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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻8号

1964年11月発行

文献概要

私の意見

内科医のありかた

著者: 横田万之助1

所属機関: 1都立駒込病院内科

ページ範囲:P.1225 - P.1226

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〈Dorlandによれば……〉
 内科医の定義は?端的にいえば,外科とか耳鼻科とか皮膚科とかいう,ほかの各科をのぞいた残りの全部を扱う"よろず屋"だ,と広く解してもいつこうにさしつかえはあるまい。いわば,聴診器が1本あれば,医師の免許証さえ持つていればだれでもやれると考えられているもの,と定義してもよさそうである。事実,皮膚科を専攻したり,泌尿器科に長くいたりあるいは外科医と思つていた人が開業でもすると,しばしば"内科"という字をその看板のまつさきに書く場合が決して少なくないことは,以上の定義が誤りでないことを物語つているようである。内科医とはそんなものであるはずがない,と思われるお方も当然出てこよう。そこで,こころみに手近にあるDorlandの医学辞典をくつて,内科internal medicineの項を見たら,その定義は正しく以下のようであつた(原文のまま転載する):
 that department of medicine which deals with diseases that cannot be treated surgically;medicine as distinguished from surgery.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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