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文献詳細

雑誌文献

medicina1巻9号

1964年12月発行

文献概要

グラフ

妊娠の血清学的診断法

著者: 松橋直1

所属機関: 1東大血清学

ページ範囲:P.1303 - P.1306

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 妊娠はだれでもいち,早く知りたい。いろいろな意味で……。しかし近ごろはその判断も簡単になつた。
 受胎して胎盤が形成されると,その妊婦尿中に絨毛性ゴナドトロピン(HCG)が排泄されるので,これを処女のマウスやウサギをもちいて検定する生物学的妊娠反応が行なわれていた。ところが,血清学的反応の特徴は,微量の物質をごく特異的に検出できる点である。この事実をうまく利用すれば妊婦尿中のHCG検出はきわめて簡単に行なえるわけである。こうして生れたのが妊娠の血清学的反応である。これには,HCG血清をもちいて尿中HCGと寒天内沈降反応や補体結合反応で直接に検出するものと,HCG結合粒子を抗HCGが凝集するのを,妊婦尿のHCGで抑制するものとがある。いずれも,最終月経開始後40〜50 日で診断ができ,的中率は95〜99%という。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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