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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻1号

1973年01月発行

文献概要

今月の主題 新鮮脳卒中 診断

ベッドサイドの脳硬塞の部位診断

著者: 加瀬正夫12

所属機関: 1関東逓信病院 2関東逓信病院神経内科

ページ範囲:P.36 - P.38

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 脳硬塞とは血栓もしくは塞栓が脳血管を閉塞するために生ずる症候群を意味するが,閉塞した血管が異なるにつれて症状の異なるのは当然であるうえに,同一血管の閉塞でも常に必ずしも同一症状を呈するとは限らず,従って画一的な記述は不可能である.しかも硬塞の大小,単発多発や優越半球の問題,病気の進展にともなう脳浮腫の消褪や副循環の発生など,各種の要件により修飾されうる.特に脳幹部の脳硬塞の症状が極めて複雑多岐にわたるため,特定血管の閉塞による症状というより,一定部位の硬塞がどのような症状を示すかという記述にかわりつつあるのが近年の傾向である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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