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海外だより
アメリカ医学を支えているもの
著者: 後藤文男12
所属機関: 1Wayne大学神経科 2慶大内科
ページ範囲:P.1383 - P.1385
文献購入ページに移動 私の現在勤務しているのは,Wayne State Universityの神経学教室である。―といってもご存知ない方も多いと思うが,フォードその他の自動車工業で有名なデトロイト市にある唯一の大学医学部といえば,多少なりとも判ったような気分になられることと思う。さらに,心筋代謝で有名な内科のDr. Bingや,脳外科で世界的に知られているDr. Gurdjian,血液凝固関係の世界的権威Dr. Seegers,脳血管疾患の第一人者Dr. Meyerらのおられる大学といえば,ハハーンといわれる方も多いであろう。Wayne大学は,Michigan大学とともに,Michigan州立の大学で,戦後急速に拡張整備された,いわば新興大学である。デトロイト市の中心部にあり,地の利を得ているために,急速に発展しつつあり,伝統あるMichigan大学が辺避なところにあるためにやや斜陽の傾向があるのと対照的である。教育病院としては,全米でも二番目に忙しいといわれるReceiving Hospitalをはじめとして,Harper Hospital,Memorial Hospital,Veterans Administration Hospital,Childrens' Hospital,Woman's Hospitalなどを傘下に持ち,医学教育材料に不足を感ずることはない。
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