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いわゆる非特異性脳脊髄炎は特異的な原因が明らかにされない脳脊髄炎の一群を意味するもので,かなり広範な疾患がそのなかに含まれるものと理解される。臨床形態や病理像もさまざまなものが見られたがいに移行が考えられる。なかには比較的特異な臨床病理像を示すものがあるが,成因については不明で非特異性脳脊髄炎の範時にはいるものもかなりある。最近注目されている腹部症状ことに下痢に続発する神経障害の一群については成因,臨床病理知見にもとづきその位置づけが検討されつつあるが,現段階ではいわゆる非特異性脳脊髄炎の一つとして取り扱われるべきであろう。
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