文献詳細
メディチーナジャーナル 循環器
文献概要
心臓血管系の外科や高血圧治療のいちじるしい発展に対し,不整脈の治療に関してはごく最近まであまり目立つた進歩は見られなかつた。心房細動や上室性ないし心室性頻脈の治療は,依然としてDigitalis,Quinidine,Procain amideの三剤が主たる役割を演じている。しかしこれら薬剤の使用に際してはしばしば重篤なる副作用が出現し,洞調律に復帰する前に治療を中止するの止むなきに至ることも少なくない。最近Lown一派により行なわれている電気ショックによる不整脈の治療は,この意味においてまことに注目すべきものがあり,ここに紹介したいと思う。
この治療はつぎのような想定の下に行なわれている。すなわち心房細動や異所性刺激による頻脈は,種々の因子の相互作用により惹起されるものであるが,これら因子の多くは一過性である。
この治療はつぎのような想定の下に行なわれている。すなわち心房細動や異所性刺激による頻脈は,種々の因子の相互作用により惹起されるものであるが,これら因子の多くは一過性である。
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