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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻5号

1964年08月発行

文献概要

メディチーナジャーナル 循環器

不整脈の新らしい治療"Cardioversion"

著者: 小沢利男1

所属機関: 1虎の門病院循環器科

ページ範囲:P.781 - P.781

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 心臓血管系の外科や高血圧治療のいちじるしい発展に対し,不整脈の治療に関してはごく最近まであまり目立つた進歩は見られなかつた。心房細動や上室性ないし心室性頻脈の治療は,依然としてDigitalis,Quinidine,Procain amideの三剤が主たる役割を演じている。しかしこれら薬剤の使用に際してはしばしば重篤なる副作用が出現し,洞調律に復帰する前に治療を中止するの止むなきに至ることも少なくない。最近Lown一派により行なわれている電気ショックによる不整脈の治療は,この意味においてまことに注目すべきものがあり,ここに紹介したいと思う。
 この治療はつぎのような想定の下に行なわれている。すなわち心房細動や異所性刺激による頻脈は,種々の因子の相互作用により惹起されるものであるが,これら因子の多くは一過性である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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