文献詳細
ファースト・エイド
文献概要
はじめに
CO中毒の本態は,吸入されたCOが肺でHbと結合し,O2がHbと結合するのを妨げることにあり,CO自体に刺激性や,毒性があるわけでなく,Hbと結合し,Hb-COがある一定量以上になると中毒作用が現われて来ることにCO中毒の特徴がある。COとHbとの結合力をO2と比較するとHb-CO/Hb-O2=210(PCO/PO2)(Haldaneの式)で表わされるごとく,COとHbの結合力はいちじるしく大で,これが,この中毒の危険性の大きいこと,および治療の困難な所以でもある。この項では従来の方法ではおそらく助けることのできなかつた重症例の救急処置について述べてみたい。
CO中毒の本態は,吸入されたCOが肺でHbと結合し,O2がHbと結合するのを妨げることにあり,CO自体に刺激性や,毒性があるわけでなく,Hbと結合し,Hb-COがある一定量以上になると中毒作用が現われて来ることにCO中毒の特徴がある。COとHbとの結合力をO2と比較するとHb-CO/Hb-O2=210(PCO/PO2)(Haldaneの式)で表わされるごとく,COとHbの結合力はいちじるしく大で,これが,この中毒の危険性の大きいこと,および治療の困難な所以でもある。この項では従来の方法ではおそらく助けることのできなかつた重症例の救急処置について述べてみたい。
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