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文献概要
過去12年間に,西独のHessen地方で157例の破傷風が報告されている。このうち死亡者は68人,43.3%であつた。感染の原因となつた外傷の部位は,頭より足迄さまざまであつたが,21例では,外傷が全く見出されなかつた。また傷の程度は,わずかな擦り傷,切り傷程度のものが36例であつた。潜伏期は3⅟22〜11⅟2日で,潜伏期の短いものほど重症で,死亡率が高かつた。大部分の症例は,平均500,000国際単位の強力な,毒素-抗毒素混合液と,その他の対症療法によつて治療された。また,多くの患者には,筋痙攣弛緩のため,クラーレが使われ,気管切開による送管が行なわれた。
症状の重篤なものほど,勿論予後は不良であつた。Giessen大学外科のK. Ruile,P. Salzmannは,破傷風絶滅の最良の手段は,子供のみならず,住民全員に対し,第1回の免疫注射後一定間隔で追加免疫して行くことであると断じている。破傷風の予防は,今日でも,活動免疫の外施以外にない。
症状の重篤なものほど,勿論予後は不良であつた。Giessen大学外科のK. Ruile,P. Salzmannは,破傷風絶滅の最良の手段は,子供のみならず,住民全員に対し,第1回の免疫注射後一定間隔で追加免疫して行くことであると断じている。破傷風の予防は,今日でも,活動免疫の外施以外にない。
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