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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻5号

1964年08月発行

文献概要

海外だより

A. Schweitzer病院の診療

著者: 高橋功1

所属機関: 1シュワイツァー病院

ページ範囲:P.742 - P.744

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知られていない病院の実情
 Albert Schweitzer(以下A. Sと記す)とガボン共和国のランバレネにある病院については,すでに多くの人びとによっていろいろに書かれている。A. Sは黒いアフリカの医聖だとか,ランバレネは医学の聖地だとかいういかにもセンチメンタルな記事から,その病院はたいへん旧式できたない,それは新興ガボンの近代化をはばむ壁だといつたふうな非難や誹謗の記事まで,いろいろさまざまである。なかにはその医術まで時代遅れだと書いた記事も私の目にはいつている。しかしその多くは部外者の筆になるもので,いままで勤務員がこれに書きおよんだのはあまりないのである。昨年外科主任Dr. Rolf MüllerがMünchener Medizinische Wochenschriftに50 Jahre Albert-Schweitzer-Spital in Lambareneと題して書いたものが,勤務員のペンになる稀少なものである。
 A. Sがランバレネに黒人救済のための病院を開設したのは1913年4月だから,それからすでに51年を経過している。もちろん当時の病院は現在地からオゴエ河を下だること3キロのアンデンデというプロテスタント伝導所のある地点にあつたので,現在地アドリナノンゴに移つてきたのは1927年1月だつた。それからもう37年もたつているのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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