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ファースト・エイド
—内科領域における—一酸化炭素中毒の救急処置
著者: 岡山昌弘1
所属機関: 1九大勝木内科
ページ範囲:P.1196 - P.1197
文献購入ページに移動一酸化炭素中毒は家庭用燃料ガス,石油ストーブ,火鉢,炬燵,自動車排気ガス,爆発ガス(炭坑,トンネル)などで発生する。本中毒は昏睡に陥つてただちに死亡するもの,昏睡から覚醒後精神神経症状を残して難治なもの,完全治癒するもの,または意識障害なく自覚症状のみのものなど,いろいろの程度の差が見られるが,その際空気中のCO濃度,吸入時間,呼吸量およびCOガスに対する個人差(貧血あるものはCOガスに弱いなど)が問題となる。また事故発生直後の救急処置の適不適が予後を大きく左右するので適切な処置がすみやかに行なわれねばならない。筆者は今度三井三池の炭塵爆発事故で発生した多数の患者を治療する機会を得たので,ここで内科領域での治療について述べたい。外科領域については他項にゆずる。
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