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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント I 循環器・高血圧 3.利尿剤と心筋賦活剤

心筋代謝賦活剤の意味

著者: 長尾透1

所属機関: 1社会保険中央総合病院

ページ範囲:P.1542 - P.1545

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心筋代謝賦活剤適応の背景
 心筋のエネルギー産生障害によっておこる原発性代謝性心不全は,左右両心に均等な代謝障害を発生させ,その結果,左右両心の心迫出量を同時に減少させるため,みかけのうっ血症状を現わすことなく,潜在性心不全の形をとることが多い.
 原発性代謝性心不全では,心電図においてQT間隔(電気的心収縮期)の延長がHegglinによって指摘された.これと同様に,機械的にも心収縮期の延長が見られる.この場合,駆出時間の延びは少ないが,等容縮期の延びは明らかである.そして,その結果,心弛期を短縮し,心房から心室への血量の流入を減少させる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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