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治療のポイント
心臓神経症の生活指導
著者: 石川中1
所属機関: 1東大内科
ページ範囲:P.1183 - P.1185
文献購入ページに移動心臓神経症の概念
心臓神経症の生活指導について述べる前に,まず心臓神経症という概念の整理をしてみる必要がある。
一般に神経症といわれるものは,その精神状態像に注目した場合,心気症,不安神経症,ヒステリー,強迫神経症,森田神経質,抑うつ反応などに分れるが,一方神経症の内には,心臓,胃腸,膀胱などの症状が前景に出ている器官神経症と称せられるものがある。しかし,不安神経症の患者が,どうき,息切れ,呼吸困難などの心臓症状を現わしやすいことから,心臓神経症は不安神経症に他ならないとし,その他のいわゆる器官神経症も,すべて上記した精神神経症のいずれかに分類出来ると考え,心臓神経症などというあいまいな概念は不必要であるとする考え方もある。
心臓神経症の生活指導について述べる前に,まず心臓神経症という概念の整理をしてみる必要がある。
一般に神経症といわれるものは,その精神状態像に注目した場合,心気症,不安神経症,ヒステリー,強迫神経症,森田神経質,抑うつ反応などに分れるが,一方神経症の内には,心臓,胃腸,膀胱などの症状が前景に出ている器官神経症と称せられるものがある。しかし,不安神経症の患者が,どうき,息切れ,呼吸困難などの心臓症状を現わしやすいことから,心臓神経症は不安神経症に他ならないとし,その他のいわゆる器官神経症も,すべて上記した精神神経症のいずれかに分類出来ると考え,心臓神経症などというあいまいな概念は不必要であるとする考え方もある。
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