文献詳細
文献概要
くすり
坐薬の上手な使い方
著者: 中田不二男1
所属機関: 1東京船員保険病院・第1内科
ページ範囲:P.122 - P.123
文献購入ページに移動 薬物を直腸内に投与するという方法は,すでに紀元前1500年ごろから行なわれていたが,坐薬が1つの剤型として使われるようになったのは,17世紀ごろからであるといわれる.1930年ごろからは,ヨーロッパで薬物を直腸に投与する方法が見直され,その関心が高まっていた.我が国では,日本人の習慣上の問題から余り発展がなかったのであるが,最近になって,薬物投与の一方法としての坐薬の使用が注目されるようになり,そうした薬剤の市販が目にみえてふえつつあるようである.こうした機会に坐薬についてもその使い方を再検討し,日常の医療の上に役立てたいと思う.
掲載誌情報