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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻6号

1964年09月発行

文献概要

治療のポイント

尿路感染症の治療剤としてのサルファ剤

著者: 大越正秋1

所属機関: 1関東逓信病院泌尿器科

ページ範囲:P.859 - P.860

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尿路感染症の傾向
 尿路感染症の起炎菌として最近,桿菌が増えており,桿菌のうちでも諸種薬剤に抵抗する菌株が増加の傾向にあり,ことに変形菌や緑膿菌も増えている1)。したがつて化学療法を行なう場合は桿菌に効果のあるもののほうがよいわけで,ペニシリンやマクロライド系薬剤は不適当で,コリマイシン,カナマイシン,ストレプトマイシンなどのほうが的中率が高い。ただこれらはみな注射でないと効かないので使いにくい点が困るのであるが,最近は内服薬でグラム陰性菌(大部分の桿菌がこのなかにはいる)専門という薬(ウイントマイロン)も現われてきた1)
 桿菌,球菌を問わず効くものといえば,クロロマイセチン,テトラサイクリン群,アミノベンジルペニシリンなどとともに,ここにとりあげるサルファ剤があり,起炎菌の薬剤感受性がわからない場合に一応用いるのに適している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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