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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント I 循環器・高血圧 7.心拍異常の対策

心臓の人工ペーシング

著者: 堀原一1

所属機関: 1東女医大・心研理論外科

ページ範囲:P.1578 - P.1579

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 各種抗不整脈薬の出現は不整脈治療の進歩をもたらしつつあるが,このなかにあって,さらに電気的治療が大幅に取り入れられつつある.その一つが主として頻拍や細動に対する直流除細動器によるカルディオバージョンや除細動であって,すでに述べられている.
 もう一つは主として徐拍に対する人工ペースメーカーによる心臓ペーシングで,薬物などで治療あるいは予防困難な場合に,緊急的・一時的に即効的に有効なばかりでなく,近年は人工ペースメーカーの植込みによって,ほとんど患者の一生にわたってペーシングを続けることにより,徐拍性不整脈あるいは随伴する重症不整脈によって起こる突然死やAdams-Stokes発作,心不全,心身の活動・労作・運動制限などの合併症を予防ないし治療することが常識になってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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