文献詳細
症例
文献概要
心不全を診る機会は多いが,それにもとづくvanishing tumorを診る機会は,はなはだしく少ないものである。
心不全のある患者で,胸部X線像の右肺中野に,腫瘍様の陰影が認められた時には,強心剤と利尿剤を用いてみると,vanishing tumorの場合には,その陰影はすみやかに縮少,消失してゆく。しかし,心不全の状態が悪くなつてくると,同じような陰影が,同じ部位に,繰返し現われることがある。
心不全のある患者で,胸部X線像の右肺中野に,腫瘍様の陰影が認められた時には,強心剤と利尿剤を用いてみると,vanishing tumorの場合には,その陰影はすみやかに縮少,消失してゆく。しかし,心不全の状態が悪くなつてくると,同じような陰影が,同じ部位に,繰返し現われることがある。
掲載誌情報