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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻7号

1964年10月発行

文献概要

基礎医学

フィブリノイド変性—Fibrinoid degeneration

著者: 大高裕一1

所属機関: 1東京医大病理

ページ範囲:P.1089 - P.1093

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 結合組織の病理学的変化として,従来,もつとも関心をもたれ,こんにちでもその代表的病変として注目されているのがフィブリノイド変性である。かつてはアレルギーに特異的な形態病変とみなされ,最近では,膠原病における共通の特徴的変化ともいわれた。したがつてアレルギーとか膠原病という疾病観を正しく理解するためには,フィブリノイド変性の本態に関する考えかたの変遷を知つておくことが必要である。
 細胞の病変を中心とする過去の病理学とは異なつて,近代病理学については,結合組織,ことにその線維間の物質である基質の病理に関する研究がさかんである。この新しい動向も,もとをただせば,フィブリノイド変性の再検討が出発点となつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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