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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻11号

1973年11月発行

今月の主題 高血圧とその周辺

高血圧症のピック・アップ

高血圧患者の血圧はこれだけ動く

著者: 平川千里1 伊藤裕康1

所属機関: 1岐阜大第2内科

ページ範囲:P.1386 - P.1387

文献概要

血圧変動の要因
 血圧は心拍数・心送血量・大動脈壁の弾性・末梢血流抵抗・血液量その他の循環因子により,かつ多くの全身性条件(体位・寒冷・騒音・呼吸・精神興奮・運動等)の影響下に変動する.とくに精神緊張は血圧を強く上昇せしめ,医師が診察室で測定する値が家庭で(家人により)測定される値より著しく高い事例は珍しくない.ポータブル血圧計で測定したところ診察室内で210/120もあった血圧が,家庭での日常活動時には130/70近くに下がっており,再び病院に戻ると210/120に血圧が上がったという実例も報告されている.
 日本人の血圧の変動と測定誤差の分散度は東京の循環器管理研究協議会報告(第1集)中の成績としてすでに報告1)されているが,血圧測定値をばらつかせる要因の1つとして,情緒的なものがかなり入っているらしいとされている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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