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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻1号

1973年01月発行

文献概要

診療相談室

ウイルス性疾患にステロイドを使用することの可否

著者: 島田佐仲1

所属機関: 1川崎市立病院・感染症リウマチ科

ページ範囲:P.88 - P.88

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質問 ウイルス性疾患(日脳,帯状庖疹,麻疹)にステロイドを使用することは適当でしょうか.または病状悪化するでしょうか.(抗生物質の投与は予防的な意味で行なうとする) (松原市 T生)
答 ウィルス性疾患に対する副腎皮質ステロイド(以下副スと略す)の効果に対しては,現在必ずしも評価は一定していない.いうまでもなく〈副ス〉には直接的な抗ウイルス作用はなく,〈副ス〉の強い抗炎症作用,抗アレルギー作用などを応用するものであり,対症療法の域を出てはいない.そのため症例によって効果に差があるためと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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