文献詳細
文献概要
特集 これだけは知っておきたい治療のポイント I 循環器・高血圧 4.虚血性心臓病の治療
心筋硬塞と社会復帰
著者: 日野原重明1
所属機関: 1聖路加国際病院・内科
ページ範囲:P.1552 - P.1554
文献購入ページに移動急性期の安静度と運動の開始
心筋硬塞というと,発病後1月も2月も安静をとらせたままというのが,長い間の日本における内科医のやり方であった.これは今日の心臓病学からいって誤りである.
本症の急性期の安静と運動を考えるには,まず本症の急性期の死亡状況をしらなければならない.筆者の例では,発病6時間以内に入院した患者で死亡したものの90.7%は2週間以内に死亡している.この2週間内は特に厳重に監視すべきである.
心筋硬塞というと,発病後1月も2月も安静をとらせたままというのが,長い間の日本における内科医のやり方であった.これは今日の心臓病学からいって誤りである.
本症の急性期の安静と運動を考えるには,まず本症の急性期の死亡状況をしらなければならない.筆者の例では,発病6時間以内に入院した患者で死亡したものの90.7%は2週間以内に死亡している.この2週間内は特に厳重に監視すべきである.
掲載誌情報