい。

脳卒中の前兆

著者: 田崎義昭

ページ範囲:P.704 - P.706

 脳卒中とは,次のような臨床的状態,すなわち(1)急激に起こる,(2)意識障害がある,(3)運動麻痺が証明される,の3つを備えた症候群である。その原因の主なものは,脳血栓,脳出血,脳梗塞である.脳卒中は一般に突然に起こるものとされているが,最近その前兆,ことに脳血栓初期の臨床像が明らかにされ,早期にこれを診断し,重大な障害を未前に防ごうとする試みが行なわれるようになった。

向精神薬

著者: 金久卓也 ,   川明

ページ範囲:P.707 - P.709

はじめに
 近年つぎつぎに紹介された新しい向精神薬の出現によつて,神経症や心身症患者の治療は非常にやりやすくなつてきた。これらの薬剤を巧みに使用することによつて,大量の眠剤や鎮静剤を投与する必要は少なくなり,患者の意識を清明に保つたままで,その興奮をおさえ,社会的適応を容易にし,さらに心理療法の進行を助成することができ,一方では精神活動の賦活をこころみることも容易となった。しかし,これらの薬物の合理的な投与法について答えることは,現段階ではかならずしも容易ではない。以下代表的な薬剤にっいてながめてみたいと思う。
 向精神薬(psychotropic drug)という言葉は,1957年Gerardによつて提唱された。これらの薬物については種々な分類が行なわれているが,大まかにdepressantとstimulant(antidepressant)の2つに分けることができる。前者はさらに非選択的鎮静剤(狭義の鎮静剤,眠剤,鎮痛剤)と,選択的鎮静剤(抗けいれん剤,抗ヒスタミン剤,トランキライザー)とに分けられ,stimulantには直接的賦活剤とモノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAO阻害剤)とがある。ここではトランキライザーとMAO阻害剤について述べることにする。

症例 心電図をどう読むか

心電図CPC

著者: 和田敬

ページ範囲:P.724 - P.727

 前号で私がいう"心電図CPC"のやりかたがわかつていただけたものと思います。このCPCに出題される症例は,各地の医師会の先生方や,久留米大学,木村内科の先生がたがお出しになつたもので,解読者である私は,患者について,何の予備知識をもたないことをあらかじめ承知しておいていただきたいと思います。

誤診されやすいレントゲン写真

がん(進行がん)と誤診した症例

著者: 白壁彦夫 ,   熊倉賢二

ページ範囲:P.720 - P.723

 X線診断が成立するためには,1)肉眼的所見がよくX線的に現わせること。2)肉眼的所見から組織所見がわかること。この2条件が満足されることが必要である。進行がんでは,通常,この2条件が満足されるので,進行がんはX線診断できると考えられている。
 ところが今回取り⊥げた2症例は,肉眼的所見はX線的によく現わせたのに,肉眼的所見が進行がんとよく似ていたので,誤診した例外的な症例である。つまり,誤診するのが当然な症例である。まれに,このような症例があるから,いちおう知っておく必要があると思う。

いわゆるVanishing tumor

著者: 山家武雄

ページ範囲:P.716 - P.719

 心不全を診る機会は多いが,それにもとづくvanishing tumorを診る機会は,はなはだしく少ないものである。
 心不全のある患者で,胸部X線像の右肺中野に,腫瘍様の陰影が認められた時には,強心剤と利尿剤を用いてみると,vanishing tumorの場合には,その陰影はすみやかに縮少,消失してゆく。しかし,心不全の状態が悪くなつてくると,同じような陰影が,同じ部位に,繰返し現われることがある。

グラフ

原発性アルドステロン症—Conn氏症候群

著者: 西川光夫 ,   中田俊士

ページ範囲:P.657 - P.659

症例
 10年前に賢性高血圧(最高200)として治療をうけたが,当時も時に四肢麻痺発作があつた。4年前から周期性四肢麻痺で4〜5日寝込むことが多くなる。この頃から多尿,口喝,テタニー発作に気づく。昭和38年4月尿毒症の診断をうけたことがある。
 昭和38年12月当科入院

FTAテスト

著者: 水岡慶二

ページ範囲:P.660 - P.662

 Cardiolipin抗原による梅毒血清反応では,梅毒でない場合にも反応が陽性になることがしばしばある。このような非特異的陽性反応を生物学的偽陽性反応(biological false positive reaction,略してBFP)と呼ぶが,かかるBFPを無症状の梅毒と鑑別するためには梅毒病原体Treponema pallidum(TP)を使つた特異度のたかい反応にたよらなければならない。
 ここに紹介したFTAテストはこの目的のために考案された方法であり,現在各分野でひろく応用されている螢光抗体法の間接法を応用した反応である。この反応では抗原にNichols株TPを用いて患者血清中のTPに対する抗体を検出するわけであるから,Cardiolipin抗原による反応よりも当然特異度がたかい。それに鋭敏度もたかく,術式も簡単であるから同じNichols株TPを使うTPIテスト(Nelsonテスト)よりも実用的である。もちろんまだいろいろと検討し,解決すべき点などもあるかと思うが,現在の段階では,血清反応だけで診断する場合に梅毒かBFPかをきめる手段としてはもつともよい方法のように思える。

気管支直達鏡所見

著者: 瀧野賢一

ページ範囲:P.654 - P.655

 気管支直達鏡検査は胸部疾患診断法の一つとして広く実施されているが,その所見を写真や映画に記録し,関係各科医が検者と同じ立場でその所見を検討できるようにすることはのぞましいことである.
 私は1960年以降、きわめて取扱い簡便な国産の小型内視鏡カメラを用い,テレスコーフを通して直達鏡所見を詳細にみながら,その場でカラーフィルムにその所見を記録しているが,そのスライドは関係各科との診療協議に,研究にまた教育に資料として大いに役立つている.ことに1963年以降,国産のFiber Optic Telescopeを使用するようになつてからは区域気管枝の奥まで鮮明に写真をうつせるし,きれいなカラー映画も撮影できるようになつたので,気管支の病態生理学的観察も可能となつた

ファースト・エイド

溺水の救急処置

著者: 小森栄一

ページ範囲:P.710 - P.712

水を吐かせることが第一ではない
 DR Hossliがつぎのようなことをいつている。『O2供給を完全に閉塞する事故として,昔から"溺水"が知られている。脳に02供給が杜絶すれば,1分以内に意識不明となり,3分後には脳は大なり小なりの範囲にわたって損傷をこうむる。約8分経過すれば,いかに巧みな人工呼吸や心臓蘇生の方法を講じても,蘇生の見込みはほとんどない』
 『口中ならびに咽頭の異物,食物・血塊などの排除は,原則的にいつて,suction pumpによつてのみ有効に行なえる。だが溺水者の気道深部から,相当量の水(a considerable amount of water)を排除する方法はない。淡水に因る溺水では,ふつうの場合は肺胞には水はない。"それは気道末梢部までの浸水がないか,あるいは水はすでに血液中に吸収されているからである(hydremia水血症)"。塩水における溺水では,肺胞内に残水を見る。しかし頭を下げたり,気道から吸収したりする方法で,顕微鏡的微細な肺胞から,水を排除することは不可能である。口,咽頭,気管支(bronchial tree without alveoli)に水が満ちれば150〜200mlになる。この水が排除されないで,末梢に入つたとしても,重大なことではない。肺胞の全容量はこの水の30倍の約6000mlにもおよぶからである。

熱・日射病の救急処置

著者: 藤田五郎

ページ範囲:P.713 - P.714

高温による障害
 われわれは一般に,熱けいれん(Heat Cramp),熱疲労(Heat Exhaustion)および熱・日射病(Heat Stroke)を総称して高温による障害(Disturbance due to Heat)とよんでいる。生体が高温にさらされた場合とか直射日光を直接長時間にわたつて受けた場合に,一連の身体障害を生ずることがあるが,過労,水分や塩分の摂取不適切,換気不良とか不適切な衣服着用というようなことがその誘因となつていることが多い。その発現の機序とか,臨床症状によつて,このように3種に分けたものであるが,このうち,熱けいれんは電解質の不均衡がおもな原因で起こるものと考えられ,筋肉の線維性搐搦を伴うけいれん性の疼痛が主症状である。また,熱疲労というのは多量の発汗のために塩分と水分を体から多く失うのが原因で,ショック様症状を発現する。熱・日射病は,非常に高温の室内,あるいは直射日光のもとで長時間労働するような場合,直接あるいは脳圧亢進などのため体温調節中枢が障害されて起こる症状をさしている。
 このような3型は,それぞれ単独で見られることもあるし,また,混合して見られる。ここでは,3者のうちでもつとも重篤であり,また発病初期に適切な処置の必要な熱・日射病を主体にしてその救急処置を述べることにする。

基礎医学

自己免疫

著者: 松橋直

ページ範囲:P.765 - P.768

自己の体成分に対して免疫学的に活性な細胞あるいは抗体がつくりだされる状態を自己免疫とよんでいる。この本態および臨床的意義についてはさかんに論議されているが,その実情はどうなのであろうか?

器械の使い方

胸部X線写真のとりかた

著者: 野辺地篤郎

ページ範囲:P.772 - P.773

ふつうに用いられている撮影方法
 胸部写真はまず背腹方向を1枚とることから始まることが多い。この写真でどこかに異常陰影を見つけたときに,われわれはこの陰影がどこにあって,どのような性質のものであるかを考えるが,1枚の写真だけでは容易にわからないことが多い。X線診断学の本を読んで入ると種々の撮影法が書いてあるが,実際に個々の場合にどのような撮影法をつけ加えるべきかはなかなか決めにくいことが多い。
 胸部X線診断法として,ふつう用いられている撮影方法には,つぎのようなものがあることは,よく知つておく必要がある。

他科との話合い

うつ病をめぐつて

著者: 五島雄一郎 ,   保崎秀夫

ページ範囲:P.760 - P.764

ノイローゼ・精神身体症・うつ病
 五島 最近いろいろなノイローゼが非常に増えていますね。それからもう一つは精神身体症が増えています。社会生活が複雑になつてきましたので,神経をつかう場合が多くなつてきた。たとえば入学試験のことや仕事のこと,あるいは税金の問題や対人関係などのストレスが非常に多いわけですね。そんなことで心配したりくよくよしたりして,血圧が上がつたり胃が悪くなつたり身体的症状を現わすことになります。そういうものをいれると,ノイローゼや精神身体症などはかなり増えてきていますね。
 保崎 たしかにそうですが,抑うつ症そのものは,それほど増えてはいませんね。

話題

肺循環障害—第61回日本内科学会のシンポジウムを聞いて

著者: 梅田博道

ページ範囲:P.673 - P.673

 肺循環障害の問題点は肺高血圧であり,肺高血圧はつぎの3つに分類される。
 1)肺性肺高血圧

61回内科学会,電解質代謝シンポジウムに出席して

著者: 加藤暎一

ページ範囲:P.682 - P.683

 内科学会という性質上,電解質代謝のあらゆる面からの考察を加えることが必要であり,与えられた時間が少し十分でなかつたうらみがあつた。それはさておき多彩な発表が行なわれた。
 電解質の吸収は電解質代謝の第一歩にもかかわらず,わが国はもちろん欧米でも研究方法のむずかしい点もあって盲点となつていたが,吉利氏(東大)は細胞のactiveなtransportの面を中心に生理的に考究され,Na,Kの取込みがたがいにlinkしていること,これに対するATP. Ouabainの影響等を述べられた。排泄の調節器腎に関しては丸本氏(京府大)が尿細管電位の面から尿細管のNa,Kの処理の基本的機序について知見を述べられた。一方,同じく京都の伝染病学会で,米軍のPhilips氏はコレラ患者糞便からNa pump inhibition作用をもつ物質を証明しておられ,吉利氏の研究成績をもとにして,今後,臨床面との結びつきがようやく興味をもたれる段階にまでなって来た。

If…

井上 硬氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.740 - P.741

トピックスの集められた内科学会
 問 内科学会についてどんなご感想をもたれましたか。
 井上 内科学会が久しぶりに京都で開かれたので,3日間熱心に出席してみました。ひとくちに内科といいましてもその範囲が非常に広く,ことに最近は内科に関係の深いいろいろの分科会…消化器病学,内分泌学,循環器病学等々……に分かれて専門的な研究が深く進められていますから忙しい人はいちいち分科会を聞きに行けない場合があります。専門分科会にいちいち出席できない私は,今度の内科学会で何かうるところがありはしないかと思つて出席してみたわけです。その結果非常に印象づけられたことは,特別講演やシンポジウムなどに各分科会のトピックスが集められていたことで,たいそう収穫の多い学会であつたと思います。

正常値

血漿(清)蛋白分画値

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.774 - P.775

 血漿(清)蛋白分画値の臨床的な意義を評価するに当つては,その基礎となる各分画の正常値がどうなっているか,および各分画の生理的な変動がどうなつているか,この二つの項目を知つておくことが必要である。

統計

主要伝染病罹患率の年次推移/昭和38年伝染病および食中毒患・死亡数,罹患・死亡率

著者: 滝川勝人

ページ範囲:P.769 - P.769

なお,高率を示す赤痢
 最近は,伝染病の罹患も,届出の面からみますと,非常に減少しておりますが,現在医師が届出を必要とする疾病は,伝染病予防法によるいわゆる法定伝染病11種,指定伝染病1種,届出伝染病14種,性病予防法による性病4種,結核予防法による結核,らい予防法によるらい,および食品衛生法による食中毒の合計33種となっております。
 昭和38年中におけるこれら疾病の罹患,および死亡の状況は別表のとおりです。(本文139頁)

簡易臨床検査のやり方と評価

尿タンパク質検査法

著者: 林康之

ページ範囲:P.652 - P.652

 尿タンパク質の検査は従来のズルフォサリチル酸試験,煮沸法がPH指示薬のタンパク誤差を利用した尿タンパク試験紙法の出現でいちじるしく簡易化された。尿タンパク検査はきわめて頻度の高いものであり,設備も場所も要しない試験紙法による簡易法は時代の要求に応えたものであろう。
 試験紙の試薬塗布面を尿に浸し,ただちに引きあげ,過剰の尿を容器の辺縁で取り,色調表とくらべ,色調の程度によってタンパク含量をある程度推定する。試験紙には呈色試薬としてテトラブロムフェノールブルーのほか反応PHをなるべく一定に保つためにクエン酸緩衝液が塗布されている。操作上の注意は,この塗布された緩衝液を尿中で洗い流してしまわないことで,長時間浸したままにしておいたり,尿中で不必要に振り動かすと緩衝能がなくなり,尿のPHそのものの色調を示し,しばしば偽陽性の結果を示すことになる。

ノモグラム

赤沈値の温度補正ノモグラム(Westergreen法)

著者: 斎藤正行

ページ範囲:P.649 - P.649

 使い方:室温をa軸上にとり,b軸上にその時の赤沈の読みをとり,この2点を結ぶ直線がc軸と交る点が17〜20℃(平均18.5℃)という指定温度での赤沈値である。

海外だより

A. Schweitzer病院の診療

著者: 高橋功

ページ範囲:P.742 - P.744

知られていない病院の実情
 Albert Schweitzer(以下A. Sと記す)とガボン共和国のランバレネにある病院については,すでに多くの人びとによっていろいろに書かれている。A. Sは黒いアフリカの医聖だとか,ランバレネは医学の聖地だとかいういかにもセンチメンタルな記事から,その病院はたいへん旧式できたない,それは新興ガボンの近代化をはばむ壁だといつたふうな非難や誹謗の記事まで,いろいろさまざまである。なかにはその医術まで時代遅れだと書いた記事も私の目にはいつている。しかしその多くは部外者の筆になるもので,いままで勤務員がこれに書きおよんだのはあまりないのである。昨年外科主任Dr. Rolf MüllerがMünchener Medizinische Wochenschriftに50 Jahre Albert-Schweitzer-Spital in Lambareneと題して書いたものが,勤務員のペンになる稀少なものである。
 A. Sがランバレネに黒人救済のための病院を開設したのは1913年4月だから,それからすでに51年を経過している。もちろん当時の病院は現在地からオゴエ河を下だること3キロのアンデンデというプロテスタント伝導所のある地点にあつたので,現在地アドリナノンゴに移つてきたのは1927年1月だつた。それからもう37年もたつているのである。

臨床検査の盲点

血中ビリルビンの簡易検査法はどのくらいの意味があるか

著者: 阿部裕

ページ範囲:P.715 - P.715

血清ビリルビン測定の三つの意味
 血中ビリルビンの測定は大体次の3つの意味をもつている。一つは潜在性黄疸の発見,一つは黄疸の区別,もう一つは黄疸の経過を追跡して,その変動より鑑別診断を行ない,また予後を判定する資料をうることである。
 通常臨床症状として黄疸があらわれるのは黄疸指数の値で15以上とされているが,肝,胆道疾患が疑われる場合,たとえ黄疸が出現せず尿中ビリルビンが陰性であつても血中ビリルビンが増量していることがあるから,(潜在性黄疸),これを発見することは重要な意味がある。また,Hijmans van den Bergh法に従つて直接ビリルビン,間接ビリルビンを区別することは,周知のごとく黄疸が溶血性黄疸であるか否かの鑑別に大切である。もちろん尿中ビリルビンの有無,赤血球抵抗試験も併用する。さらに黄疸患者の血中ビリルビンの消長を追跡することによつて,その変動状態で原因を推知出来るし,また疾患の趨勢を判断出来る。しかしこの場合は,検査法の一般原則通り,血中ビリルビン検査のみにたよることなく,異物排泄能検査としてBSP試験,血清膠質反応としてルゴール反応,Gros反応,Kunkel反応,コバルト反応,チモール反応など,その他必要に応じアルカリフオスフアターゼ,コリンエステラーゼ,GPTなどの目的の異なった検査を2,3組合せて施行し,総合判断することが大切である。

メディチーナジャーナル 内分泌

新らしい甲状腺機能検査法

著者: 入江実

ページ範囲:P.780 - P.780

 甲状腺機能を調べるには従来いくつかの方法があるが,それぞれ異なつた面から甲状腺の働きを知ろうとしている。すなわち一般にもつともよく用いられているものは基礎代謝率(BMR)の測定であるが,これは甲状腺ホルモンの代謝に及ぼす作用を間接的に測定する。このため他の因子の影響もあり,また検査に慣れないとしばしば高い値を示すこともありわれわれの外来でも明らかに甲状腺機能正常な患者が+20%〜+30%位の値を示すのはしばしば遭遇することである。一方血中の甲状腺ホルモンの量を測つて甲状腺機能をみようとするものに蛋白結合沃度(PBI)の測定があるが方法自体かなり厳格な条件を必要とし正確な値を得るには熟練した手技を要する。甲状腺のI131摂取率測定は単位時問に(通常24時問)甲状腺にとられるI131のパーセントを測定するが甲状腺機能亢進症以外でも高値を示すこともあり,また日本人の場合には海藻類摂取により低値を示すので十分な注意を要する。その他にも現在種々の検査法があるが,いずれも一長一短で一っの検査のみで診断を決定することはでぎず,臨床所見の他に2,3の検査法を用いて診断を決定しているのが現状である。
 ところが最近従来の諸種検査法とは違った原理を用い,比較的簡単でしかも信頼性の高い新しい検査法が登場した。

循環器

不整脈の新らしい治療"Cardioversion"

著者: 小沢利男

ページ範囲:P.781 - P.781

 心臓血管系の外科や高血圧治療のいちじるしい発展に対し,不整脈の治療に関してはごく最近まであまり目立つた進歩は見られなかつた。心房細動や上室性ないし心室性頻脈の治療は,依然としてDigitalis,Quinidine,Procain amideの三剤が主たる役割を演じている。しかしこれら薬剤の使用に際してはしばしば重篤なる副作用が出現し,洞調律に復帰する前に治療を中止するの止むなきに至ることも少なくない。最近Lown一派により行なわれている電気ショックによる不整脈の治療は,この意味においてまことに注目すべきものがあり,ここに紹介したいと思う。
 この治療はつぎのような想定の下に行なわれている。すなわち心房細動や異所性刺激による頻脈は,種々の因子の相互作用により惹起されるものであるが,これら因子の多くは一過性である。

境界領域

高血圧性・動脈硬化性脳出血と脳外科

著者: 中村紀夫

ページ範囲:P.782 - P.782

 いわゆる脳卒中は,今日種々の病変によつて起こることが知られている。そしてその大部分は内科医の手で診断され治療されている状態であるが,その中の高血圧性あるいは動脈硬化性脳出血の死亡率は,約50〜60%といわれている。この出血に対して,病変が脳内血腫を主体としたいわゆるspace occupying lesionであるという観点から,1950年代に入つて開頭血腫除去手術がおこなわれ始めた。これまでのところ1957年Guillaume 150例,1959年Mckissock 208例以外はいずれも報告する症例数が約50例ないしそれよりずつと少なく,急性期を経たあとで手術する場合が多いため,予後を改善する上で一般に手術療法と保存療法といずれがより優れているかに返答するには物足りない。
 これらの場合,いわゆる特発性あるいは外傷性脳内血腫と異なって,あらかじめ全身疾患を持ち,正常でない血管から出血するのであるから,単に血腫だけに目を奪われていては卒中の治療にならないのは当然である。したがつて脳外科的処置をおこなうに当つては,これまでになされた内科的学識と治療法を知つた上で,脳内血腫のために発生する頭蓋内の病態を把握することが根本である。

座談会

内科学の動向—第61回日本内科学会総会をかえりみる

著者: 梅田博道 ,   加藤暎一 ,   田崎義昭 ,   土屋雅春 ,   道川健一

ページ範囲:P.732 - P.739

学会の成果を診療に
 梅田 内科学会で大きくとりあげられた宿題報告,シンポジウムというものは,現在の内科学の趨勢を示すものと思いますので,学会をかえりみながら,内科学の動向について話し合いをすすめたいと思います。武見医師会長の言ですが,「実地医家よ,学問の進歩とともにあれ」のように,学会の成果が広く実地診療に結びつく話をうかがいたいのですが,まず学会全体としてのムードはどうでしよう。加藤先生何かいままでと違つたことがありましたか。
 加藤 今度の内科学会は非常に成功だつたと思います。会場もよかつたし,前川会長のイデオロギーが学会を通じて流れていて,聴講率もよく,活気のある学会でした。県立病院,市立病院などの演題もあつて。

私の意見

新しい開業医のありかた

著者: 菊地博

ページ範囲:P.729 - P.730

開業医の向上をはばむもの
 まだ開業医としての生活がようやく1年半という浅い経験しかない私ではあるが,勤務医としての17年間の病院・大学生活,ドイツ留学,軍医生活という3つの大きな変化のある環境の上に立つて,この新しい開業医のありかたについて解析してみるわけであるから,多少,時代錯誤的な点もあるかと思うので,その点ご了承願いたい。
 さて開業医は別名を町医者ともよばれ,安易なまにあわせ的な存在として考えられている。

病院管理の科学化

著者: 倉田正一

ページ範囲:P.730 - P.731

企業に学ぶ管理の科学性
 戦後各種企業に経営管理技術のブームが見られ,CCSだ,MTPだ,それORだと騒がれた。その後しだいにおちついて,現在では着実に企業の近代化に役だてられている。さて種々の抵抗を受けながらも新しい管理技術がとりいれられて行つた原因は何であろうか。それはこれら諸技術のもつ合理性,科学性が従来の管理というものに欠けていたからである,といえよう。管理者は個人的な経験,好み,勘などでは意志決定をさばききれないほど専門的な性格を必要としてきている。目的の設定,資源のマネージメント,実行という管理機能を考えた場合,そこに生ずる意志決定―計画―統制―評価の4つの課程で管理者が求めてやまないものは客観的な判断資料,正しい情報であることは疑う余地がない。このことは病院とて例外ではない。
 病院内では医療の専門化が進み,これに伴つて診療補助部門も複雑になつてゆく。事実病院が抱えこんでいる専門職種の数は他のサービス産業の比ではなく,将来ますます増加してゆくであろう。医療の分化が進む一方では各部門の中央化が進んでゆく。このなかにあつて管理機能を発揮するためには,客観的なそして正しい多くの情報をうる必要がある。わが国では院長は医師または歯科医師でなければならないと決められている。院長は多くの場合多年の臨床経験と学識をもつた長老者である。したがつて,多くの場合多年の臨床経験と学識と常識をもつて管理を進める。

保険問答

副腎皮質ホルモンおよび副腎皮質刺激ホルモンの使用法

著者: 古平義郎

ページ範囲:P.784 - P.785

質問 乙表の第5部注射料の結膜下注射の注,にコーチゾンを使用した場合は0.5ccまでは18.1点とし0.5ccをこえたときは,0.5ccまたはその端数を増すごとに12.1点を加算する,とあるが0.5ccは各副腎皮質ホルモンでは何mgに相当するか。

アウトサイダーの窓

薬と医師

著者: 小林文男

ページ範囲:P.778 - P.779

◆薬偏重の日本の医療
 「医用薬品」として,各医療機関が毎年消費する年間の総薬剤量が,全生産量(昭38年3,250億円)の約半分に達していることは,最近の厚生省統計などが,これを実証している。そして,その消費量が,年々増加の傾向を辿つていることもまた事実である。
 ところが,これらの総薬剤費が,国民総医療費の中で,一体どんな位置におかれているか,また,患者としての全国民と,どんな関連性を持つか,などという点については,いままであまり検討されなかつた。そこで,ここではこの問題を分析してみることにする。

質問と答え

ミエログラフィーの副作用について

著者: 池田亀夫 ,   高橋

ページ範囲:P.786 - P.786

質問
 ミエログラフィーを某大病院に依頼したところ副作用があるとの理由で実施されませんでした。副作用があるとすればどのような副作用か,それを避ける方法および最近考えられているミエログラフィーの適応を教えて下さい。 (栃木県・高橋)

ヘマトクリットと遠心力(G)について

著者: 斎藤正行 ,   常見郁雄

ページ範囲:P.787 - P.787

質問
 Medicina創刊号,斎藤正行先生の「Ht値による貧血の見逃し」を拝見し思い当る点がありますので質問します。私は国産H-13型遠心器を使用し,2年間に2台購入しましたが半径150mm,3,000r/mで1,500Gの性能がやつとです。Wintrobe規定の2,260Gを常時出して十分使用に耐え得る国産の器械は無いものでしようか。 (北海道・常見郁雄)

医局だより

抄読会から

著者: 藤原二朗

ページ範囲:P.788 - P.789

 「症例検討会も抄読会もしていないような病院は病院とはいえないね,診療所の集りだ」とある教授は申されたが,抄読会をしている病院としていない病院とでは,臨床に対する関心のみならずmorale(士気)までが違うように見うけられる。
 しかしその抄読会も,病院によりさまざまの方法で行なわれている。大学の内科教室では大抵教室員全部の抄読会と各研究グループの抄読会とがあつて,研究グループの抄読会は研究推進上必要な,高度に専門的・直接的な抄読が多く真剣味があるが,教室の抄読会は順番がまわってきたからやむをえずやるとか,なかには文章も内容もかんたんで訳しやすいからやるなどというような例もあり,抄読する論文の選択が適切でないものや,その発表の仕方が悪いために聞いていても原著者が結局何をいわんとしているのか,訳者自身にも分っていないように思われる例もある。「論文を咀嚼し,自家薬籠中のものにしてから皆さんにお話をして聞いて戴くんだ」と恩師福島寛四教授は教えられた。また故木谷威男教授は,原稿を早口で読んでいた教室員に「阿呆だら経のようにダラダラ読んでいても皆に分らない。要点を分りやすく言え」と激しく叱られたこともある。

杏林間歩

青山胤通博士と読書

著者:

ページ範囲:P.791 - P.791

 昔の学者はよく勉強したようである。青山胤通博士がドイツに留学したのは明治16年から明治20年までが最初であつたが,そこでは小金井良精,佐々木政吉,緒方正規,森林太郎,三浦守治,榊俶,高橋順太郎,樫村清徳,宮本叔などの医学者が相前後しており,啓蒙期の日本の医学の推進に役立たせる勉学に余念がなかつた。
 余念がなかつたとは言つても,鴎外の「独逸日記」などによれば,当時のドイツ留学生は適当に青春彷徨の歓を尽くしていたようなところもある。当時文部省から支給された留学費は,年額1,800円で,その頃の相場で1円は3マルク75ペニッヒに相当したというから,留学生としての体面は十分に保てたはずである。

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医学英語論文の書きかた5

著者: 紺野邦夫

ページ範囲:P.728 - P.728

単語 index→(pl)indices. moderate→中等度
   moderate to marked anaemia→中等度ないし高度の貧血

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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