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雑誌目次

雑誌文献

medicina1巻9号

1964年12月発行

雑誌目次

今月の主題

動脈硬化症—食餌療法から期待し得るもの

著者: 高岡善人

ページ範囲:P.1312 - P.1316

 動脈硬化症の食餌因子に対するこれまでの関心は,主として脂肪,コレステロールに向けられ,蛋白,糖質の果たす役割については,いまだに定説がない。しかし脂肪摂取の多い欧米だけでなく,それの少ないわが国の農山村においても動脈硬化性疾患が稀でない点から,とくに食餌蛋白の動脈硬化症における役割を考察してみた。

慢性気管支炎の反省

著者: 長岡滋

ページ範囲:P.1317 - P.1321

 肺結核対策の一段落および大戦後の新しい肺生理学の導入などが,胸部専門家の視点を,肺気腫,肺線維症のうえにあつめた。その結果,従来ありふれた疾病としてさほど注意をひかなかつた慢性気管支炎が,それらの基礎疾患としてクローズアップされてきたのである。しかし,ややもすると本疾患をあまりに概念的に把握している傾向がないであろうか。胸部臨床家として,もう一度この疾病について反省してみる必要がないであろうか。

院内感染の展望

著者: 永沢滋

ページ範囲:P.1322 - P.1325

 院内感染が問題となつていないのは,逆にその病院の感染管理の不備を裏書きするといわれている。これが人為的な事故であり,人間の努力で改善できる余地のあることは,いうまでもない。この問題について科学的認識を深め,対策を考えるうえで何が必要なのかを展望してみた。

<話合い>院内感染をめぐつて

著者: 石山俊次 ,   土屋俊夫 ,   小酒井望

ページ範囲:P.1326 - P.1331

 院内感染の防止は,科の別を問わず病院に勤務する者すべてが,たえず留意すべきことがらであろう。ここでは,院内感染がとくに顕著な外科領域に焦点をおいて,その現状と対策を中心に話し合われている。今月号では,このほかに「もっと院内感染の認識を(小酒井望)」,「院内感染の展望(永沢滋)」がある。"三者併読"の上,院内感染の今日的な姿を総合的に把握していただきたい。

EDITORIAL

もつと院内感染の認識を

著者: 小酒井望

ページ範囲:P.1309 - P.1311

 本号には院内感染に関する2つの記事がある。永沢博士の「展望」と石山,土屋博士と私の「話合い」である。前者は病院管理者の立場から院内感染をどのように考え,その防止にどのような対策を立てるべきかを述べ,後者では主として外科の立場から現状と対策が述べられている。
 院内感染は古くて新らしい問題である。もちろん医学の進歩とともに院内感染の様相も変貌して来たが,今日に到るもあとを絶たないところに問題がある。最近の病院のデラックス化は実にめざましいものがあるが,果してデラックス病院では旧式病院に比べて院内感染は激減したといえるであろうか。

診断のポイント

嗄声

著者: 河盛勇造

ページ範囲:P.1333 - P.1335

はじめに
 嗄声を訴える患者には,ピンからキリまである。簡単なカゼひきでも,声がかれるわけで,こんな例は医者のもとに来るまでもなく,すんでしまつている場合もあろう。
 同じく医者を訪ねてくるにしても,内科医のこともあるし,耳鼻科医へ行くこともある。

下垂体疾患

著者: 入江実

ページ範囲:P.1335 - P.1337

一般的な考えかた
 内分泌疾患の診断について考えるさいもつとも重要なことは,ある内分泌腺に関してどのようなホルモンが分泌され,またそれがいかなる作用をもつているかについて知ることである。疾患として一般的にいえることは,ホルモンの分泌過剰による場合すなわちhyperの場合と,逆にホルモンの分泌がなくなるか不足するかの状態すなわちhypoの状態とがありうるということである。臨床的にはそれぞれそのホルモンのもつ作用が誇張され,また欠落したための変化が現われるが,ホルモンの種類によつて分泌過剰を起こしやすいものと分泌低下を起こしやすいものとがあることも知られている。
 下垂体疾患の場合について上述の点につき考慮してみるとまず今日知られている分泌ホルモンとしては,前葉からの

前脊髄動脈症候群

著者: 亀山正邦

ページ範囲:P.1338 - P.1340

定型的な3つの症状
 前脊髄動脈領域の硬塞ないし循環障害によつて起こる症候群で,その障害部位は横断面では主として脊髄の前2/3に存する。脊髄の血管性障害のなかで,症候群として記載され,知られているほとんど唯一のものである。障害される脊髄レベルによつて症状に差異はあるが,その定型的な症状は,つぎの3つに要約される。
 1.急激に起こる下肢の対麻痺または四肢麻痺。

治療のポイント

慢性便秘症

著者: 井上幹夫

ページ範囲:P.1341 - P.1343

まず器質的疾患を鑑別する
 便秘症の診療にあたつては申すまでもないことながら器質的腸疾患とくに大腸がんや,便秘の原因となりうる他の疾患の有無についての十分な考慮が必要である。便秘はいろいろの要因によつて起こりうるが,本文では機能的便秘症であるいわゆる習慣性便秘について述べたいと思う。

排尿障害の生活指導

著者: 和久正良

ページ範囲:P.1343 - P.1345

診断的考察
 内科医を訪れる患者のなかにはいろいろの形の排尿障害(頻尿,排尿困難,尿失禁)を訴えて,または合併してくることが少なくない。頻尿には排尿痛,尿混濁などを伴つていわゆる細菌性膀胱炎のことが多いが他に注意すべきことが3つある。1)神経性頻尿,これは膀胱炎様症状をもちながら,尿所見まつたく正常,膀胱鏡検査など専門的に診ても器質的の変化がなく,精神的因子によることが多い。案外多い疾患である。2)結核性膀胱炎,または膀胱結核ともいつて,膀胱炎を長く治療してもなおらぬさいはまずこれを考え,結核菌検索,膀胱鏡検査などくわしい検査を行なうのがよく,若年者に比較的多い。3)前立腺肥大症などの排尿困難の起こる前に始まる症状としてよく50歳代の男子に見られる。主として夜間頻尿の形をとることが多い。直腸診で前立腺の触診などより肥大症の有無を考慮してゆくのがよい。

副腎皮質ステロイドの現状と使い分け

著者: 真下啓明

ページ範囲:P.1346 - P.1348

はじめに
 副腎皮質ステロイド(Corticosteroid)のもつ生理的な作用が,糖質代謝に関係のあるGlucocorticoidとNa蓄溜,K排泄促進作用を中心にしたMineralcorticoidに大別されることはよく知られている。前者はCortisone,Cortisol,Prednisoloneなどで代表され,後者の代表はAldosteroneである。この後者の問題は省略するが,抗炎症性をもつ合成ステロイドの数々を臨床上使い分けができるかどうかが一つの問題である。また副作用の点からはpharmacological dosisの投与ではいずれもある程度不可避的な問題と考えられているが,どのような工夫が行なわれているかということも一つの問題である。

症例 心電図をどう読むか

心電図CPC

著者: 和田敬

ページ範囲:P.1361 - P.1365

考えられる4つの可能性
 この心電図を見たとたん気がつくことというとT波の「振れ」が全般に悪いことです。このようなT波の振れが悪くなるものとしては,
 1.虚血性心臓病

異常脳波の症例

成人の初発てんかん発作と異常脳波

著者: 安芸基雄 ,   江部充

ページ範囲:P.1366 - P.1368

症例
 34歳男子。
 既往歴,家族歴には特記事項はない。

グラフ

蜘蛛様血管腫と手掌紅斑

著者: 高橋忠雄

ページ範囲:P.1298 - P.1299

 肝臓疾患に見られる皮膚症状としては,いうまでもなく黄疸がもっとも古典的なものであり,黄疸といってもそれぞれの例によってかなり異る色調についても,鑑別診断的な意味づけが行なわれた時代もあった.1940年ごろから,これに加わって,皮膚末梢血行に見られる異常が注目されはじめた。そのひとつは,皮膚ことに頸部,前胸,背部,上肢などに見られる蜘蛛様血管腫(Vascular spiderまたはspider angioma)であり,他は手掌紅斑(Palmar erythemaまたはliver palm)である。このいずれもが,すべての肝疾患に認められるというのでなく,主として慢性肝障害に見られるものであるが,一方肝疾患以外にでもそれときわめて類似したものが見られたりする。したがって,この成因についてもさまざまの説があるが,十分納得させるほどの説はない。
 もうひとつ皮膚で見られる症状としては,昔からCaput medusaeの名でよく知られている腹壁静脈の努張がある。これも門脈圧の高さと必ずしも平行しない。かえって腹水の著明な例で,このような副行枝の発達が外からはあまりめだたない例も多い。またこれのみが独立した血管異常として存在し,肝疾患とは関係のないものも稀に遭遇する。しかし,肝硬変の疑いを視診上すでにおくことが出来るという意義は持っている。

冠状動脈造影法

著者: 常岡健二 ,   飯塚楯夫 ,   飯塚啓

ページ範囲:P.1301 - P.1302

 1945年Radnerによつて初めてヒトの冠状動脈造影が行たわれて以来Sones(1962)のいわゆる撰択的冠状動脈造影法にいたるまで,いろいろの方法または変法が提唱実施されてきたが,ことに最近冠状動脈疾患に対する積極的治療が行たわれるにおよび,本造影法が臨床検査法の1つとしてにわかに注目をあびつつある。
 ここに概述するわれわれの方法はいわゆる逆行性大動脈カテーテル法で,Bellman(1960)の方法に近いが,カテーテルの挿入は大腿深動脈より行ない,またカテーテル先端の構造もBellmanのそれとはかなり異なる。(図1.2)

妊娠の血清学的診断法

著者: 松橋直

ページ範囲:P.1303 - P.1306

 妊娠はだれでもいち,早く知りたい。いろいろな意味で……。しかし近ごろはその判断も簡単になつた。
 受胎して胎盤が形成されると,その妊婦尿中に絨毛性ゴナドトロピン(HCG)が排泄されるので,これを処女のマウスやウサギをもちいて検定する生物学的妊娠反応が行なわれていた。ところが,血清学的反応の特徴は,微量の物質をごく特異的に検出できる点である。この事実をうまく利用すれば妊婦尿中のHCG検出はきわめて簡単に行なえるわけである。こうして生れたのが妊娠の血清学的反応である。これには,HCG血清をもちいて尿中HCGと寒天内沈降反応や補体結合反応で直接に検出するものと,HCG結合粒子を抗HCGが凝集するのを,妊婦尿のHCGで抑制するものとがある。いずれも,最終月経開始後40〜50 日で診断ができ,的中率は95〜99%という。

ファースト・エイド

熱傷

著者: 安西喬

ページ範囲:P.1352 - P.1354

 われわれが熱傷患者を数多く取り扱つていて,いちばん痛切に感じることは,応急処置が適切であつたかどうかによつて,後の本格的な治療をひき受ける身になると,いろいろとやりにくい面にぶつかることが多いので,そのような希望事項なども含めて,熱傷の救急処置の要点のみを順序に従つて述べたい。
 1.受傷模様の病歴,軟部損傷,骨折,眼科的障害など合併症の有無,受傷前の一般全身状態,既往歴を聞く。

基礎医学

フィードバック機構—feed back mechanism

著者: 高木健太郎

ページ範囲:P.1412 - P.1416

 feed backとはある過程によって生じた結果についての情報を,その結果を生み出す装置に伝えて,その装置の働きを変え,結果をさらに変化させるということである。
 生体を全体としてみるときは,実はfeed backのかたまりともいうべきで,したがってfeed backについて詳細をきわめようとするならば,生体全体について述べなければならないが,ここではその一般的な概念と,生体についての数例に触れてみることにした。

器械の使い方

胆のう造影の実際

著者: 武田誉久

ページ範囲:P.1355 - P.1357

 病歴と発作時の所見から容易に診断できるような典型的な胆石症もあるが,一般に胆のう胆道疾患の診断には胆のう造影を欠くことはできない。
 胆石の有無,胆のうの位置,移動性,変形,収縮力,胆道の状態などがこの検査によつて明らかにされるが,このさい造影が陰性に終つてもそれなりの意義があり,診断の手がかりとなる。

他科との話合い

妊娠中毒症をめぐつて

著者: 森山豊 ,   浅野誠一

ページ範囲:P.1405 - P.1411

かなり多い妊娠中毒症後遣症
 森山 きようは妊娠中毒症について内科と産科とがお話し合いをするわけですが,はじめにおうかがいしたいのは内科患者の中で腎疾患は依然として多いものですか。
 浅野 腎疾患は数からいうと別に昔に比べてふえているということじやないのですが,ほかの病気でなおるものが相当できてきたのに,なかなかなおらない,実際に病院の中ではベッドを占めている数はたいへん多いと思います。溶連菌に関係した病気ですから化学療法剤ができて減るということも一応予想されたんですが,一向に減つてはおりません。

今年度(1964年)のノーベル医学生理学賞

著者: 三浦義彰

ページ範囲:P.1349 - P.1349

 今年のノーベル医学生理学賞はアメリカのKonrad Bloch,ドイツのFeodor Lynenの両博士に対して与えられることになつた。授賞の理由は「脂肪酸とコレステロールの生合成の調節機構」の研究に対してである。

ニュース

献血制度の推進について

著者:

ページ範囲:P.1375 - P.1375

 現在,わが国で輸血に必要な保存血液の量は,年間60万ℓとされている。保存血液は,血液銀行という施設において製造されているが,供血の方法としては,献血,預血および売血があり,昭和38年度における製造比率は,献血によるものがわずか2.5%にすぎず,売血によるものは97.5%を占め,わが国の血液事情は売血によつてまかなわれているといつても決して過言ではなかつたのである。
 ところで,最近,売血による供血者の固定化に伴い,いわゆる「黄色い血」―頻回採血による此重の低い血液,血清肝炎の発生率の高い血液―の増加が取りあげられ,血液事情は国民の保健衛生上由々しい問題に進展したのである。売血行為の是非はともかくとして,社会的弊害を伴う現行の売血制度は,明らかに改善を急がなければならないが,多量の保存血液の需給に応ずるためには,一挙に売血を禁止するなどの積極策を講ずるわけにいかず,ここに血液制度上の大きな悩みの一つがあるわけである。したがつて,いい血液を得るためには,売血制度の弊害を速やかに除去し,できるだけ速やかに献血による保存血液を確保する体制を確立しなければならない。政府は昭和39年度予備費の支出を認め,新らたな角度から,献血思想の普及,献血の組織化および献血受入れ体制の整備について,つぎのような対策を実施することになつたのである。

看護婦不足の問題

著者:

ページ範囲:P.1388 - P.1388

 看護婦不足の問題は,最近数年間のいちじるしい病院・診療所数や病床数の増加と,若年労働力の需給関係のひつ迫などによつて,次第に深刻化しており,このため,厚生省では,看護婦不足など,看護制度の当面の諸問題を解決するとともに,この制度の改善をはかるために,本年4月「看護制度に関する打合会」(座長・斎藤潔国立公衆衛生院長)を設けて,審議をつづけていたが,さる七月末,その中間的な意見要旨が公表された。
 これによると,(1)看護の概念は,医療の概念の拡大にともなつて,従来の臨床看護の範囲から保健指導,助産を含めたものにまで拡大すべきであり,(2)そのため保健婦,助産婦,看護婦の三者の教育に必要な学課は,看護婦の養成施設で総合的に三年間教育し,保健婦,助産婦になるには,看護婦の資格取得後,指定施設で一定期間,実務研修をおこなえばよいこととし,(3)准看護婦制度については,看護婦へ昇格する途を拡大し,その質の向上をはかるために,いわゆる進学コースの学校,養成所を増設するとともに,その他にも一定年数の業務経験を有する准看護婦には,高校卒またはこれに準ずる資格を有する場合に限り,国家試験受験資格をあたえることを検討すべきであり,(4)財政措置としては,看護婦等の処遇の改善,国立看護大学の新設,公立看護職業高校の増設,養成施設に対する助成措置の強化,奨学金貸与制度の拡充などを勧告している。

話題

AMERICAN COLLEGE OF PHYSlClANS—第45回アメリ力内科学会総会に出席して

著者: 飯田喜俊

ページ範囲:P.1422 - P.1423

 本年4月6日より10日まで5日間,ニュージャージー州,アトランティックシティにおいてAmerican College of Physiciansの第45回総会が開催され,私もこれに出席する機会が与えられたので,その印象をここに記してみたい。
 この学会はわが国における日本内科学会総会に相当するものであるが,さすがにアメリカだけあつてまつたく国際的な雰囲気であり,出席者は数千人であつたろうか,なかなかの盛会であつた。学会場は世界一大きいといわれるコンベンションホールであつて,4会場に分かれて行なわれた。すなわち,主として特別講演やパネルディスカッションの行なわれた一番広い会場と個人演説が行なわれたやや小さい2カ所の会場と--それぞれの会場で基礎的なものと臨床的なものとが論ぜられたのであるが--,テレビによるプログラムの会場との4つである。このテレビ会場は私も興味深く,かつ有益なプログラムであると感じたのであるが,主として臨床家向きの実際的なものが扱われ,何インチであろうか巨大なカラーテレビによつて展示されるのである。画面もなかなか鮮明で美しく,また内容も通りいつぺんの映画のごときものでなく,すべてまつたく実演である。各プログラムのあとで質問用紙がくばられ,演者がテレビを通して答えるという仕組みとなつている。これら4つの会場以外に医書および医療器械の展示場があるのはわが国と同様であるが,スケールの点では遙かに大きく,はなやかなものであつた。

海外のシンポジウムから

肝性昏睡—診断・治療上の新しいこころみ(Frederick Steigmann et.al.),他

著者: 森皎祐

ページ範囲:P.1426 - P.1426

 慢性肝疾患あるいはアルコール中毒者が昏睡状態におちいつた場合,はたして真の肝性昏睡,すなわち肝性脳症によるものか他の原因によるものかを適確に定めることは,なかなか困難なことである。従来測定されてきた肝性昏睡時の血中アンモニァ値には,かなりのばらつきがあり,一定でないので,かわりに髄液中のグルタミン濃度を測定してみたところ,後に臨床経過,病理所見などから肝性昏睡と診断された例では,ほとんど例外なく30mg以上の高値を示した。しかも,その測定は簡単に短時間で行なえるので,本法は,肝性昏睡のきわめてすぐれた診断法であると考えられる。また,肝性昏睡で,血中アンモニアの高い症例に,1日最高500gに達する硫酸プロタミンを,他の一般療法と併用して用いたところ,大部分の症例で,アンモニア値ならびに臨床症状の著明な改善が見られた。

海外ニュース

英国の牛乳中の放射能,他

著者: 森皎祐

ページ範囲:P.1374 - P.1374

 英国農業研究会に属する放射能研究所が,1963年度の同国の牛乳中のストロンチウム90(Sr90)とセシウム137(Cs137)の量について中間報告を行なつた。1962年度の大量の核兵器実験の後,牛乳中のSr90量は1963年春から夏にかけ,急上昇を示した。1963年12カ月中,英国全土の牛乳中Sr90とカルシウムの比は平均26 Picocuries(pC)/gm.で,1962年度の約2倍であつた。
 さらに降雨量や飼料の関係で,とくにSr90による汚染が濃厚と思われる32地区についての値は,50〜210pC/gm.に達していた。Cs137についても同様の増加傾向が見られた。

If…

最初の高層建築—大連病院—名古屋市立大名誉教授 戸谷銀三郎氏に聞く

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.1386 - P.1387

後藤新平の断で原野にできた医大
 長谷川 もう10年くらい前に雑誌「病院」の対談会で守屋博先生と名古屋へ参りましてお話をうかがつた頃から,ちつともお変わりになりませんね。今日は臨床家に与えることばをうかがいに参つたのですが……
 戸谷 診療はつづけていますが,そんな大それたことは何もいえませんよ。こつちが聞きたいくらいです。

正常値

日本人成人の赤血球および白血球数

著者: 野村武夫

ページ範囲:P.1350 - P.1351

正常値の求めかた
 健常成人の赤血球数男子500万,女子450万そして白血球数7,000という数値はずつと古くから内外の教科書ないし検査書に記載されてきた値であるが,これを現在の日本にそのままあてはめてよいか否かは疑問である。従来わが国にも正常血液像に関する調査報告はけつして少なくないが,その大多数は特定の地域の特定の集団についての小規模な観察にとどまり,しかも検査法の統一を欠くなどの難点があり,日本人の正常値とみなすことはかならずしも妥当ではないように思われる。
 日本人成人の正常値として普遍性のある数値をうるためには,まず健常者の選択基準を決め,広く日本全域から特定年齢および職業に偏しない集団を選ぶ必要があり,また,検査法に関しても検査器具,手技,採血方法などを厳密に規定せねばならない。このような調査は1研究者あるいは1研究機関の力で実施できるものではなく,多数の研究機関および研究員の協力にまたねばならぬことはいうまでもない。

統計

医師・歯科医師数とその1人1日あたり患者数

著者: 滝川勝人

ページ範囲:P.1332 - P.1332

 毎年12月31日現在で行なわれている医師,歯科医師の届出により,年次別にその総数および医療施設従事者(病院・診療所の開設者,勤務者)数の推移をみたのが図1です。すなわち,昭和37年末現在,医師は総数105,437人(人口10万対110,8,医師1人あたり人口903人)で前年に比し1,157人(1.1%)の増,このうち医療施設従事者は98,562人(人口10万対103,6,総数の93.5%),医療施設以外の従事者(臨床以外の医学の教育機関または研究機関の勤務者)4,344人,その他(その他の職業に従事する者,無職の者)2,531人となつております。
 歯科医師は総数34,163人(人口10万対35.9,歯科医師1人あたり人口2,786人)で前年に比し546人(1.6%)の増,このうち医療施設従事者は32,825人(人口10万対34.5,総数の96.1%),医療施設以外の従事者357人,その他981人となつております。

簡易臨床検査のやり方と評価

ABO式血液型の検査

ページ範囲:P.1296 - P.1296

ノモグラム

最大換気量のノモグラム

著者: 関原敏郎

ページ範囲:P.1293 - P.1293

 C尺上に年齢(左側女性,右側男性),E尺上に体表面積(m2,前回のノモグラムから求める)をとり,この2点を結ぶ直線がD尺と交わる点が最大換気量予測値(l/min,BTPS)である。この点とA尺上に求めた最大換気量実測値とを結ぶ直線がB尺と交わる点が実測値の予測値に対する百分比である。

診断問答

左側の肋膜痛と発熱を主訴とする患者の診断

著者: 高階経和

ページ範囲:P.1369 - P.1371

 すでに前回の診断問答をお読みの方がたには,おわかりのことだと思いますが,この中に登場する二人の医師の対話の中で一連の診断に結びつくポイントが現われてまいります。第1部ではよほどの臨床経験と洞察力が必要かも知れません。第2部では長年の経験により診断がつくことでしよう。そして第3部では,より正確に診断への根拠をあたえることになります。では,先生がたも第三番目のコンサルタントとして診断をおつけ下さい。

閲覧室

—臨床家のための—生化学に関する書物

著者: 織田敏次

ページ範囲:P.1420 - P.1421

 臨床医学の研究に,最近とくに生化学的な方法や考えかたがとりいれられるようになつたことは,ご承知のとおりである。形態学を基礎として発展してきた臨床医学に,もうひとつの新しい基礎がうちこまれつつある,といつてよいのであろう。それだけに臨床生化学の歴史は新しい。

薬のページ

DIAZEPAM

著者: 佐久間昭

ページ範囲:P.1360 - P.1360

 Diazepamはchlordiazepoxide(Librium,Balance,Contol)に近縁の化合物であり,これよりも強力なminor tranquillizerの1つと考えられる。不安,緊張,激越症状の解消によいとされ,一方,筋緊張性疾患にもよいとされる。分裂病ないし分裂病境界例にも奏功するほか,分娩時の陣痛軽減に応用し奏功した報告もある。
 副作用としては,傾眠,めまい,倦怠感,運動失調といつたものが,とくに高用量で目立つている。時には,嘔吐,視力障害,振せん,皮膚発疹,低血圧,頭痛,記銘や発語障害,失禁,便秘などをみるが,一般に軽度であるという。ただし一過性の白血球減少症をみた報告がある。いずれの副作用も用量を加減するか,投与を中止すれば容易にコントロールできるといわれる。Chlordiazepoxideと同様に,過度の抑制や興奮症状を呈する場合も知られる。

医学英語論文の書き方

動詞

著者: 紺野邦夫

ページ範囲:P.1372 - P.1372

 日本人の論文でよく外人に直される個所点について挙げてみます。今回は動詞に限ります。

海外だより

アメリカ医学を支えているもの

著者: 後藤文男

ページ範囲:P.1383 - P.1385

 私の現在勤務しているのは,Wayne State Universityの神経学教室である。―といってもご存知ない方も多いと思うが,フォードその他の自動車工業で有名なデトロイト市にある唯一の大学医学部といえば,多少なりとも判ったような気分になられることと思う。さらに,心筋代謝で有名な内科のDr. Bingや,脳外科で世界的に知られているDr. Gurdjian,血液凝固関係の世界的権威Dr. Seegers,脳血管疾患の第一人者Dr. Meyerらのおられる大学といえば,ハハーンといわれる方も多いであろう。Wayne大学は,Michigan大学とともに,Michigan州立の大学で,戦後急速に拡張整備された,いわば新興大学である。デトロイト市の中心部にあり,地の利を得ているために,急速に発展しつつあり,伝統あるMichigan大学が辺避なところにあるためにやや斜陽の傾向があるのと対照的である。教育病院としては,全米でも二番目に忙しいといわれるReceiving Hospitalをはじめとして,Harper Hospital,Memorial Hospital,Veterans Administration Hospital,Childrens' Hospital,Woman's Hospitalなどを傘下に持ち,医学教育材料に不足を感ずることはない。

アウトサイダーの窓

すべて保険医療の責任か

著者: 安食正夫

ページ範囲:P.1424 - P.1425

もちろん保険医療にも責任がある
 いまどき,保険医療の欠陥を認めぬ人は,おそらく1人もいないだろう。医療担当者も,患者もそして保険者団体の当事者でさえ,十分知りぬいているはずである。遅かれ早かれなんらかのかたちで止揚さるべき性格のものであること言を要しない。
 ところがそういう欠陥を指摘する場合,現代医療の欠陥のすべてを保険医療にしわ寄せして非難する盲目性も見逃がせない。「昔はよかつた,医者と患者は入間的に結びついていた」という懐古はいぜんとして強い。もちろん医者の側のいい分である。

メディチーナジャーナル 公衆衛生

正常値の考えかたをめぐつて

著者: 鈴木継美

ページ範囲:P.1417 - P.1417

 臨床検査法の本を繰つているといたるところに書いてあるのが正常値である。ある検査法について説明した後で,正常範囲はここからここまでと付記されている。しかし,この正常範囲がいかにして定められたものであるかについてはなんの記載もないことが多い。
 公衆衛生活動が多様さを加え,いろいろな検査が集団検診で実施されるにつれて,正常範囲について吟味を加えなおすことが必要であると感じられている。産業医学6巻7号(昭39)に日本人労働者の血液生理値と題して日本産業衛生協会の委員会が実施した研究報告がまとめられている。この委員会は正常値という言葉を避けて生理値という言葉を使つた理由をつぎのように述べている。"血液生理値とは,いわゆる健康人の血液値という意味である。いわゆる健康人とは,自分も他人もべつに病気でないと思つて生活している人たちのことをいう"この定義は非常に実際的な考えかたにたつているのだが,ここで注目されるのは実際の研究結果である。赤血球数,血色素量,全血比重,白血球数についての測定結果の全変動のうち,解析された因子(労働条件,身長,体重,収入,扶養家族数,など)に由来する変動は,たかだか数%でしかない。おもな変動要因として推定されたものは測定誤差で,それに由来する変動が40〜50%におよぶものと考えられている。

境界領域

偏腎性高血圧症のレ線検査

著者: 生亀芳雄

ページ範囲:P.1418 - P.1418

 Bright(1836)が腎疾患と高血圧との関係を初めて報告したが,そののちGoldblatt(1934)の実験によつて偏腎性疾患と,高血圧の問題がさらに注目されるようになつた。
 高血圧を伴う偏腎性疾患のうちわけはSmith(1956)によると149例のうち,腎盂腎炎62,水腎症23,萎縮腎18,腎動脈閉塞10,腎結核6,腎腫瘍5,動脈瘤4例でそのほかのものはいずれも2例以下である。

座談会

インターンシップを考える—アメリカ・日本の本質的ちがい

著者: R. E. フォーセット ,   日野原重明 ,   和田敬

ページ範囲:P.1376 - P.1382

廃止する,しない,の以前にもどって,……
 和田 今日は,日本のインターン制度,とくに来年あたりからインターンがなくなるとか,なくならないとかいわれておりますし,あるいは今後に改善されるべき問題などについてご意見をいただきたいと思います。
 私は幸いにアメリカでインターンシップというものを体験して考えたことは,どうもわれわれが日本でいっているインターンシップというものの考え方と実質的な面からいってたいへんな相違があるように思えます。そこで,日本のインターンというものがなくなる,あるいはつづくという問題以前にもどつて実際にインターンシップといわれるようなものが日本にあるかどうか。またアメリカでいうところのインターンシップというものは,こういうものであるというような点をひとつ議論していただきたいと思うわけです。

保険問答

結核の治療指針・結核医療の基準について

著者: 古平義郎

ページ範囲:P.1427 - P.1429

質問 結核の治療指針と結核医療の基準とはどういう点が違うか
答え 結核の治療指針は保険診療としての結核に対する診療が全般に記述されており,結核医療の基準は結核予防法の第34条にもとつく医療公費負担の対象となる医療範囲について記述されています。したがつて指針と基準の2本建てとなつてますが,結核患者の医療面からいえば,両者は本来同一のものであります。

私の意見

「オープンシステム」発展のために

著者: 樋渡喜一

ページ範囲:P.1373 - P.1374

 文明とは自然の進歩に加えて人間の自主的な道徳的または法律的規制によつて正しいよいものになつていくように思う。自動車一つを例にとつてみても,その科学的な性能の発達はすばらしいものであるがそれをそのまま実社会の生活にフルに性能を発揮させることはできず,交通法規,交通道徳といつたものの範囲内でしか利用できない。
 また「企業」を見ても大資本による大企業は,その貧欲な拡張性をそのままにすれば中小企業というものはいよいよその力に圧迫されて存立の困難さを増していく。そのために中小企業基本法などを作つて大企業の力をある部面で規制し,中小企業を保護育成して,円満な社会の発展をはかるのではないだろうか。

質問と答え

脳出血後の痰の喀出困難の処置

著者: 橘直矢 ,  

ページ範囲:P.1430 - P.1431

質問
 脳出血後の患者に気道感染が合併して,疾の喀出が困難な場合の処置はどうしたらよいでしようか。(N)

二日酔いの病態生理について

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.1431 - P.1431

質問
 二日酔いの場合,どういう器官がおかされるものでしようか。病態生理ならびに治療につきご教示ください。

臨床検査の盲点

肺胸廓系の病気による力学的変化

著者: 関原敏郎

ページ範囲:P.1419 - P.1419

 前2回でお話した肺活量(VC)は肺気量分画の一つで,予備吸気量(IRV),1回換気量(TV),予備呼気量(ERV)の和であり,この3つに残気量(RV)を加えた4つが肺気量分画の基本となります。基本分画の2つ以上を組合わせたものは特殊分画で,肺活量はこの1つであり,肺活量と残気量は全肺気量(TLC),残気量と予備呼気量は機能的残気量(FRC),予備吸気量と1回換気量は最大吸気量(IC)です。

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「medicina」第1巻 総目次

ページ範囲:P. - P.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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