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雑誌目次

雑誌文献

medicina1巻8号

1964年11月発行

雑誌目次

今月の主題

慢性肝炎についての反省

著者: 三辺謙

ページ範囲:P.1152 - P.1155

 慢性肝炎とは,原因的にはいろいろちがう肝炎が一様な臨床像を呈するところからつけられた名称である。したがつて,肝病変の性状や予後についてのものではなく,単に持続期間を表わしたものである。慢性肝炎という名称に,より動的な意味を持たせるためには,臨床経過,肝機能検査成績,肝の組織学的所見を組み合わせて,性状を分することが手始めとなろう。本稿では,このよう類な反省をもとに,慢性化の因子,治療の問題に言及している。

<話合い>慢性肝炎—その概念と診断・治療の実際

著者: 高橋忠雄 ,   三辺謙 ,   菅邦夫

ページ範囲:P.1156 - P.1162

「慢性肝炎」とはなにか
 司会(菅) 慢性肝炎というのは,臨床から使いはじめた言葉だと思うのですが,その内容については,未だ十分固まつてないように思うのです。まず慢性肝炎というものを,一体どんなふうに考えたらいいか,定義とか内容とかいうことですね。高橋先生からひとつ。
 高橋 私は少し偏つた考えをもつてるように自覚しているのです。というのは,慢性肝炎という病名は私自身もよく使いますが,急性肝炎に近いものではなくて,むしろ肝硬変症に接近しているような場合ですね。ちよつと一般の方の使い方と違うのでないか,と思います。

狭心症—その概念・発生機序・治療についての新しい考えかた

著者: 木村栄一

ページ範囲:P.1163 - P.1167

 狭心症という言葉は,症状名として用いられたり病名として用いられたり,時と場合によつていろいろに使われているのが現状である。本稿は狭心症の概念の整理ととも,その発生機序と治療についての新しい考えかたにをのべた。

ウイルス性肺炎の展望

著者: 加地正郎

ページ範囲:P.1168 - P.1171

 ウイルス性肺炎には,ウイルス単独によつておこるものから,細菌の二次感染を伴うものまであつて,実地診療の面から,それぞれかなり違つたニュアンスを与えているように老えられる。
 また,最近の原発性異型肺炎病原の発見は,ウイルス性肺炎への関心を高めてきているが,その病原は,これまで考えられていたようなウイルスではなくて,PPLOに属するものであつたりしてウイルス性肺炎をもう一度見なおしてみることも必要となってきた。
 ここには,ましん,痘瘡などで合併してくる肺炎は含めず,呼吸器ウイルスによつておこる肺炎のみをとりあげる。

EDITORIAL

簡易検査法の利用と,その限界

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.1149 - P.1151

最近の検査の進歩
 最近の臨床検査法の進歩には目を見張らせるものがある。検査室の中央化,検査法の自動化,検査試料の微量化など数え上げるときりがない。その中の一つに検査方法の簡易化という問題がある。この簡易化への方向は,とくに米国で目ざましいほどの発展を遂げているが,わが国においてもご多聞にもれず,同じような方向に向つてまつしぐらに進んでいるように見うける。ややもすると濫用のきらいがありそうにも思われるので,ここに簡易検査法を改めて考えてみることにした。

診断のポイント

下腹部痛

著者: 沢田藤一郎

ページ範囲:P.1173 - P.1175

もつとも大事なのは,デファンスの有無
 下腹部の疼痛がある場合に診断にもつとも大事なことは局所の圧痛とデファンスミュスクュレールであると思う。ことにデファンスはごく軽い場合があり,これを発見すれば病竈の見当がつくので,私はいつでもよく注意してこの発見につとめる。人が診断に迷つておるときに軽いがデファンスの所在を発見し,それからすらすらと診断をつけられる場合がかなり多い。この存否,場所を知るためには私はいつも慎重にかまえる。
 患者を仰臥位に寝させ,両膝を十分に立てさせ,そして患者に十分に腹壁を弛緩させる。バンドをはずし,ボタンを全部はずさせる。紐はもちろんよくゆるめさせ,下腹部を全部露出させる。これをいい加減にしていたり,何でもないのに恥しがつて手で邪魔だてするようではうまくゆかない。心を平静にさせて,十分に弛緩させる。腹壁反射の強い人があり,腹壁を堅くして触診がまつたくできなくて困る場合がある。いずれにしても弛緩させた腹壁に検者の手を平らに腹壁を刺激しないように置き,手を移動させてデファンスの有無を検する。右と左,上と下と対照の部と比較して,軽いデファンスでも落とさないように十分に気をつけることが一つの診断のこつである。デファンスがある場所の内部に病竈が潜んでいることが多く,この局所的のデファンスに気がつけば,ほつと安心する。

高コレステロール血症

著者: 和田正久

ページ範囲:P.1175 - P.1177

血清中の存在様式
 血清中のコレステロールは蛋白と結合して脂蛋白の形で存在するが,コレステロール含量の多いのはβ脂蛋白でα分画にはコレステロールの含量が少ない。なお脂肪酸と結合しているか否かによつてエステル型と遊離型に分けられる。

胃症状ではじまる心筋硬塞症

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.1178 - P.1179

症例1.66歳の男
 15年前から糖尿病のある老人であるが,入院2カ月前に激しい心窩部痛を訴え,数分後に痛みは消失した。2日後に同様の発作が8時間つづいた。制酸剤を服用した後,消化器のレントゲン検査を某院でうけたが異常はなかつた。その後同様の上腹部痛が1日間に3回起こつたので精診のため当院に入院した。
 入院後,心電図では最近起こつた前壁心筋梗塞症と糖尿病とが発見された。

治療のポイント

肺結核の外来化学療法

著者: 岩崎竜郎

ページ範囲:P.1181 - P.1183

外来化学療法を受けている結核患者数
 結核の外来化学療法にはいくつかの問題があるけれども,現実に広く実施されており,またそれが必要であることは今さらあらためて述べるまでもない。日本でどの位の患者が入院治療を受けているかといえば,結核ベット数が25万でその80%が利用されているので約20万となるわけだが,昨年行なわれた結核実態調査によると,治療を必要としないようなものが3万以上も入院していることがわかり,治療を要する患者では16万人が入院していることがわかつた。またその実態調査で203万人の要医療の結核患者があること,そして46万人の要入院患者,31万人の在宅休業で治療を受けるべき患者があり,また働きながら治療を受けてもよいと思われる患者が126万人いるということが推定されたのである。しかし現実にこの患者全部が発見されているわけではなく,要入院の64%,在宅休業の44.5%,就業治療の27.9%が発見されているにすぎないこともわかつた。計約80万人の患者が発見されているのだが,その中の37%は治療を受けていないのである。したがつて治療を受けている48万人中16万が入院しているとすれば,32万人が治療を要する患者として,昨年実態調査の時点で外来治療を受けていたわけである。しかしこの他に外来で治療を受けていたのは23万人ばかりあつたのであるが,これらは半数以上結核病変なしで,他の約半数はもはや治療不必要と思われるものであつた。

心臓神経症の生活指導

著者: 石川中

ページ範囲:P.1183 - P.1185

心臓神経症の概念
 心臓神経症の生活指導について述べる前に,まず心臓神経症という概念の整理をしてみる必要がある。
 一般に神経症といわれるものは,その精神状態像に注目した場合,心気症,不安神経症,ヒステリー,強迫神経症,森田神経質,抑うつ反応などに分れるが,一方神経症の内には,心臓,胃腸,膀胱などの症状が前景に出ている器官神経症と称せられるものがある。しかし,不安神経症の患者が,どうき,息切れ,呼吸困難などの心臓症状を現わしやすいことから,心臓神経症は不安神経症に他ならないとし,その他のいわゆる器官神経症も,すべて上記した精神神経症のいずれかに分類出来ると考え,心臓神経症などというあいまいな概念は不必要であるとする考え方もある。

膀胱炎

著者: 後藤薫

ページ範囲:P.1185 - P.1187

はじめに
 膀胱炎は頻尿,排尿痛および尿混濁(膿尿時に血尿)という三主徴によつて簡単に診断され,治療も容易なありふれた疾患と考えられているが,健常な膀胱に感染をおこすことは困難であり,多くは炎症をおこす何らかの基因を有している。したがつて膀胱炎の診断,治療には,その原因疾患の探究にぜひ留意していただきたく,この留意がすなわち,膀胱炎治療のポイントともなり得るので,以下その概要を述べる。

口内炎の治療—その2

著者: 市川博保

ページ範囲:P.1189 - P.1190

口内炎の治療は診断から
 疾病は何によらず診断が治療の第一段階である。とくに口内炎はきわめて多くの原因によつて惹起されるものであり,「口腔は全身の鏡である」という言葉のとおり,重篤な疾患の前駆症状または分症状として口内炎の形で現われることが多い。したがつて口内炎の治療は診断あるいは原因の探求がその成否を決定するものであるといつて過言ではない。いま,口内炎を原因と病型によつて大別すればつぎのようになる。

口内炎の治療—その3

著者: 吉田朔也

ページ範囲:P.1190 - P.1192

決定的でない治療法
 現在,歯科口腔外科領域において,口内炎に関しては不明確な点が多く,正確さを欠く点もあるがつぎのように考えられている。「局所的,または全身的原因により発生した口腔粘膜病変であり,炎症性病態がその主流をしめている」とある。それらの病態が多種多彩であり,時により病像が単純なため,診断に困難をきわめることが多く,治療に至つては決定的なものは未だに見い出されていないのが現在の状態であろう。

症例

Thromboembolism(血栓塞栓症)の一例

著者: 田中義文

ページ範囲:P.1200 - P.1203

 β溶連菌感染→敗血症→細菌性心内膜炎→凝血亢進状態→血栓形成→肺動脈根幹部塞栓→肺水腫→死と,示唆と教訓に富む経過をとつた興味ある症例について報告する。

異常脳波の症例

非対称性異常脳波と臨床

著者: 安芸基雄 ,   江部充

ページ範囲:P.1204 - P.1207

症例1 友○善○ 43歳男
脳波をとるまでの主要臨床症状
 1960年11月27日午後3時,庭に出る途中急に呻き声を発して倒れる。救急車にて入院。途中嘔吐2回。入院時意識は譫妄状。血圧168〜90耗水銀柱。眼球偏倚なく瞳孔正常。右下肢にわずかに筋力低下疑われるも,四肢は自由に動かし,深部反射も正常で左右差はない。Babinski反射両側陽性。痛覚にもよく反応する。髄液は圧は590耗水柱にて血性。

グラフ

白血球のアルカリフォスファターゼ反応

著者: 朝長正允

ページ範囲:P.1138 - P.1139

 白血球の組織化学的研究は電顕的研究とならんで血液学の新分野を開拓しつつある。好中球アルカリフォスファターゼ(AP)は慢性骨髄性白血病において,減少ないし消失するというはなはだ特異な変化を来たし,類似の血液像を呈する骨髄線維症,類白血病様反応(これらではAPはいちじるしく増加する)との最も有力な臨床的鑑別法となった。これを端緒としてAPは白血球の諸化学成分中最も広くかつ深く探求されるようになり,臨床面で白血病の診断あるいは治療効果の判定に大いに役立つとともに,白血病の病態生理,病因論的探求ないし好中球造血能検討の有力な武器となることが期待される。
 白血球APの組織化学的証明法には金属塩法とアゾ色素法があるが,後者は最近目ざましい改良,発展がみられ,急速に普及しつつある。写真は著者らが考案したNaphthol AS-MX PhosphateとFast Blue RRを用いるアゾ色素法(日血会誌26:179,1963)によるものである。APは境界鮮明な青色顆粒として証明される。

間歇的腹膜灌流法—腹膜カニューレの永久移植

著者: 上田泰 ,   高須照夫 ,   石田尚志

ページ範囲:P.1142 - P.1143

 腹膜灌流法が尿毒症患者に初めて用いられ,その治療効果が認められたのは1923年であるが,腹膜炎の発生や灌流液の排液困難のため、また人工腎臓による透析法の発達のために一般に顧りみられなかつた。しかし最近技術装置の改良に伴ない利用価値が再認識され,事実アメリカではすでに一部Nursing-careとしてさかんに応用されている現状である。われわれは最近灌流セットを入手しWalter Reed陸軍病院のBarry博士より腹膜カニューレの提供を受けたので,Maxwellに準じた灌流液を依頼調製し慢性腎不全患者に間歇的腹膜灌流法を施行した。われわれの経験では腹膜カニューレを用いての本法はさらに改良する余地はあるが十分実用に供することを確認した。
 通常の腹腔穿刺の要領で局所麻酔施行後,臍下3cm正中線上に套管針を穿刺(図2のA),腹膜カニューレをこれを通じて挿入し(B),套管針を拔去する。ついで腹膜かニューレ先端の袋に連続する細管より生食水約4ccを注入して袋を膨ませる(C)。カニューレに腹膜ボタンを通し,内側にゴム紐を挿入(D),カニューレを持ち上げ、ボタンをしめ,カニューレを固定する(図1および図2のE)。

臨床化学検査の超微量化と診療への応用

著者: 斎藤正行

ページ範囲:P.1144 - P.1147

 今日,血液の単一サンプルから,10種目以上を定量分析し,多因子の生体内情報を基盤として診断・治療を行なうことは常識となりつつある。従って検査室側としても患者からの採血量の負担を極力少なくする意味で,微量ないし超微量分析法の工夫がなされなければならない。しかし生体試料というものは複雑な組成を持っており,かつ目的成分はきわめて微量である。微量化によってかえって精度が悪化したり診療のタイミングに合わなくなっては全く意味なく,従来の標準法並みの精度と迅速性,かつ試薬などの面での経済性と検査室の合理的運営が満たされなければならない。ここに今日の時点における東大分院および癌研付属病院検査部での日常検査の超微量分析の実態を紹介する。

ファースト・エイド

一酸化炭素中毒の高圧酸素療法

著者: 古田昭一

ページ範囲:P.1193 - P.1195

はじめに
 CO中毒の本態は,吸入されたCOが肺でHbと結合し,O2がHbと結合するのを妨げることにあり,CO自体に刺激性や,毒性があるわけでなく,Hbと結合し,Hb-COがある一定量以上になると中毒作用が現われて来ることにCO中毒の特徴がある。COとHbとの結合力をO2と比較するとHb-CO/Hb-O2=210(PCO/PO2)(Haldaneの式)で表わされるごとく,COとHbの結合力はいちじるしく大で,これが,この中毒の危険性の大きいこと,および治療の困難な所以でもある。この項では従来の方法ではおそらく助けることのできなかつた重症例の救急処置について述べてみたい。

—内科領域における—一酸化炭素中毒の救急処置

著者: 岡山昌弘

ページ範囲:P.1196 - P.1197

はじめに
 一酸化炭素中毒は家庭用燃料ガス,石油ストーブ,火鉢,炬燵,自動車排気ガス,爆発ガス(炭坑,トンネル)などで発生する。本中毒は昏睡に陥つてただちに死亡するもの,昏睡から覚醒後精神神経症状を残して難治なもの,完全治癒するもの,または意識障害なく自覚症状のみのものなど,いろいろの程度の差が見られるが,その際空気中のCO濃度,吸入時間,呼吸量およびCOガスに対する個人差(貧血あるものはCOガスに弱いなど)が問題となる。また事故発生直後の救急処置の適不適が予後を大きく左右するので適切な処置がすみやかに行なわれねばならない。筆者は今度三井三池の炭塵爆発事故で発生した多数の患者を治療する機会を得たので,ここで内科領域での治療について述べたい。外科領域については他項にゆずる。

基礎医学

遺伝生化学—とくに新しい目で見た先天性代謝異常

著者: 吉川秀男 ,   林昭

ページ範囲:P.1251 - P.1255

 先天性代謝異常の研究は,従来はどちらかといえば中間代謝産物の異常として把握され,その疾患の本態の一端をうかがうにすぎなかつたが,最近微生物や昆虫を対象とする分野で得られた豊富な知識に基づいて先天性代謝異常をさらに深く掘り下げようという機運が高まつている。ここでは特にその代表的な例について簡単な解説を試みたい。紙数の関係もあり,遺伝生化学一般については成書を参照されたい。

器械の使い方

直腸鏡

著者: 長洲光太郎

ページ範囲:P.1208 - P.1211

 直腸鏡検査はおよそ排便障害のある症例に必らず行なうべきものであるし,少しなれれば何らむずかしいことはなく,外来で容易にできる。
 順序としては必らずつぎの順でやるべきで,直腸鏡さえやればよいというものではない。

他科との話し合い

ストマイ難聴・めまい・耳鳴

著者: 杉本公允 ,   大迫茂人

ページ範囲:P.1245 - P.1250

 杉本 きようは耳鼻科と内科との話合いということでありますが,具体的な毎日診療にたずさわつておりますときに問題となる諸点について,とりあげていただきたいと思います。大迫先生この両科のいわゆるグレンツゲビートとよばれる疾患には,どのようなものがありますでしようか。
 大迫 まず考えられるのは,結核の治療の際のストマイの問題,ついでめまい,耳鳴,扁桃摘出の適応の問題,上気道よりの出血の問題,気管支造影,嗄声,ビタミン欠乏症,などの問題が考えられると思います。

話題

第34回信越内科地方会感想記

著者: 小黒忠太郎

ページ範囲:P.1161 - P.1161

 本会は会長松岡松三教授の主催で昭和39年8月2日新潟市の新潟県医師会館4階大ホールで挙行された。地震後と酷暑時の開催で事前かなりの懸念もあつたが,幸い会場は直前の冷房完備を始め平時以上の好条件に恵まれ,約200名の参会者には終日熱心な研究発表の場となつた。
 松岡教授には新潟大学御着任後の初の学会主催でもあり,準備にも意を配られておられた矢先の6月16日の新潟地震であつた。総会の席上松岡会長は地震による会期延期の事情について説明され,続いて震災の実況が教室員の手で撮影された8ミリ・カラー映写で加えられたことは、満場の会員に新らたな感銘を与えた一駒でもあつた。

海外のシンポジウムから

高窒素血を伴う代謝性アルカロージスのカリウム療法(A. Eichenholz et. a1.),他

著者: 森皎祐

ページ範囲:P.1219 - P.1219

 高窒素血症を伴つた代謝性アルカロージスの治療には,カリウムがたいせつであるとされているが,実際には,かかる治療成績の報告は少ない。報告者らは12例の症例にカリウムの大量を用い,好成績をえたので報告する。
 第1群に属する5例の患者は,いずれも幽門閉塞に伴ういちじるしい嘔吐を呈したもので,入院時昏睡ないし半昏睡の状態にあり,著明な脱水状態にあつた。血清化学では,最高132mg/dlに達するB.U.N.のほか,pH7.72,クロール44mEqL,カリウム1.9〜4.2mEq/L,CO2抱合能33〜66mEq/Lなどの数字がえられた。これら患者に対し,初め4日間,毎日220〜300mEq,つぎの4目間130〜190mEqという大量のカリウムを点滴静注によつて与えた結果,アルカロージスはいずれも5日以内に改善され,高窒素血症は8日目までに1例をのぞきまつたく正常化し,臨床的にも完全に回復した。第II群に属する7例の原病は種々であり,第I群との違いは,脱水状態がなく,あるものは浮腫を呈した点である。

海外ニュース

Hessen地方の破傷風/東アフリ力医学会

著者: 森皎祐

ページ範囲:P.1227 - P.1227

 過去12年間に,西独のHessen地方で157例の破傷風が報告されている。このうち死亡者は68人,43.3%であつた。感染の原因となつた外傷の部位は,頭より足迄さまざまであつたが,21例では,外傷が全く見出されなかつた。また傷の程度は,わずかな擦り傷,切り傷程度のものが36例であつた。潜伏期は3⅟22〜11⅟2日で,潜伏期の短いものほど重症で,死亡率が高かつた。大部分の症例は,平均500,000国際単位の強力な,毒素-抗毒素混合液と,その他の対症療法によつて治療された。また,多くの患者には,筋痙攣弛緩のため,クラーレが使われ,気管切開による送管が行なわれた。
 症状の重篤なものほど,勿論予後は不良であつた。Giessen大学外科のK. Ruile,P. Salzmannは,破傷風絶滅の最良の手段は,子供のみならず,住民全員に対し,第1回の免疫注射後一定間隔で追加免疫して行くことであると断じている。破傷風の予防は,今日でも,活動免疫の外施以外にない。

If…

軍病院からの建て直しをした—大阪赤十字病院長 菊池武彦氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.1220 - P.1221

労働攻勢の激しいことでは名だたる日赤のこととて面会を申し込んでもなかなか予定のたたなかつた菊池院長に,ようやく1月おくれボーナスの妥結後のひとときをさいていただいた……

正常値

血清GOT,GPTの正常値

著者: 林康之

ページ範囲:P.1198 - P.1199

正常値とその解釈
 近年血清酵素活性の測定は臨床上の要求に応え,臨床検査として頻度の高い種目となつた。ところが,酵素活性の測定は,血清中の無機あるいは有機物の定量とは異なり,絶対量をはかることはわずかな臨床検査材料からはまず不可能に近い。したがつてほとんどすべての測定法が間接的な測定法で,いかに正確に酵素量を表現するかという目的のためにひとつの酵素検査にも数種類の測定法が考案されている。このことは検査成績比較の上で,測定法により正常値が異なるという大きな欠点となつて表われ,症例の比較検討を困難にしている。血清GOT,GPT測定法は肝疾患および心筋硬塞診断の日常検査としてもつとも普及したもののひとつで,既に消化器病学会の標準法試案も発表され,方法の統一が考えられている。以下,GOT,GPTの標準法試案による正常値と,従来の方法によるものを記し,酵素活性値の解釈について述べる。
 われわれの測定したGOT,GPT正常値および従来の諸報告をまとめて表に示した。

統計

最小血圧値の年間変動

著者: 滝川勝人

ページ範囲:P.1172 - P.1172

 第1巻第4号で,最大血圧値の年間変動をお知らせしたところ,最小血圧値についてお問い合せがありましたので,今回は最小血圧値の年間変動について述べてみます。調査の客体その他は前回と同様です。
 表1は,1年間における最小血圧値の変動を10mmHg階級で示しております。

簡易臨床検査のやり方と評価

血漿プロトロンビン時間

ページ範囲:P.1136 - P.1136

ノモグラム

体表面積を算出するノモグラム

著者: 関原敏郎

ページ範囲:P.1133 - P.1133

A尺に身長(cm)をとり,B尺に体重(kg)をとります。2点を結ぶ直線がC尺と交わる点が求める体表面積です。(DuBoisによる)

診断問答

縦隔洞腫瘤のある患者の診断

著者: 高階経和

ページ範囲:P.1260 - P.1262

これから読まれる方のために……第1部(手がかり)から診断をつけるのには,かなりの洞察力と経験が必要かも知れません。第2部では,多年のご経験によつて診断がつけられるでしよう。第3部では,ほとんど確定的診断が得られることでしよう。では,先生方もこれからの二人の医師の会話とともに,第3番目のコンサルタントとして診断をつけていただけませんか?

医学英語論文の書き方9

文体・名詞・形容詞

著者: 紺野邦夫

ページ範囲:P.1212 - P.1212

 日本人の論文でよく外人に直される個所,点について挙げてみます。今回は文体,名詞,形容詞に限ります。

海外だより

ウイスコンシン大学病院留学記(3)—消化機科と内視鏡検査

著者: 本田利男

ページ範囲:P.1222 - P.1223

 W大学病院の内科(主任教授Ovid O. Meyer),外科(主任教授Robert C. Hickey),および放射線科(主任教授John H. Juhl)など多くのドクターは日本内視鏡学会を高く評価し,わが国独自の胃カメラの臨床に非常に興味をもち,ことに胃腸科主任John F. MorrisseyとDr. Guiseppe Pernaがとくに熱心で胃カメラの診断的価値を認めている。

アウトサイダーの窓

医者が病気になつたとき

著者: 早坂泰次郎

ページ範囲:P.1266 - P.1267

◆生命はとりとめたが……
 私には開業医の伯父がいる。"医は仁術なり"と確信して,宣伝やハッタリをきらい,多勢の家族をかかえながら,町の片隅で黙々とはたらいてきた,尊敬すべき人物である。この伯父が,数年前に病気にたおれた。年も年にはちがいない。しかし,たおれてから,他の医師の診断ではじめてわかつたのだが,以前から糖尿病があつたところへ,急性胃拡張症を併発し,おまけに肺炎も,ということになつたらしい。糖尿だけのうちは,自分だけで治療をしていたらしいのだが,急性の合併症のためにどうにもならなくなつたのである。病状はきわめて憂慮すべきものであつたが(おそらく普通の場合だつたら助からなかつたにちがいない),息子が伯父の出た某大学の内科医局員であつたことから,素早い,そして手篤い処置をつくすことができたために,一進一退をくりかえしはしたものの,伯父は生命をとりとめることができた。ところが,問題はそれからである。治療にあたつてくれた医師たちが"もう大丈夫"と何度も保証してくれたにもかかわらず,伯父は起きあがろうとしなくなつてしまつたのである。もちろん年をとつてからの長期療養だから,体力の回復は時間もかかるだろうし,筋の萎縮のようなこともありうるのかもしれない。けれども伯父の場合には,どうもそればかりではなく,起きあがろうとする意志そのものが萎縮してしまつたように見えるのである。

メディチーナジャーナル アレルギー

アレルギー性疾患の頻度

著者: 荒木英齊

ページ範囲:P.1263 - P.1263

 疾患の発生率について,およその常識を持つていることは,診療に際しても重要である。しかしアレルギー性疾患に関しては,従来,特定の診療機関の来院者における頻度を挙げた報告以外には,調査の困難さも手伝つてか,疫学的見地からとり上げた報告は少なく,したがつて一般人口における実態は,あまり知られていない。
 川上ら(総合医学,11(13),1097,1957年)は,2会社の従業員494人を対象に調査を行ない,気管支喘息1.2%,蕁麻疹(急性,慢性を含む)24.5%,薬剤アレルギー5.9%と発表している。いうまでもなく,アレルギー性疾患の特徴として,調査時に症状が現われているのは,むしろ例外的で,調査は既往歴が中心となる。

神経

椎骨,脳底動脈循環不全症

著者: 田崎義昭

ページ範囲:P.1264 - P.1264

 一過性に出現する脳虚血症状は,古くは脳血管けいれんによるものと考えられていた。
 Denny-Brownら(1951)は本症が閉塞性脳血管疾患と関係があることを報告し,その後脳血管けいれんが原因であるとする説はほとんど支持されなくなつている。Corday(1953)はいろいろな原因で起こつた低血圧で脳神経症状が出現することを実証し,脳血管不全cerebrovascular insufficiencyの概念を提唱した。脳血管不全は一過性脳循環障害によつて起こる脳の局所または全体のhypoxiaあるいはanoxiaによる症状をさしている。一過性の脳循環障害でも,高度である時間以上持続すれば,循環障害が改善されても脳に不可逆的変化を残すことがある。Millikanを中心としたNIHの諮問委員会(1955)により提出された脳血管疾患の分類では,一過性に出現する脳虚血症状を,脳硬塞を伴わない一過性脳虚血としているが,症状は一過性であつても病理的には脳硬塞を伴うこともある。脳血管不全は,その発生機序のみに重点をおいて広義に考えると一過性脳虚血のみでなく,脳の器質的障害による後遺症を示すもの,さらには沖中名誉教授の提唱された心脳卒中のような死の転帰をとるものまで含む。臨床的には,脳血管不全は一過性の脳循環不全により発症し,発作は一過性脳虚血に留るものとして狭義に用いる場合が多い。

消化器

ルポイド肝炎

著者: 井上十四郎

ページ範囲:P.1265 - P.1265

 若い女性に多くみられ,肝腫大,黄疸,皮膚の発疹,関節痛を伴い,その症状や検査所見が汎発性紅斑性狼瘡(SLE)に酷似し,しかも慢性肝障害の経過を示す一群の疾患がルポイド肝炎Lupoid Hepatitis(Mackay 1956)とよばれている。
 最近,このルポイド肝炎が注目されて来た理由の一つは,肝疾患の慢性化に関する問題が含まれているからである。すなわち,急性肝炎のウイルス自体は生物学的に血中にはごく初期(1〜2週)しか証明されないにもかかわらずこれが慢性化したり,肝疵護療法を行なうにもかかわらず肝硬変症が進行することなどに対して,免疫学的方面から盛んに追求されつつある現状である。実験的には1940年代より肝炎患者血清中に正常肝組織に反応する抗体の存在することが報告され,肝炎と免疫現象との関係が種々推測されるようになり,最近は螢光抗体法(Popper 1961)を応用して肝炎患者の肝組織中(主としてKupfer Cell,Disse氏腔の細胞)に抗体の存在がみとめられている。

座談室

中央検査部の問題点と今後のありかた

著者: 阿部正和 ,   富田仁 ,   三好和夫 ,   真下啓明 ,   加藤暎一 ,   仁木偉瑳夫

ページ範囲:P.1213 - P.1218

件数の増加と検査の能率化
 阿部 話をうまく進めるためにテーマを4つばかりえらびました。1つは検査の件数が非常に増加しているという問題,これは臨床の側からと検査室側から,どう考えるべきかという問題,第2に検査の結果のばらつきが非常に大きくなつているので,それをどうするかという問題,第3に若いドクターの検査関係に対する教育を今後どういうふうになさるおつもりかというようなこと,第4には中央検査部のありかたという問題について気楽に放談していただきたいと思います。
 富田先生から,皮切りをやつて下さい。

保険問答

胃・十二指腸潰瘍の治療指針について

著者: 古平義郎

ページ範囲:P.1268 - P.1271

質問
 胃,十二指腸潰瘍の治療指針の主眼とする点は何か。

私の意見

医局運営について

著者: 名尾良憲

ページ範囲:P.1224 - P.1224

 最近,どこの病院でも勤務医の不足に困つているが,その根本的原因は医師に対する待遇が不当に悪いことに基因していることは明白である。ただ馬車馬的に多数の患者の診療にたずさわり,そのうえ,保険診療のための明細書の作製に追いまくられているような状態では,個人開業と大差がないので,開業医に転向するものが多いのである。給与を引き上げれば,ある程度の人員を確保することは可能であろうが,これのみでは医師の質的向上を望むことはできない。員数のみならず優秀な医師をうるためには,給与以外の面における待遇の改善をはからなければならない。このためには医局というものについて考えなおす必要があろう。
 大学病院では個々の科が一つの医局をつくつており,綜合医局というものはない。これに反して一般の病院では,各科の医師によつて一つの綜合医局がつくられている。なお大病院では,その下に各科の医局が存在しているが,その比重はかるい。

内科医のありかた

著者: 横田万之助

ページ範囲:P.1225 - P.1226

〈Dorlandによれば……〉
 内科医の定義は?端的にいえば,外科とか耳鼻科とか皮膚科とかいう,ほかの各科をのぞいた残りの全部を扱う"よろず屋"だ,と広く解してもいつこうにさしつかえはあるまい。いわば,聴診器が1本あれば,医師の免許証さえ持つていればだれでもやれると考えられているもの,と定義してもよさそうである。事実,皮膚科を専攻したり,泌尿器科に長くいたりあるいは外科医と思つていた人が開業でもすると,しばしば"内科"という字をその看板のまつさきに書く場合が決して少なくないことは,以上の定義が誤りでないことを物語つているようである。内科医とはそんなものであるはずがない,と思われるお方も当然出てこよう。そこで,こころみに手近にあるDorlandの医学辞典をくつて,内科internal medicineの項を見たら,その定義は正しく以下のようであつた(原文のまま転載する):
 that department of medicine which deals with diseases that cannot be treated surgically;medicine as distinguished from surgery.

「開業医の向上をはばむもの」を読んで

ページ範囲:P.1226 - P.1227

 菊地先生の「開業医の向上をはばむもの」なる論文拝見したいへん心をうたれました。開業医の向上をはばむものの理由として私には私の考えがあります。私は開業医の息子,大学に10年近く在局し,また内科講師として3年半勤めてまいりました。まず開業してみて,(父の急死により家庭の事情でどうにもならず)じつのところ,私は学問的には正しいが,時には大学病院の患者へのヒューマニズムを無視した診療のありかた,(すなわちモルモット=患者という大学の考えかた)も研究機関としてある程度むりからぬ事ですが,一方べつの意味で開業医がファミリードクターとして生きること,これもまつたく正しいことだとますます信念を高めるようになりました。私の父は一ランドアルツトです。死ぬ半年前より狭心症様の苦痛がありました。心電図でも何回か負荷テストをこころみました。しかし血圧その他なにひとつ異常なく,5年前精神的に苦悶のまま惨死しました。それも私が硬塞の床上で「お父さん,もう二度と再起できないから,一生もうなおつてもあきらめてのんびり暮しなさいよ」と申したところ,みるみるうちに病状悪化してしまい,以後半日たらずで惨死しました。これは医原性の病気というべきものでないか。つまり私の言葉が頑固な働き者の父を殺してしまつたといまになつても涙のたねで,たぶん一生涯,私の心を傷つけさいなむことでしよう。

質問と答え

開腹術後の痛みをとる問題

著者: 森川賢一 ,  

ページ範囲:P.1272 - P.1272

質問
 胃がん試験開腹術後(腹腔内所見-胃後壁が後腹壁に癒着・切除不能・通過障害なし)の患者(65歳男子〉が堪えられない上腹部および左背部痛を訴えて来院,その処置を依頼されましたが,毎日ノブロンやオピアトなどばかりでは十分に痛みがとれないので,なにか画期的な方法はないでしようか。(M)

胆石発作時の麻薬注射

著者: 日野貞雄 ,  

ページ範囲:P.1273 - P.1273

質問
 胆嚢疾患の上腹疝痛を往診で処理するさいに麻薬を使用せざるをえない例があります。この場合に副作用を考慮し少量を使用するに止めるため十分な鎮痛効果をあげえないこともあります。早期に麻薬の副作用をチェックする方法,そのさいの対策および患者の病状に応じた麻薬使用量の基準などをご教示いただければ幸甚です。
(岩手県・小野寺)

臨床検査の盲点

小児の肺活量予測値の求め方

著者: 関原敏郎

ページ範囲:P.1180 - P.1180

 今月も肺活量についてもう少し考えてみましよう。先月はBaldwinの予測式を用いて肺活量を求めたわけですが,Baldwinの式は前回も解説したとおり,年齢と身長の函数です。わが国でもたとえば船津ら,金上ら,横山らによつて,それぞれ健常者の肺活量を求める実験式が発表されていますが,いずれも年齢,身長の函数となつています。しかも(年齢を含む項)×身長という型式ですので,共通項の身長を除外して考えてみますと,年齢が減少するにしたがつて肺活量の減少する減少率は各実験式によつてかなりの差があり,実際上小児,学齢児などではこの差が原因となつて,求めた肺活量に差異が生じてきます。そこで金上らの式では肺活量の予測式を年齢別に3段階に分けて示しています。
 このように幼小児の肺活量予測値の算出についてはなお問題がありますが,さらにもう一つ検査実施上の困難性もあります。学齢以下の小児についてとくにいえることですが,肺機能検査に必要な『被検者の協力』が得にくいことが非常な障害となつています。石田らによると,2歳から6歳までの幼児に肺機能検査を行なつてみると,とくに5歳以下の幼児では完全にスパイログラムのとれる児はほとんどなく,とくに呼気予備量ができないために,肺活量の測定がむずかしいようです。また検査のためのレスピロメーターも,小児の呼吸器の換気力学的特性のため,とくに力学的に注意して作られたものが必要でしよう。

新刊紹介

真剣かつ勇気ある発言/いわば一種の"名医無用論"

著者: 重井達朗 ,   水野肇

ページ範囲:P.128 - P.128

高橋胱正著「新しい医学への道」を読んで 新書判291頁\250。紀伊国屋発行
 本書の前半には著者が20年かかつて育ててきた計量診断学の生いたちがのべられる。内科医としての診療活動で遭遇する深刻な矛盾と,記憶・直観にたよる「古典医学」への根本的疑問に端を発し,新しい方法を求めずにいられなかつたいきさつが,戦中戦後の生々しい体験を通じて語られる。学界権威者たちに異端視されながら,従来の診断法の原理的欠陥を批判し,その多くの検査は医者がするよりもカードや機械にさせる方が能率がよいこと,確率論に立脚した診断実験の結果が十分有望であることを実証的に積み重ねて行く。病気の診断という仕事の中で,人間の頭脳と電子計算機とが分担すべき役割を冷静に分離し,より合理的な計量診断学の将来像を予見するさまは壮観である。
 つぎに著者は治療学の危機を訴え,その合理化を拒む大きな要因として薬をめぐる混乱を指摘する。わが国の薬学者,薬理学者の発想を批し(この批判を筆者は必ずしも肯定しないが),薬事行政の無責任さと製薬企業の非倫理性を明らかにした上で,新薬の審査に関する健設的な意見がのぺられる。治療学の科学的建設に対するもう1つの障害はやはり古い医学概念の抵抗である。

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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