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FTAテスト
著者: 水岡慶二1
所属機関: 1東大血清学教室
ページ範囲:P.660 - P.662
文献購入ページに移動ここに紹介したFTAテストはこの目的のために考案された方法であり,現在各分野でひろく応用されている螢光抗体法の間接法を応用した反応である。この反応では抗原にNichols株TPを用いて患者血清中のTPに対する抗体を検出するわけであるから,Cardiolipin抗原による反応よりも当然特異度がたかい。それに鋭敏度もたかく,術式も簡単であるから同じNichols株TPを使うTPIテスト(Nelsonテスト)よりも実用的である。もちろんまだいろいろと検討し,解決すべき点などもあるかと思うが,現在の段階では,血清反応だけで診断する場合に梅毒かBFPかをきめる手段としてはもつともよい方法のように思える。
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