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臨床化学検査の超微量化と診療への応用
著者: 斎藤正行1
所属機関: 1東大臨床生化学
ページ範囲:P.1144 - P.1147
文献購入ページに移動 今日,血液の単一サンプルから,10種目以上を定量分析し,多因子の生体内情報を基盤として診断・治療を行なうことは常識となりつつある。従って検査室側としても患者からの採血量の負担を極力少なくする意味で,微量ないし超微量分析法の工夫がなされなければならない。しかし生体試料というものは複雑な組成を持っており,かつ目的成分はきわめて微量である。微量化によってかえって精度が悪化したり診療のタイミングに合わなくなっては全く意味なく,従来の標準法並みの精度と迅速性,かつ試薬などの面での経済性と検査室の合理的運営が満たされなければならない。ここに今日の時点における東大分院および癌研付属病院検査部での日常検査の超微量分析の実態を紹介する。
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