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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻7号

1964年10月発行

文献概要

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医学英語論文の書き方7

著者: 紺野邦夫1

所属機関: 1昭和医大生化学

ページ範囲:P.1048 - P.1048

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文章について:Tenseの問題
 あまり直されていないがtenseとその使い方の統一が注意を要する点である。tenseの使い方は原著,報告,総説の別にかかわらず日本語の場合と同様で単に「―した」「―であった」という事実,成績,症例などを述べる場合には通常pastを用いる。また問題の提示,一般的現象,理論,法則などの論述の場合には主にpresentを用い,推定,可能性などを論ずる場合にはfutureないしsubjunctiveを用いる。
 もう少し具体的に述べれば,一般的な真理というものには時間的,年代的な制限がないから,一般的に既成事実として認められている事柄の記述には現在形が用いられる。その他一般的な結論や,数学,物理,化学などで確定している原理法則なども現在形でかかれる。Dataの表示(データの記載,呈示など)には現在形を用いる。実験的事実実際に実験してこうなつたという事実の記録であるから,これは過去形とするのが普通である。実験結果の考察 実験的事実とそれに関する考察とをおりまぜて出すのであるからそれぞれに過去形と現在形を使用し,自由に結果と一般論との間を行つたりきたり表現する。特殊な結論 特殊な結論は書いている人自身の特殊な結論を一般的なものと混同させないために,過去形を用いる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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